【メガバス】「X-80 トリックダーター」の特徴とインプレ/シーバスも魅了する超名作シャッドプラグ

ミノー

上級者からビギナーまで、巻いても動かしても釣れる名作ルアーとして人気を博した「元祖”ハチマル”」。

今回は、1999年にメガバスからリリースされたサスペンドミノー「X-80 トリックダーター」をご紹介します。

スペック

サイズ80.5mm
ウエイト3/8oz.(≒9.8g)
タイプサスペンド
レンジ1.5〜2m
フック#6
リング

特徴

メガバスの創業者でプロアングラーの伊東由樹氏によって誕生した「X-80 トリックダーター」は、発売以降バスフィッシングの名作ルアーとなり、その後村岡昌憲氏らによってソルトウォーター用としてアレンジされた「X-80 SW」が人気を博し様々なラインナップが登場していきます。

現在のハチマルといえばシーバスルアーとしてのイメージが強いですが、その礎となったのがX-80 TDになります。

名前の通り、キレのあるダートアクションとストップ&ゴーなどのリトリーブ変化に瞬時に対応できるレスポンス性能が最大の特徴です。

ただ巻きでは、ワイドロールアクションから表面に凹みのあるラウンドリップを活かして一瞬のフラつきを起こす「脱軌道アクション」が持ち味。

当時から変わらないベイトライクな見た目と体高のあるフォルムは、元祖ハチマルに相応しいルアーといえます。

インプレ

定番のSW(11g)と比べて2.2gと軽いこちらのTD(9.8g)はサスペンド仕様で、海水で使用するとフローティングになります。

ただ、元祖ハチマルということで筆者的にはいつか使ってみたいルアーでしたが、塩分濃度の低くなった汽水域やその流入河川で活躍するのではと思い購入。

そのため、シーバスをターゲットとした汽水域メインでのレビューとなりますが、早速、干潟エリアで猛威をふるってくれました。

夜、シンペンをキャストし続ける筆者を横目に、遠くの浅瀬でベイトを追い詰めてボイルするシーバス。

……。

気配を消しながら、その20m近くまで速やかに横移動。

その間、ルアーを「X-80 TD」へと交換していました。

…。

慎重に、ボイルのあった奥へ斜めにキャスト。

浅瀬を斜めに切るようにアプローチするので、根がかり等のミスは許されません。

常夜灯の灯が漏れる中、トリックダーターの連続トゥイッチが炸裂します。

ドンッ!!

会心の一本でした。

描いた未来を具現化するルアー。

これこそ名作ルアーと謳われる所以なのかもしれません。

というわけで、そんな「X-80 TD」のポテンシャルの高さを感じたので以下で詳しくご紹介します。

良い点

低重心かつ体高のあるボディ。

これを活かしたダイナミックなヒラ打ちダートは優秀そのもの。

ビーフリーズ同様、個人的にはこれこそハチマルの魅力なのではと感じてしまうほどシーバスが好反応を示してくれました。

とくに、朝・夕マズメの高活性時にはハチマルのただ巻きやトゥイッチの強めアピールが効くことも多くサーチベイトとしてもおすすめです。

ロッドアクションを多用する方にとって操作性の高さは何よりも大きな強みとなるでしょうし、本来のメインターゲットであるバス釣りにも流用できる汎用性もありますね。

ジャークベイトとして動かす釣りに最適。

気になる点

昨今のシーバスルアーに比べれば、往年のルアーだけに飛距離は期待できません。

風の影響も受けやすいのはデメリットと言えるでしょう。

また、筆者も「X-80 SW」で一度経験したことですが、ボディやリップが薄いため壊れやすいという難点もあります。

ストラクチャーやハードなボトムエリアを攻めるには慎重にならざるを得ず、圧倒的に釣れるルアーだけに残念なところですね。

初心者にとっては慣れるまで使いにくいルアー。

使いどころ

シーバス用としては、先述したような塩分濃度の低い汽水域がメインになります。

実感として50cm〜1m程度と表記よりも浅いレンジを泳ぐためシャローの河川や河口、干潟がおすすめで、とくに下げ潮時や雨後の水門排水など、淡水が絡みやすいタイミングで投入するといいかもしれません。

また、流入河川には大型も遡上しやすいので、ただ巻きでは反応しない状況でトリックダーターが効くパターンもあります。

明るい満月や常夜灯周りなど、見切られやすい場合のアクセントとしても検討してみましょう。

良くも悪くも強烈なロールアクションが持ち味なため、シーバスの活性が高い時期やハチマルが届くポイントを中心に使い込むのがおすすめです。

おすすめエリア:河川、河口、干潟

まとめ

というわけで、今回はメガバスの「X-80 トリックダーター」をご紹介しました。

シーバスにも高い実績があるからこそ「X-80 SW」が誕生した経緯があるだけに、そのポテンシャルと操作性の高さは今も変わらず名作ルアーといえますね。

バス、シーバスの両方で使えるルアーとしてぜひ試してみてください。

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