気温の上昇に伴いシーズンの開幕となる春のシーバス釣り。
なかなか活性の上がらなかった状況から少しずつ釣果も上がり始め、これから本格的に釣りを楽しむ人も多いのではないでしょうか?
そこで、今回は春に実績の高いおすすめシーバスルアーをカテゴリー別に厳選してご紹介。
釣果アップのきっかけとしてぜひ参考にしてみてください。
3月、4月、5月の主なベイトパターン
バチパターン
冬の寒さが残る早春から「バチ」と呼ばれるゴカイやイソメなどの多毛類が産卵のために湧きはじめ、シーバスがこれらをメインに捕食していることを総称してバチパターンと呼ばれます。
バチ独特の細長いシルエットにくわえて遊泳力や波動の弱さもあり、これに合わせた特化型ルアーも数多く販売されていますね。
大潮〜中潮の数日間に日没以降の夜間を狙うのがセオリーでハマれば爆釣も期待できますが、天候や時合いのタイミングなど運要素も強いため初心者にはやや難しい釣りになります。
全国的なシーズンは3月〜5月が主流ですが地域差があり、東京湾では1月から、東北では10月〜11月頃に抜ける秋バチが有名。
時期が進むにつれ河川バチから港湾バチへと移行していくなど、フィールドによってバチの種類やサイズが異なるのも特徴です。
ハクパターン
春を代表するベイトパターンで、「ハク」と呼ばれるボラの稚魚は全国各地で目にすることができます。
早春は孵化した稚魚が港湾部などの止水域に密集していることが多く、水温の上昇とともに内湾や気水域でもメインベイトとなりやすいです。
1〜5cm程度の大きさで遊泳力がないため、小型の微波動系ルアーによるリアクションやスローなアプローチが効果的で、デイ・ナイト問わず多くのフィールドを対象にできます。
アミパターン
「アミ」とは体長数ミリ程度の甲殻類やプランクトンを指し、ハクと同様にマイクロベイトパターンと呼ばれる春の主要なベイトとなります。
こちらも比較的多くのエリアで狙うことができますが、遊泳力がなく微細なベイトのためレンジキープと流れに同調させることを意識した非常に繊細なアプローチが肝要です。
上記以外にも、冬の名残りのハゼや甲殻類や初夏の稚鮎などもベイトになりやすく、各地域ならではのベイトパターンもあるため小型や微波動系ルアーを中心に柔軟に対処できると釣果も上げやすいですね。
【カテゴリー別】春のおすすめルアー
ミノー
シマノ「エンバー60SP FB」
サイズ | 60mm |
ウエイト | 6g |
タイプ | サスペンド |
レンジ | Max 1.5m |
フック | #8 |
リング | – |
シマノのバス用ブランド「バンタム」から出る超小型シャッドミノー。
デイゲームに重要な見切られにくさとフラッシングはシーバスにも効果絶大で、ただ巻きやトゥイッチによる小場所攻略に最適。
また、ボディも頑丈なためハードなストラクチャー周りを手返しよく探る際にもおすすめです。
ダイワ「クロスカウンター97F」
サイズ | 97mm |
ウエイト | 11.2g |
タイプ | フローティング |
レンジ | 20cm〜60cm |
フック | #6 |
リング | #3 |
低水温・低活性時にも実績の高いダイワの人気シャローランナー。
スリム・軽量ながらマグネット式重心移動によって充分な飛距離を確保でき、巻いては水噛みの良さを活かしたレンジキープ力が魅力。
スレにくいナチュラルなローリングアクションと自動でフラつく設計はただ巻きに最適で、春先のバチやマイクロベイトなど様々なパターンに合わせやすい一本です。
ダイワ「ベイソールミノー73S」
サイズ | 73mm |
ウエイト | 9.3g |
タイプ | シンキング |
レンジ | 0.3〜1.2m |
フック | #8 |
リング | #2 |
超速巻きから小刻みなロッドワークまで自在に追従するダイワの小型シャッドプラグ。
食わせに強い見切られにくさとキレの良いハイピッチタイトウォブンロールは、春のデイゲームや明暗部のリアクションゲームに最適。
マグネット式重心移動システムによる飛距離と軽快な引き心地で、ディープレンジのシーバスをテンポよく探れます。
アイマ「モルモ80」
サイズ | 80mm |
ウエイト | 12g |
タイプ | フローティング |
レンジ | 0〜20cm |
フック | #6 |
リング | #3 |
丸みのあるシルエットとサーキットボードが特徴的なアイマのウェイクベイト。
ただ巻きでも使いやすい適度なウォブンロールと水受けの良さで、水面直下ギリギリのレンジをスローに誘えるフローティングタイプ。
表層のハクやイナッコはもちろん稚鮎パターンにも強さを発揮し、その他にも引き波アクションやドッグウォークなどトップでの使用にも向いたシャローエリアの強い味方です。
メガバス「空海スリム120」
サイズ | 122mm |
ウエイト | 12g |
タイプ | スローフローティング |
レンジ | – |
フック | #6 |
