【邪道】「Tiny 冷音」の特徴とインプレ/小型化&超トラブルレス化のダーティング鉄板バイブ

バイブレーション

鉄板バイブといえば、シーバスルアーに欠かせないアイテムの一つですが、重すぎる、トラブる、疲れるといった負の側面を味わった人も多いはず。

そんな時でも、飛距離を落とさずトラブルを減らせるルアーがあるだけで、あと1本釣果が伸びるかもしれません。

そこで、今回は2013年に邪道からリリースされたメタルバイブレーション「Tiny 冷音(タイニー レイン)」をご紹介します。

スペック

サイズ55mm
ウエイト10g
タイプシンキング
レンジ
フック#10
リング#2

特徴

藤澤周郷氏によって誕生した邪道の”ダーティングマスター”「冷音(レイン)」をダウンサイジング化し、より幅広いフィールドで使いやすくなった通称「チビ冷音」。

高比重かつ空気抵抗を受けにくい小型サイズにより充分な飛距離を維持し、軽量化によってシャローエリアにも適応可能。

特筆すべきは、従来のフィンを見直した新設計で、鉄板系にありがちなテーリングなどのトラブルを極限まで軽減し、冷音の強みであるダートアクションを今まで以上に快適に行うことができます。

また、2つのラインアイホールも受け継がれており、ただ巻きからあらゆるロッドアクションにも追従できる小型鉄板バイブに仕上がりました。

前方の「テクニカルホール」は、水平に近い姿勢からキレのあるアクションで泳ぎ、細かいダーティングにも追従。

後方の「イージーホール」は、前傾姿勢で牡蠣瀬やブレイク沿いを回避しながらスローリトリーブでもしっかりとアピールできるのが強み。

見切られにくいシルエットに加え、さらにキレのあるアクションでシーバスにアプローチできる新しい冷音です。

インプレ

結論から言うと使用感としては非常に良好で、ルアーを動かす釣りを嗜好する人ならぜひおすすめしたいですね。

飛距離は1号前後のPEなら50m以上は飛び、バイブレーションとしてはアクションはやや控えめ。

そして、驚きなのはプラグ系のバイブレーションと遜色ない巻き心地の軽さ。リトリーブが安定するだけでなく、巻き疲れのない快適さはとても良いです。

プラグ系より沈下が速くボトムまですぐに到達するので、オープンエリアも手返しの良く効率的に探れます。

また、筆者的にとても嬉しかったのは、ショートピッチの連続ダートにおいて冷音以上にトラブルが少なかった点。

従来の冷音だと、ロングジャーク気味のアクションには充分追従しますが、ちょんちょん跳ねるように動かすと絡んでトラブル率も高めだったので、そこを補う意味でもチビ冷音の存在は欠かせません。

もちろん、ダートに強いバイブレーションは他にも多々ありますが、やや風のある時などはより遠くへ飛ばせてラインスラッグも生まれにくい鉄板系のチビ冷音の長所が活きやすいです。

そして、従来の冷音よりも幅広いエリアで使えるサイズ感から、これまで以上に誰でもどこでもストレスフリーで遊べるルアーに仕上がっています。

良い点

「Tiny 冷音」の長所は、メタルバイブレーションでありながら抜群の操作性とトラブルレス設計なところでしょう。

この点は、多くの鉄板系バイブレーションの中でもトップクラスだと感じます。

小型なのでアピール力は劣りますが、その分アングラー側の負担も少なく要所要所でキレのあるストップ&ゴーやダートアクションも可能。

従来よりもさらに小さくなった食わせの冷音として、足元に潜むスレたシーバスにも効果的なアイテムといえます。

「飛ばせる、遊べる、食わせる」の変幻自在な小型バイブ

気になる点

筆者的にはあまり気になるほどではないですが、冷音より小さくなった分、2つのラインアイホールの個性が薄れた感じがあります。

テクニカルホールは、ダウンクロスから引いたりロッドアクションを行う際に、イージーホールは、アップクロスからのただ巻きや根掛かりを回避したいポイントなどでおすすめですが、それぞれ少し違うかなというくらいで、こだわりすぎると却って手返しが悪くなるかもしれません。

また、公式サイトでも推奨されているように#1のスナップを使用すればかなり良好ですが、さすがにダートが強みの小型バイブレーションプラグなどに比べると操作性もトラブル率もやや劣る印象です。

バイブレーション全体としては”どれも少し劣る”器用貧乏感

使いどころ

河川、干潟、港湾などをメインに、シャローからそこそこのディープエリアまで幅広く活躍してくれます。

15g前後の鉄板系よりも沈みにくく、軽いプラグ系よりも浮き上がりが早くないため、干潟のボトムゾーンや港湾の護岸際などをタイトに攻略したいときにもおすすめで、破損しにくいのでハードなストラクチャー撃ちもガンガンできます。

筆者的には、冷音のフォロー役で用いることが多いですが、マイクロベイトパターンになりやすい春先は広範囲〜足元のピンポイントまで探れるため主力級になるルアーです。

「沈みすぎず、けど届かせたい!」ってときにも、手持ちのルアーの穴を埋めてくれる存在になるかもしれません。

おすすめエリア:河川、河口、干潟、港湾、サーフ

おすすめカラー

【メッキイワシ】

【ちぇりぶろ】

【RH/I】

まとめ

というわけで、今回は邪道の「Tiny 冷音」をご紹介しました。

飛んで軽快に動かせる変幻自在なバイブレーションとして、メタル系とプラグ系の良いところを兼備した優れモノ。

場所を問わず誰でも扱いやすい設計なので、様々なシーンで活躍できるルアーです。

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