【ダイワ】「シャロール115F-SSR」の特徴とインプレ/シャローレンジ+ロールアクションの特化型

ミノー

多くの河川や干潟に点在する超シャロースポット。

「こんなところにもシーバスが!」と思うほど意外とやる気のある個体が差していたりしますが、そんなときにも軽快かつ繊細にアプローチできるシャローランナーは非常に重宝しますよね。

今回は、2018年にダイワからリリースされたスーパーシャローランナー「モアザン シャロール115F-SSR」をご紹介します。

スペック

サイズ115mm
ウエイト15g
タイプフローティング
レンジ水面直下〜20cm
フック#8
リング#3

特徴

千葉県の干潟・河川をメインに高い実績を持つダイワのフィールドテスター・山内勝己氏が監修した「シャロール115F-SSR」は、シリーズの中でも最も大きなサイズとしてスタンダードなシャローランナーという使い勝手の良さがあります。

存在感の大きさと水噛みの良さに加え、従来の繊細なタイトロールアクションとベイトが追い込まれやすい超シャローレンジを泳ぐことから活性の高い個体からスレた大物まで対応。

さらに、磁着重心移動システムから60m以上飛ばせるキャスタビリティーの良さも特徴の一つと言えるでしょう。

シャロールシリーズには、オリジナルの「75F-SSR」サイズアップの「115F-SSR」に加え、「シャロールスリム 98F-SSR」が存在し、そのどれもが文字通りシャローレンジを攻略できる特化した強みを持っているのが特徴ですね。

インプレ

その日は昼から大雨が降り、せっかく釣りをしようと思っていたけどしばらく様子見。

時間ができて某釣具店に足を運んだら、なんとこいつが安売りされてました。

”こだわりのタイトロールアクションに特化したスーパーシャローランナー”

購入。

自分がよく行っていたシャローの小河川や干潟に合っていて、なおかつスレにくいロール主体というのが良いですね。

そして何と言っても、監修が”シャローマスター”。

シャローマスターなんでシャローで使えば間違い無いでしょう。(適当)

そうこうしているうちに、2〜3時間で雨が止みなんとか釣りができそうということで早速使ってみました。

3投目のドリフトで、ゴンッ!!

すぐに結果を出します。

素晴らしいですね。

というわけで、簡潔にまとめると、よく飛んで、流して良し、巻いて良しのダウンクロスに強みを発揮するルアーという印象です。

夏場なんかはシーバス以外にチヌやキビレも好反応を示してくれました。

基本は、テールの振りを抑えたロール主体のアクション。

その所作はあくまでも慎ましやかですが、リトリーブスピードを上げればやや水深を入れてアクションもワイドに変化するのが特徴です。

比較的幅広いタックルで扱えそうなものの、より飛距離を出すなら9ft程度のMLロッドが良いかもしれません。

良い点

まずは、昨今の同サイズのシャローランナーと比較しても全く見劣りしない飛距離でしょう。

前方に固定で1つ、そして中央には後方移動式の3つウエイトボールが搭載されており、キャストの瞬間テール部のマグネットへ「カチッ!」と当たると軽快に狙った方向へスッ飛んでくれます。

釣果には全く関係ないですが、静かな夜に響くこの音抜けの良さやキャストの爽快感はとても気に入っていて、これも含めてシャロールの魅力と言えるかもしれません。

そして、くの字に割れたヘッドを活かした水面直下のレンジキープ力はリップレスミノーとしては及第点以上。

速巻きでなければ水面を破ることなく維持してくれますが、やはりスローなアプローチこそ最も得意なアクションのようで、流れのある状況ではドリフト、緩いときにはダウンクロスからデッドスロー気味にゆらゆらと漂わせるようなスピードが違和感なくバイトを誘えます。

軽快なキャスタビリティーと流れの中でフラつくロール主体の浮遊感。

気になる点

15gという軽さとボディの大きさもあってか、横風や向かい風の影響を受けやすいのが残念なところ。

いつものイメージで振っても、ひどい時には明後日の方向へスッ飛んでしまいます。

また、水噛みが良いとはいえ潜行レンジは浅いので、同じく荒天時の波立った状況では使いものになりません。

シャロールの適度なリトリーブスピードに慣れることはもちろん、足場の高くない釣り場で天候やベイトの状況などを考慮しながら使うことがおすすめです。

繊細かつ使いどころが限られるのが難点。

廃盤ルアー

残念ながら、現在「シャロール」は廃盤となっているため入手困難なルアーの一つです。

購入する際はネットや中古市場などをメインに検討してみるといいでしょう。

筆者的には復刻してほしいルアーの一つです。

使いどころ

シャローの河川・河口や干潟がメインフィールドになり、とくに表層にベイトが浮いた状況でのローテーションとしてスレたシーバスにおすすめです。

他にも、バチやサヨリといった細身のベイトにもアジャストしやすく、春から秋までの長いシーズンで使えるルアーでしょう。

根がかりやすい水深50cm以浅の牡蠣瀬エリア、手前に藻が生い茂る汽水湖エリアなどではギリギリその上をトレースできることで、シャロールが主力級にハマる可能性もあるのでぜひ試してみてください。

おすすめエリア:河川、河口、干潟

まとめ

というわけで、今回はダイワの「モアザン シャロール115F-SSR」をご紹介しました。

近年、競合の多い細身タイプのシャローランナーにあって、飛距離もそこそこ出て実力も申し分ないルアーだと思いますが残念ながら廃盤ルアーとなりましたね。

しかし、「シャロール」の名の通りシャロー+ロールアクションに徹底したこだわりが見えて、ユーザー視点でも一目でわかりやすいルアーだっただけに、機会があれば試してほしいルアーの一つです。

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