リング | – |
「X-120SW」からブラッシュアップされた圧倒的な飛距離が持ち味のスリムミノー。
水馴染みの良いタイトローリングアクションと見切られにくいシルエットはバチパターンにも有効で、タフな状況や飛距離が欲しいときに最適。
シーズンや場所を問わず、困ったときのスレ対策ミノーとしてあると非常に便利な一本です。
ブルーブルー「クミホン70S」
サイズ | 70mm |
ウエイト | 9g |
タイプ | シンキング |
レンジ | 0.5〜1m |
フック | #8 |
リング | #3 |
人気メーカーのブルーブルーから出る小型シャッドプラグ。
ウェイトボール搭載の重心移動タイプで一定の飛距離を出しながら、あらゆる巻き速度でも安定したハイピッチアクションでアピール。
こだわりのトラブルレス設計で、ロッドアクションを活かしながら手返しよくピンポイントを探れるのも特徴です。
ブルーブルー「ラザミン90」
サイズ | 90mm |
ウエイト | 8g |
タイプ | フローティング |
レンジ | 0〜10cm |
フック | #8 |
リング | #2 |
表層レンジ攻略に特化したブルーブルーのI字系微波動スリムミノー。
水平姿勢かつ超微細アクションはハクパターンでも絶大な実績があり、激浅のポイントも難なく通せるフローティングタイプ。
重心移動システムによる遠投性能もあり、表層ハクボイルやバチ、サヨリといったベイトパターンにもマッチします。
バレーヒル「スーサン」
サイズ | 75mm |
ウエイト | 7g |
タイプ | スローシンキング |
レンジ | 40〜50cm |
フック | #10 |
リング | #2 |
超タイトピッチローリングアクションでタフな状況を打破するバレーヒルの定番リップレスミノー。
見切られにくい水平姿勢とナチュラルなアピールはスレたシーバスに効果絶大で、ただ巻き以外にもトゥイッチやシェイクリトリーブなど、デイ・ナイト問わずシャローエリアの様々なシーンで効果的。
小型ベイトやバチパターンなど、手前でシーバスの気配を感じたら投入したい切り札です。
シンキングペンシル
ダイワ「ガルバ73S」
サイズ | 73mm |
ウエイト | 12.8g |
タイプ | シンキング |
レンジ | 0〜20cm |
フック | #8 |
リング | #2 |
ダイワよりリリースされた水面直下攻略型の人気リップ付きシンキングペンシル。
充分な飛距離とワイドスイングアクションで広範囲をサーチできるだけでなく、従来のシンペンにありがちな抵抗感のなさを解消し巻き出しからすぐに表層レンジをキープ可能。
ハク〜イナッコパターンには特におすすめで、ビギナーでも使いやすい実績とスペックを兼ね備えたルアーです。
ダイワ「ガルバスリム80S」
サイズ | 80mm |
ウエイト | 10g |
タイプ | シンキング |
レンジ | 0〜20cm |
フック | #10 |
リング | #2 |
春先の繊細なベイトパターンにもマッチさせやすくなったガルバのスリム+重心移動モデル。
レンジキープ力と飛距離を損なうことなく表層をタイトスイングアクションでアピールし、バチ抜け時はもちろんマイクロベイトパターンでも主力に。
向かい風や水面が波立った状況でも使いやすく、ただ巻きやドリフトとの相性も抜群です。
ダイワ「スイッチヒッター65S」
サイズ | 65mm |
ウエイト | 13.4g |
タイプ | シンキング |
レンジ | 20cm〜80cm |
フック | #10 |
リング | #2 |
ダイワの定番シンキングペンシルとして有名な「スイッチヒッター」の最小モデル。
固定重心ながら約65mのアベレージ飛距離を誇り、ただ巻き時には時折フラつきを起こす「不規則スラローム」が魅力。
マイクロベイトはもちろんハゼや底バチにもマッチし、リトリーブスピードによって広いレンジをカバーできるのも強みでしょう。
デュオ「マニック95」
サイズ | 95mm |
ウエイト | 8g |
タイプ | シンキング |
レンジ | 0-10cm |
フック | #10 |
リング | – |
バチパターンを代表するシンキングペンシルとして有名なデュオのマニックシリーズ。
圧倒的なノビのある飛距離と”マニックムーブ”はスレたシーバスにも絶大で、汎用性のある95モデルは多くのフィールドのバチとマッチさせやすいサイズ感です。
マイクロベイトやサヨリパターンにも実績があり、他のルアーで反応しないときにもおすすめです。
マングローブスタジオ「マリブ78」
サイズ | 78mm |
ウエイト | 11.8g |
タイプ | シンキング |
レンジ | 0cm〜80cm |
フック | #6 |
リング | – |
ハク、アミパターンで高い実績のある元祖リップ付きシンキングペンシル。
レンジの浮き沈みや抵抗感のなさを解消し、泳ぎ出しから食わせに特化したナチュラルなスイングアクションを発動。
