【ブルーブルー】「ラザミン90」の特徴とインプレ/水面に漂うだけのI字系気絶アクション

ミノー

春先に出くわすバチやハクといった繊細なパターンにおいてはルアーセレクトも非常に重要な要素となり、なかでも欠かせないのが棒のようにまっすぐ泳ぐいわゆるI字系微波動ミノー。

パイロットルアーとしてはもちろんスレた状況での切り札としても重宝し、近年こうした系統のルアーが多く登場してきました。

そこで、今回は2018年にブルーブルーからリリースされたフローティングミノー「ラザミン90」をご紹介します。

スペック

サイズ90mm
ウエイト8g
タイプフローティング
レンジ0〜10cm
フック#8
リング#2

特徴

村岡昌憲氏が代表を務めるブルーブルーよりリリースされた細身のI字系超微波動ミノー。

飛行機の後部デザインをヒントに設計されたテールとフラットな棒状シルエットが特徴的で、水面直下を極めて微細なアクションで泳ぎます。

また、ロッドを上げれば引き波を起こしながら広範囲へアピール可能。

キャスト時はマグネット重心移動により充分な飛距離を確保し、バチ、マイクロベイト、サヨリなど年間通して多くのシチュエーションに対応できるのも強み。

繊細なアクションと水平姿勢にくわえて、ほぼトップに近いレンジ設定による見切られにくさはスレたシーバスにめっぽう強く、これまで攻略の難しかった根掛かりスポットすら容易にトレースすることも可能です。

インプレ

発売以降いろいろと情報を得て気になっていたルアーの一つがラザミン。

あらゆる抵抗を流すような流線型シルエットながら、ヘッドがわずかにスライスカットされた美しいデザインが特徴的ですね。

さて、細かい話はさておき感想としては想像以上に”静かなルアー”という印象。

これまで使ったルアーのなかでも屈指の超微細アクションなので、初心者にはおすすめしたくないしタックルも断然フィネス寄りが良いです。

キャスト時も飛行姿勢と重心移動が肝で、カチッと音がすれば40mくらい飛ぶもののここがブレると風にも影響されやすく絶望的に飛ばないです。

着水後はウェイトを戻しラインを張らず緩まずでキープしたらあとはラザミンが水平姿勢をキープしながらゆらゆらと漂ってくれる。

ここで生まれるのが「ちゃんと泳いでるのか?」という疑念。

それくらい手応えがなく目視でも全く泳いでないんじゃないかの気絶系ローリングアクション。

それでも限りなく自然に溶け込むようにルアーを漂わせます。

バシュッ!!

!?

この静寂と水面を突き破る瞬間がラザミンの醍醐味かもしれないです。

筆者のエリアでは時々出くわす表層ハクパターンにおいて頼りになる一本。

ブルーブルーでいえば「スネコン」を扱う感覚に近く、いわゆる”ほっとけメソッド”やデッドスローが非常に効果的です。

良い点

ブルーブルーらしい尖ったルアーの一つで、気絶レベルのナチュラルアクションが出せる稀有なミノー。

特筆すべきは、90mmながら8gの軽量設計により波や流れといったわずかな自然の力をアクションへ作用することができる点と水平姿勢による見切られにくさやスレにくさ。

完全に場荒れするまでは連発できるケースも多々あります。

また、汽水湖などに茂る藻の密集地帯や極端に浅い牡蠣瀬すらもラザミンなら通せるため、ベイトパターン同様、釣り場次第でも大きな活躍が見込めるルアーです。

ただ巻きやドリフトにくわえて、水面引き波アクションやドッグウォークなどトップとしても応用可能なのでナイトゲームに限らず使用機会がある点もプラスです。

スレや居着きシーバスに効果大

気になる点

中〜上級者向けで万人受けしにくいルアーです。

これまで水を切ったり押したりなど巻く釣り中心だった人にとってはやや扱いにくく、感覚を掴むのに時間を要するかもしれません。

また、荒天時は飛距離やアキュラシーも影響を受けやすくリーリング時の抵抗感もほぼゼロのため余計に何をしているのかわかりにくい点もデメリットですし、スローな展開になりがちなのでどうしても手返しは悪くなります。

筆者的に最も残念なのが、ウェイトを戻した際にエビりやすいという点。

強めにトゥイッチするとかなり起こるので、軽めに入力するかハンドルをちょこっと巻く程度がちょうど良いことに使っていて気づきましたね。

中〜上級者向けルアー

使いどころ

河川や干潟など小〜中規模のシャローエリアがおすすめで、春先のバチやハク、夏のサヨリで起こる表層ボイルなど繊細なパターンでこそ真価を発揮してくれるルアーです。

また、他のルアーでは見切られやすい水面がクリアで鏡張りの状況や奥まった止水域などもラザミンの良さを活かしやすいでしょう。

逆に、荒れたり濁りが強い状況では見つけてもらいにくいので、シーバスの目の前へアプローチすることも重要です。

おすすめエリア:河川、干潟

まとめ

というわけで、今回はブルーブルーの「ラザミン90」をご紹介しました。

I字系ルアーの中でもとりわけ超微波動アクションのラザミンは、良し悪しあれど使い手次第で多くのシーバスをキャッチすることができるポテンシャルを秘めた異彩。

決して使いやすいとは言えないけれど、釣れたときの爽快感や経験値が格別に大きいのもラザミンなんです。

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