「釣れるルアー」を挙げるとき、みなさんなら何を思い浮かべますか?
筆者は無論「スーサン」と答えるでしょう。
もちろん、独断と偏見も込みでアングラーそれぞれに十人十色の答えがあって良いはずです。
さて、そんな「スーサン」といえば定番シーバスルアーの一つでもありますが、当然ながらわかりやすい弱点も存在しますね。
そうした様々な”声”に応えるように、当時「チョーサン」に続いて新たな兄弟が誕生しました。
そこで、今回は2011年にバレーヒルからリリースされたリップレスミノー「ニーサン」をご紹介します。※
スペック
サイズ | 100mm |
ウエイト | 13g |
タイプ | スローシンキング |
レンジ | 40〜50cm |
フック | #3 |
リング | #3 |
※2024年5月1日に「邪道」が独立したことで、現在では「バレーヒル」としてプロデュースされています。
特徴
数多くの実績を残してきた村岡昌憲氏の名作「スーサン」の発売から3年の後に登場したサイズアップモデル。
「チョーサン」同様、高比重のタングステン球を搭載しつつ100mmサイズにしたことで、シリーズの弱点とされてきた飛距離を大幅に克服。
さらに、ローリングアクションと水平姿勢をしっかり踏襲したことで、強みを損なうことなくスケールの大きな釣りが展開できるようになりました。
スレに強いナチュラルなアクションはドリフトやスローなただ巻きと相性が良く、反対に広範囲を探りたいジャークでも優れたダート性能を発揮します。
また、フックサイズも大幅にアップしたことで、とりわけ難しいとされるスレたランカーシーバス狙いにもおすすめです。
インプレ
角型スティックのようなフォルムが特徴的な、スーサン、チョーサンの兄貴的なルアー。
発売から長い年月を経ても根強い人気があるルアーで、昨今のシーバスルアーと比較してもまだまだ見劣りしないスペックを感じます。
飛距離はぶっ飛び系までいかないもののギリギリ及第点。
着水後はロッドを軽く煽ってウエイトを戻す必要があり、フォール中は水平にゆっくりと沈んでいきます。
レンジは水面直下〜50cm程度でロッドによってある程度の調整も可能。
泳ぎ出しはやや鈍いですが、アクション中の水平姿勢は食わせに非常に良いですね。
ニーサンも”ヤルキスパークリングサンダーローリングスペシャル”というかなり控えめな超タイトロールアクションが特徴。
さらに、前面のフラットヘッドによって止水域でもしっかり抵抗感があるためリップレスミノーが苦手な人でも使いやすいルアーだと思います。
また、ジャークやトゥイッチ時はフラットサイドボディと低重心による平打ちアクションが秀逸で、ウエイトボールが移動する内部の段差も浅いためかなり音を使って広範囲にアピールします。
スーサンやチョーサン同様に巻いても動かしてもOKで、ミノーでは暴れすぎ、シンペンでは浮きすぎるといった状況においてレンジをキープしたままナチュラルにアプローチできる一手になるでしょう。
筆者も先述したような状況をはじめ、ダウンクロスからのドリフトやそこからさらにデッドスローで引っ張ってくる際に投入するお気に入りルアーです。
良い点
「デカイだけじゃアニキは勤まらねえ!」の謳い文句通り、同サイズのリップレスミノーの中ではかなり食わせ力の高い一本で、ただ巻きでの弱々しいベイトライクな動きはもちろん連続ダート時にもスローシンキングならではの絶妙な食いの間が生まれます。
こうしたスーサンの魅力が所々継承されており、大きくなっても遊び心をくすぐる多彩なアクションができるのも嬉しいポイント。
サブサーフェイスは各メーカーから多くのルアーが出る激戦区の一つですが、飛距離と食わせを両立しながらもシリーズの特徴を継承している点は流石ですね。
飛ぶ・探る・食わせる・遊べるの四拍子揃ったリップレスミノー
気になる点
軽量な13gにくわえてフラットな形状のせいか風の影響を受けやすいのが残念です。
とくに外洋に面したポイントでは波や風で使いものにならないこともあるので、荒天時よりも風が弱く凪〜小々波程度の状況がベストですね。
また、地域や店舗によっては取り扱いが少ないor無いことも結構多く、お気に入りのカラーも込みでやや手に入れにくいのも難点でしょうか。
リップレスミノーなので足場の高いところでは使いにくく飛距離も期待するほどではないので、自身の釣り場や使いどころを想定して購入するのがおすすめです。
使いどころがやや限定的
使いどころ
シャローの河川、河口、干潟での使用がおすすめ。
とくに流れのあるポイントではドリフト、大場所の止水域などではジャーキングを織り交ぜてのサーチベイトとしても有効です。
スレにくさ+超ロールアクションで
一枚下のレンジをゆっくり沈めて流したいときや遠くの明暗際をリアクションで食わせるなど、他のルアーの隙間を埋めるローテーション要員で持っておくのもいいかもしれません。
小場所で滅法強いのがスーサンやチョーサンですが、それらに劣らない食わせ力があるのでハマれば中〜大場所の強い味方になります。
ベイトはハク、イナッコ、イワシ、稚鮎などで高実績です。
おすすめ:河川/河口/干潟
まとめ
というわけで、今回はバレーヒルの「ニーサン」をご紹介しました。
近年では飛距離に優れたルアーが次々とリリースされますが、こうした定番ルアーならでは釣れる要素にはやはり惹かれるものがありますね。
シリーズ愛好者だけでなく、多くの人が釣れて楽しめるリップレスミノーをぜひ試してみてください。