表層で反応がなくなったときにも有効で、スローなアプローチを主体に時折トゥイッチを入れるなどリアクション的な誘いも可能なシリーズのスタンダードモデルです。
ゴートゥーナイン「スウォーム80S」
サイズ | 80mm |
ウエイト | 8.6g |
タイプ | シンキング |
レンジ | 0〜40cm |
フック | #8 |
リング | #1 |
バレーヒルの新ブランドからリリースされた、バチパターンの”3フェーズ”に対応したシンキングペンシル。
バチの釣りでとりわけ重要となるロッドポジションやリトリーブの変化にも対応できるスイミング性能で、時間経過で変化するバチ抜けを一本で完結できる汎用性が持ち味。
向かい風にも負けない飛距離と巻いても流しても動く可変式テールスイングアクションから、多くのフィールドで使いやすい設計です。
バイブレーション
ダイワ「ミニエント57S」
サイズ | 57mm |
ウエイト | 11.5g |
タイプ | シンキング |
レンジ | – |
フック | #10 |
リング | #2 |
「3Dダート」を活かした抜群の操作性とトラブルレス設計で定番となったダイワの小型バイブレーションプラグ。
あらゆるリトリーブ速度やロッドワークに追従するレスポンスの良さで、デイ・ナイト問わず様々なシーンで釣果を上げやすいルアー。
サーチからピン撃ちまでこなせる万能性と見切られにくいサイズ感で、一個あれば”潰しが効く”ほど非常にコスパの良い人気シリーズです。
ブルーブルー「ナレージ50」
サイズ | 50mm |
ウエイト | 12g |
タイプ | シンキング |
レンジ | – |
フック | #10 |
リング | #2 |
従来のバイブレーションとは異なる「スロー」「レンジキープ」「姿勢」にこだわったブルーブルーの小型リップ付きバイブレーションプラグ。
スローなただ巻きでも充分にアクションを感じることができ、手前まで任意のレンジをトレースしやすい浮き上がりにくさが特徴。
ロッドアクションにくわえてアップクロスからのドリフトやボトムを丹念にサーチするにも相性が良く、水平姿勢による見切られにくさも大きな強みです。
邪道「Tiny 冷音」
サイズ | 55mm |
ウエイト | 10g |
タイプ | シンキング |
レンジ | – |
フック | #10 |
リング | #2 |
邪道の定番メタルバイブの一つで快適さ抜群のシリーズ最小モデル。
鉄板系ながら高いダート性能とトラブルレス設計が特徴で、ボディにある2つのホールアイとロッドアクションを組み合わせることで広範囲のシーバスに対して多種多様なアプローチが可能。
春のデイゲームに欠かせないメタルバイブの中でも、とりわけアクションを仕掛けて楽しみたい人におすすめです。
その他
ブルーブルー「ガボッツ65」
サイズ | 65mm |
ウエイト | 6g |
タイプ | フローティング |
レンジ | 0〜5cm |
フック | #10 |
リング | – |
優れたスイミング性能を兼ね備えたブルーブルーの超万能系ポッパー。
ポッピングやドッグウォークも可能ながら、ただ巻きやドリフトにおいても全面のカップが水を掴んでアクションするため様々なアプローチが可能。
デイ・ナイト問わず、表層ハクボイルなどトップレンジが有効な際には非常にハマりやすいサイズ感です。
邪道「冷斬(20g)」
サイズ | 60mm |
ウエイト | 20g |
タイプ | シンキング |
レンジ | 50cm〜70cm |
フック | #8 |
リング | #2 |
独特なボディ形状によって高いスイミング性能を発揮する邪道のシーバス用メタルジグ。
驚異的な飛距離と小型シルエットを活かした見切られにくさ、食わせの間を与えるスローフォールやただ巻きにおいても使いやすいウォブリングアクションなど。
ミノーライクな一面も併せ持つ稀有なルアーは、高活性ながら飛距離が重要なフィールドではとくにおすすめです。
コアマン「アルカリ」
60mm | 8本入り |
70mm | 8本入り |
83mm | 6本入り |
マイクロベイトパターンのみならずオールシーズン高い実績を持つコアマンの定番ワーム。
柔らかい素材から生まれるナチュラルな波動はスレたシーバスに有効で、ただ巻きやロッドアクションを入れてのダートはデイ・ナイト問わず魚を反応させる切り札に。
3つのサイズラインナップにコアマンのジグヘッド「PH(パワーヘッド)」や「ADH(アルカリダートヘッド)」と組み合わせることであらゆるポイントで使い分けが可能です。
まとめ
今回は、春におすすめのシーバスルアーをご紹介しました。
シーバスを狙う上でとくに繊細なアプローチが鍵となるシーズンですが、釣果に差が出やすいのも春ならではの特徴ですね。
それぞれのベイトパターンやフィールドを想定しながら、自身にあったルアーをぜひ検討してみてください。