【ブルーブルー】「クミホン70S」の特徴とインプレ/投げても巻いても安定感抜群のピン撃ちシャッド

ミノー

全国各地の釣り場に点在するストラクチャーポイント。

「え!こんなところにシーバスが?!」

筆者も初めて穴撃ちでシーバスを釣り上げた際はそんな衝撃と感動を覚えましたね。

それでも思うのは、「さらに穴の奥へ。」ということ。

そこで、今回は2019年にブルーブルーから発売されたシンキングミノー「クミホン70S」をご紹介します。

スペック

サイズ70mm
ウエイト9g
タイプシンキング
レンジ0.5〜1m
フック#8
リング#3

特徴

村岡昌憲氏が代表を務めるブルーブルーよりリリースされた「クミホン70S」は、高いアキュラシー精度と飛距離を両立して設計された小型ピン撃ちシャッド。

タングステン球を搭載したマグネット式重心移動システムにより、これまで届かなかったさらに奥へとルアーを送り込むことが可能で、巻いてはハイピッチなウォブリングアクションで深いレンジのシーバスにもしっかりとアピールしてくれます。

また、重心移動式ながら泳ぎ出しも良く、低重心設計により高速リトリーブにもブレることなく安定した姿勢を維持。

オリジナルの70Sの他、より深いレンジを泳ぐ「クミホンディープ75S」やフローティングタイプの「クミホンディープ75F」が展開されており、シーバスだけでなくチヌやキビレにも実績の高いシャッドプラグです。

インプレ

穴撃ちシャッドの定番といえば、ラッキークラフトの「ビーフリーズ」やメガバスの「X-80SW」などなど…。

これら優秀なルアーが長年にわたって支持されていますが、この「クミホン70S」はそれらに勝るとも劣らないほど完成度の高いルアーという印象でした。

見た目は菱形なシルエットにやや扁平なボディ、長さのあるリップの角度は浅めで水抜けも良さそうです。

キャストした感じ、飛距離や飛行姿勢はシャッドプラグにしては申し分なく泳ぎ出しも良好。

このへんは想像以上というほどではなかったです。

しかし、リーリング時に感じたことは、高速巻きにも追従するハイピッチアクションはもちろんのこと、その際にスイム姿勢がブレないこと。

さすがに河川のダウンクロスなどでは破綻しますが、流れの緩いエリアでは安定してリーリングすることができますね。

アクションを入れても秀逸で、トゥイッチやショートジャークではキレのある左右の動きでシーバスを誘い出すことができます。

筆者もストラクチャーが点在する小場所からオープンエリアまであらゆるポイントでクミホンを使ってきましたが、釣果もさることながら使っていて不満な点が見つからないほどで、今なおストラクチャー撃ちの主力として愛用しています。

良い点

前述した安定したフォームで泳いでくれる点に加え、クミホンの重すぎず軽すぎずという絶妙な巻き心地の良さ、そしてアクションを入れてもフックが絡みにくいトラブルの少なさを筆者はとても気に入ってます。

巻き感などは個人差があるかもですが、使っていて余計な手間や考えを巡らせる必要がないのは集中力や釣果を伸ばす点でも不可欠で、とくに一回のキャストやリーリングミスが釣果に影響しやすいピン撃ちにおいてはなおさら意識したいポイントかもしれません。

そして、意外にビックリしたのがボディの頑丈さ。

なかには破損したというレビューもちらほらありますが、筆者は運よくまだ一度も壊れたことがありません。

なので、クミホンを使うときはガンガン奥へ、際へとアグレッシブにシーバスたちを狙いにいきますが、ロストするときはたいていシャローの根がかりかストラクチャーのややこしいどこかに引っかかって終了ですね。

巻いても動かしてもストレスフリーな抜群の安定感

気になる点

人気のブルーブルー製品の中でも比較的入手しやすく欠点のないところがクミホンの良さだと感じていますが、唯一挙げるならフロントのラインアイが曲がりやすいところでしょうか。

リップがあるとはいえストラクチャーやボトムをタイトに攻めることになるので、こまめにスイムチェックやアイの調整をしておくのがおすすめです。

”攻めるルアー”だけにアイやボディはこまめにチェック

使いどころ

小粒なボディとリップを活かして、構造物やシェード付近に溜まるシーバスやシャローエリアのボトムレンジ攻略におすすめです。

とくに、港湾や干潟のハードなストラクチャーが存在するエリアにおいてはバイブレーションに代わってレンジキープしながら真っ直ぐ引けるクミホンが効果的で、トゥイッチを数発入れてからの速巻きやボトムノックのリアクションバイトなど、ここぞの場面で狙って釣果を出せるのも魅力の一つでしょう。

また、穴撃ちではボートからはもちろん、おかっぱりでも充分に活躍できる性能を持っており、初夏からハイシーズンのデイゲームを中心に使い勝手の良さも特徴です。

筆者的には、行きつけの護岸沿いや穴撃ちでのトゥイッチが非常にハマっており、デイゲームの居着きシーバスを狙う上では欠かせない安定感抜群のルアーです。

おすすめエリア:港湾、干潟、河川、河口

おすすめカラー

【ブルーブルー】

【グリーンゴールド】

【キラキラシラス】

まとめ

というわけで、今回はブルーブルーの「クミホン70S」をご紹介しました。

巻いても動かしてもブレない安定したアクションが売りのシャッドプラグで、アングラーの意図をキャストからリーリングまで忠実に再現してくれます。

サイズやキャスタビリティ、潜行レンジやリーリング時の姿勢など、手持ちのルアーでは賄いきれない部分を補完してくれる新たなルアーとしてぜひ参考にしてみてください。

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