冬が過ぎ、暖かくなるにつれて徐々にシーバスゲームが盛り上がってくる春のシーズン。
まだまだ肌寒さを感じるものの、日中は非常に過ごしやすいことからデイゲームでシーバスを狙う人も多いのではないでしょうか？
しかし、この時期を代表する難易度の高いベイトパターンが「ハクパターン」であり、なかなか釣果に結びつけるのが難しいですよね。
そこで今回は、ハクパターンにおけるデイゲームのポイント選びやおすすめルアーなどをご紹介していいきます。
春のハクパターン
「ハク」とは、出世魚であるボラの稚魚の呼称であり、成長度合いによってハク→イナッコ→ボラという順に呼ばれることが一般です。
ポイントにもよりますが、3〜5月頃であれば１〜5cm程度までのハクを多く見かけますね。
ハクの特徴として、非常に遊泳力が弱く集団で泳ぐ習性があることから、一般的なシーバスのルアーサイズとマッチさせにくく、あまりに小さいと一目で見つけにくいことから難易度の高い釣りとしても有名です。
しかしながら、こうしたハクの習性やデイゲームのメリットを活かすことで効率的に釣果を伸ばすことも可能です。
ポイントの選び方
時間帯としては、ベイトが動きやすい朝・夕のマズメ時での釣行がおすすめですが、日中においては逆にハクが特定の場所に溜まっているケースをよく見かけます。
干満のタイミングや風の影響、あるいは陽の傾きなどによって、常に同じポイントに定位するわけではないものの、日中ハクにとって居心地の良い場所があればその近くにはシーバスが潜んでいる可能性も高いといえますね。
ハクパターンも、基本的には他のパターンと同じように地形変化のあるストラクチャー付近が有効ですが、ハクの特徴からよりマクロな視点で考えていくとさらにポイントを選定しやすくなります。
シャローエリア
ナイトゲームでも有効なシャローエリアは、日中においてもハクが溜まっている可能性があります。
加えて、レンジを合わせやすくやる気のあるシーバスが差しているため積極的にアプローチしてみましょう。
とくに河川などの流れがある場所では、ブレイクラインや流れのヨレ付近にシーバスが付いているのでトップウォータープラグや軽めのバイブレーションなどが効果的で、濁りが入っていればシャローランナー等もおすすめです。
また、夜間に比べ日中は漁船などの往来で起こる波もあり、遊泳力の弱いハクにとっては大きな変化になるので岸際における小さな変化もチャンスになったりします。
ウィード(葦や藻など)
葦や藻が生い茂るところは酸素量や微生物も多く、小さな魚が集まりやすい場所だったりします。
地方や郊外に見られる自然河川では、こうしたポイントは穴場になりやすく人的プレッシャーも少ないことに加えてシャローな地形が絡みやすいため狙い目です。
ウィード際をなぞるようにトレースしたり、やや離れたところからアプローチするのがおすすめですが、ルアーやラインが引っかかったりすると非常に面倒なので慎重に攻略していきましょう。
シェード
日中はあらゆるところで影のあるポイントができますが、マイクロベイトもシーバスも陽が射し始めるとそうした場所に隠れていることが多いです。
港湾などのディープエリアでは、こうしたシェードに加えて深場なほど光が届きにくくシーバスが居着きやすい条件が揃うので、シャッドプラグやバイブレーション等で明暗際やディープレンジを攻略していくのがおすすめです。
構造物
橋脚や堤防、護岸やテトラなどの構造物は多くの釣り場に点在し、こうしたポイントは流れの変化が起きやすく非常におすすめです。
とくに、はっきりとしたシェードが絡む高さのない橋下や船着場、凹凸のある護岸やテトラが密集する場所などはハクもシーバスも身を潜めやすいためデイゲームでも釣果を上げやすいです。
ただ、こうした場所は居着きシーバス狙いになりやすいため、単純なウォブリングだけでなくトゥイッチやダートも絡めた左右の動きでじっくり誘うと好反応なことが多いです。
水門
湾奥や汽水湖などに点在する水門周りは、小さなワンド状や止水域になっていたりするので春先から淡水が絡むポイントへと遡上したハクが定位しやすいポイントです。
遊泳力の弱いハクにとっては風や波の影響を受けにくい奥まった場所の方が捕食もしやすく、水門の排水が行われる際は一気にシーバスの活性も上がるため、雨後などタイミングによっては非常に爆発力のあるポイントと言えます。
ポイントの探り方
シーバスを釣る上で欠かせないのがベイトの有無になりますが、春のハクパターンにおいてもここが非常に大きな要素となります。
一般的にはナイトゲームよりデイゲームの方が難しいとされますが、日中は明るく視界も良いため釣り場の状況やベイトの動向を把握しやすいメリットがありますね。
また、スローで誘うことの多いナイトゲームよりも手返しよく探れるため、積極的にランガンしながら可能性のあるポイントを探すことがおすすめです。
また、この時期にありがちな「ハクボイル」ですが、何度投げても釣れないときは早めに見切ることも大切です。
結果的に移動した先のポイントであっさり釣れることもあるので、フットワークと柔軟な思考で釣りを展開していくと釣果に結びつきやすいです。
「ハクパターン」デイゲームルアー3選
ブルーブルー「クミホン70S」
| サイズ | 70mm |
| ウエイト | 9g |
| タイプ | シンキング |
| レンジ | 0.5〜1m |
| フック | #8 |
| リング | #3 |
追従性抜群でトラブルレス設計な扱いやすさが魅力の小型シャッドプラグ。
根がかりを回避しやすいリップを活かしたシャローレンジのボトム攻略や穴撃ちでの居着き狙いにもおすすめです。
バレーヒル「スーサン」
| サイズ | 75mm |
| ウエイト | 7g |
| タイプ | スローシンキング |
| レンジ | 40〜50cm |
| フック | #10 |
| リング | #2 |
シャローレンジを攻略できるローリングアクションが主体のリップレスミノー。
水が澄んだ際にはトゥイッチをメインに、濁りがきついときにはただ巻きでスローに誘っても食ってきます。
河川など流れのあるエリアのシーバス攻略におすすめです。
ダイワ「ミニエント57S」
| サイズ | 57mm |
| ウエイト | 11.5g |
| タイプ | シンキング |
| レンジ | – |
| フック | #10 |
| リング | – |
一口サイズの見切られにくさと「3Dダート」が特徴のバイブレーションプラグ。
これ一つで、ファストからデッドスローまであらゆるアプローチが可能でありながら広いレンジをカバーできます。
得意のダートアクションは港湾エリアなどの岸壁やシェード付近を攻めるのにも効果的です。
まとめ
というわけで、今回はハクパターン攻略におけるデイゲームのポイント選びについてご紹介しました。
この時期、快適に釣りができるデイゲームでいろいろなポイントにアクセスしてみてください。
