シーバスが捕食する代表的なベイトといえば「イナッコ」。
アングラーなら欠かすことのできないベイトパターンとして有名で、攻略できれば年間通して安定した釣果が望みやすいのも特徴です。
そこで、今回はイナッコパターンでおすすめの高実績ルアーを厳選して紹介します。
イナッコパターンとは
特徴
「イナッコ」とは、ハクが成長した体長10〜30cm程度のボラの幼魚を指し、フィッシュイーターであるシーバスの主食ともいえる出世魚です。
春に河川を遡上した個体が淡水〜汽水域で多く見られ、秋には川を下って海の深場へと移動を始めることから初夏〜晩秋が最も成立しやすいパターン。
ただし、幅広い水温に適応できることから、エリアや地域によっては季節を問わず見かけることもできます。
表層〜中層を群れで遊泳するのが特徴で、酸素を求めて水面に顔を出したりジャンプすることもあることから存在や挙動を目視で確認しやすいでしょう。
流れの緩い浅瀬や明かりのある場所に集まる微生物、藻や生物の死骸などを餌にしながらフッシュイーターから逃れているケースが多いです。
狙い方
表層〜中層レンジを狙えるルアーをメインに揃えましょう。
デイゲームは、ミノー(ジャークベイト)やバイブレーションによるスピーディーなリアクション狙い。
ナイトゲームは、ミノー(ウェイクベイト、シャローランナー)やテールスイング系のシンキングペンシルがおすすめです。
レンジはイナッコの群れと同じか一枚下を意識し、群れの多さやシーバスの活性に応じてアクションやカラーを選定するのがポイント。
ストラクチャーや流れ、群れが逃げる方向などからシーバスの位置を考え、ナブラ=表層〜中層、ボイル=水面直下、ライズ=トップなどからレンジをすり合わせていくことで釣果に繋がりやすくなります。
おすすめルアー
ミノー
ダイワ「クロスカウンター97F」
サイズ | 97mm |
ウエイト | 11.2g |
タイプ | フローティング |
レンジ | 20cm〜60cm |
フック | #6 |
リング | #3 |
レスポンスに優れたただ巻き特化のスリム型シャローランナー。
「MAGROCK Ver.S+R」による充分な遠投性とデッドスローリトリーブでも抵抗を感じられるフラッタリングロールアクションが特徴。
低水温期や低活性時にも強く、流速変化で自動的にフラつきを起こす絶妙なバランス設計。
アピア「バグラチオン」
サイズ | 80mm |
ウエイト | 13g |
タイプ | シンキング |
レンジ | – |
フック | #6 |
リング | – |
“バグる”メソッドで脚光を浴びた超攻撃型ジャークベイト。
広い範囲をカバーする飛距離に着水後のシミーフォールでアピールすれば、ただ巻きからトゥイッチ、ジャークまでそつなくこなす操作性も兼備。
サイズ以上の強い波動で強制的にシーバスの捕食スイッチを入れる対ランカー向けの一本。
アイマ「モルモ80」
サイズ | 80mm |
ウエイト | 12g |
タイプ | フローティング |
レンジ | 0〜20cm |
フック | #6 |
リング | #3 |
リップに楕円形のサーキットボードを採用した稀有なウェイクベイト。
適度にアピールするウォブンロールアクションにロッドを立てれば引き波で広範囲にアプローチ。
デイゲームはトップとしても使える引き出しの多さで、水面ギリギリを泳ぐレンジ設定が肝。
アイマ「サスケ SF-95」
サイズ | 95mm |
ウエイト | 8g |
タイプ | フローティング |
レンジ | 10〜60cm |
フック | #6 |
リング | #3 |
2001年の発売以来、ロングセラーを続ける名作リップレスミノー。
ローリングの効いたナチュラルなウォブンロールとファスト〜デッドスローまで対応するアクション域の広さが魅力。
スレや見切り対策にも強く、95mmとは思えない破格のレスポンス性能で巻く・止める・動かすなど様々なアクションに追従します。
シンキングペンシル
ダイワ「ガルバ87S」
サイズ | 87mm |
ウエイト | 19.3g |
タイプ | シンキング |
レンジ | 0〜20cm |
フック | #3 |
リング | #3 |
表層攻略にうってつけの人気リップ付きシンキングペンシル。
多少の風や波にも影響されない抜群の飛距離とレンジキープ力が魅力で、巻き出しから即浮上しゆったりとしたテールスイングアクションで水面直下を攻略。
イナッコパターンに圧倒的な強さを見せるパイロットルアー。
ダイワ「スイッチヒッター120S+R」
サイズ | 120mm |
ウエイト | 30g |
タイプ | シンキング |
レンジ | 20cm〜80cm |
フック | #6 |
リング | #3 |
Max82mの飛距離を謳う人気のぶっ飛び系シンキングペンシル。
「MAGROCK+R」から生まれる安定した飛行と瞬時の立ち上がり、巻けば浮き上がる高浮力設計と不規則なワイドスラロームアクションが特徴。
大型シーバスを逃さない3フック仕様でハイシーズンを中心に活躍が見込めます。
マングローブスタジオ「マリブ78」
サイズ | 78mm |
ウエイト | 11.8g |
タイプ | シンキング |
レンジ | 0cm〜80cm |
フック | #6 |
リング | – |
柔軟なアイデアから生まれた抜群の使いやすさと実釣性能を誇る元祖リップ付きシンキングペンシル。
従来のシンペンにはない立ち上がりの良さとレンジキープ力が売りで、巻き速度やロッドの高さによって誰でも中層レンジを刻める利点があります。
ハイシーズンから厳寒期まで年間通した実績の高さも人気の理由でしょう。
バイブレーション
ダイワ「シーバスハンター バイブZ 70S」
サイズ | 70mm |
ウエイト | 22.5g |
タイプ | シンキング |
レンジ | 0.5〜1.5m |
フック | #6 |
リング | #3 |
ダイワのコスパに優れたシリーズから出るソリッド樹脂バイブレーション。
コンパクトでスリムシェイプながら充分な重量があり、風にも負けずしっかり飛んで沈む基本性能を完備。
スローリトリーブにも反応がよく、ナイトゲームやボトムをタイトに攻めたいときにもおすすめです。
邪道「冷音(14g)」
サイズ | 62mm |
ウエイト | 14g |
タイプ | シンキング |
レンジ | – |
フック | #8 |
リング | #1 |
2つのホールアイで可変的なアクションが楽しめる定番メタルバイブレーション。
早巻きやダウンクロスと相性が良い低抵抗な「テクニカルホール」、低速やアップクロスでもブルブルと伝わる「イージーホール」と使い分けが可能。
特筆すべきは、メタルバイブの弱点でもあるフックの糸絡みを極力抑えたトラブルレス性能で、リフト&フォールやダートといったただ巻き以外でこそ真価を発揮します。
その他
タックルハウス「ローリングベイト77」
サイズ | 77mm |
ウエイト | 15g |
タイプ | シンキング |
レンジ | – |
フック | #10 |
リング | #3 |
ボトム攻略をはじめ、低活性時やスレにも強いロングセラーの名作。
水がクリアな状況にも強い水平姿勢の超タイトロールアクションが持ち味で、ファストではバイブレーション、スローではミノーのような展開が可能。
手前まで浮き上がりにくい設計から、他のルアーではカバーしきれないホットスポットにもコンタクトできます。
まとめ
今回はイナッコパターンのおすすめルアーを紹介しました。
ハクやイナッコはシーバスにとって欠かせないベイトなので、状況にマッチしたルアーがあると安定した釣果が期待できます。