シーバスルアーの激戦区とも言えるシャローランナーは、いつでもどこでもタックルボックスに一つは入れておきたい必須ルアーと言えますね。
そんなシャローランナーにおいて、他を圧倒する実績と人気を誇るのが「カゲロウシリーズ」。
今回は、メガバスから2017年にリリースされたフローティングミノー「カゲロウ124F」をご紹介します。
スペック
サイズ | 124mm |
ウエイト | 22g |
タイプ | フローティング |
レンジ | 0〜20cm |
フック | #4 |
リング | – |
特徴
プロアングラー・久保田剛之氏が監修したルアーの中でもとりわけランカーシーバスの実績が高いと言われるのがこのカゲロウシリーズ。
現在では様々なラインナップがありますが、124Fはスタンダードなオリジナルモデルとしてシャローランナーの中でも圧倒的な人気を誇ります。
メガバス独自の重心移動システム「LBOⅡ」により、遠投性能はもちろん、着水後リトリーブを始めれば瞬時に重心が前方へ移動。
大きくカットされたヘッドのダーターカップは、水を受ければ不規則に横方向へ流す設計になっており、流れの変化で自然に起こる”フラつき”が食わせのアクションに。
フックは#4を3本搭載し、大型サイズを確実にキャッチする上では申し分ないスペックと言えます。
インプレ
説明不要とも思える人気ルアーですが、シーバスフィッシングを始めたばかりの人にとってはあらゆる情報をもとに一度は使ってみたい気になるルアーの一つではないでしょうか。
当時、このルアーを購入したばかりで使いたての筆者ですらすぐに釣果を上げることができた手前、そのポテンシャルの高さに驚いたことが昨日のように思い出せます。
さて、使ってみての感想ですが、主にシャローの河川や干潟をメインに使用しました。
飛距離はそこそこといった感じで、昨今のぶっ飛び系ミノーと比較するとやや心許なく風にも左右されやすい。
ですが、「コモモSF-125」よりもワンランク上ということで及第点ですね。
着水後ですが、泳ぎ出しは非常に良好で、巻き出しで少しでも前傾姿勢になればウエイトは戻るので初心者でも扱いやすい設計。
リーリング時は、ロール主体のウォブンロールアクションながらカップによる水押しでしっかりと抵抗感が伝わり、デッドスローで引けば水面を引き波を立てて、ファストではややレンジを入れてスライドします。
そして、カップの上顎部分は水を不規則に受け流してくれる利点もあります。
筆者的にはアップやクロスからのドリフトが好みで、釣果のほとんどは河川のドリフトでした。
ブレイクラインやストラクチャー付近で生まれる流れのヨレに当てれば、”揺らぎアクション”がめちゃくちゃ出やすいルアーだと勝手に思ってますね。
兎にも角にも、食わせのルアーであることを大前提とすれば非常に優秀かつ名作ルアーなのが「カゲロウ124F」。
新旧様々なシャローランナーが存在しますが、それでもカゲロウほどの人気と実績を持つルアーはそうそうないと実感します。
良い点
先述したように、カゲロウの最大の特徴はダーターカップによる揺らぎアクションにあると思います。
わずかな水流変化でもカップの上顎があることで水を捉えやすく、それでいて自動で食わせの演出ができること。
余計なロッドアクションを必要としないただ巻き設計は、誰でも容易に釣果を上げられる要素が詰まってます。
もう一つは、速巻きでもアクションが破綻しにくい点で流れの速いポイントでも効果的です。
とくに、大型が狙いやすい雨後の増水時などは、大きい波動ながらもナチュラルなアクションで誘えるカゲロウの良さを非常に活かしやすくおすすめです。
ファスト〜デッドスローまで幅広い速度域に対応
気になる点
124Fに限らず、カゲロウシリーズは数多のルアーの中でも群を抜いて人気商品なだけに入手困難なルアーの一つです。
釣具屋でも年間通して数えるくらいしか見かけません…。
おまけに高額で転売されており、定価で誰でも手に入れられるようなルアーとは程遠い存在です。
定価なら迷わず購入レベル
使いどころ
足場の低いシャローの河川、河口をはじめとした流れのあるポイントがベターですが、水押しの良さを活かして干潟や港湾、凪いだサーフも良好でパイロットルアーとしても機能します。
また、水門の排水時もハマれば爆発力があり、雨後であればタイミングも絞りやすいので筆者的におすすめで、サイズを出すならやはりピンポイントに流したりスローに誘うのが良いです。
ハイシーズン中心にデイ・ナイト問わず使えて根がかりの心配も少ないため、ここぞのランカー狙いにぜひ投入したいルアーといえますね。
おすすめエリア:河川、河口、干潟、港湾、サーフ
まとめ
というわけで、今回はメガバスの「カゲロウ124F」をご紹介しました。
名作ルアーが持つ、”使いやすくて釣れる”要素を詰め込んだ久保田さんの代表作をぜひ一度使ってみてはいかがでしょうか。