近年、鉄板バイブに求められる要素は釣果だけでなく、その使い心地も非常に重要なポイントだったりします。
そんな、現場で感じる些細なストレスやタイムロスを排し、”釣れる・使える”にこだわったのがブルーブルーのメタルバイブ。
今回は、2014年にブルーブルーからリリースされた「トレイシー(15g)」を紹介します。
スペック

| サイズ | - |
| ウェイト | 15g |
| タイプ | シンキング |
| レンジ | - |
| フック | #8 |
| リング | #2 |
特徴
”軽い・浮かない・絡まない”が特徴のトレイシーは、鉄板バイブの釣れる要素を極限まで高めながら、アングラーにとっての使いやすさを徹底的に追求したストレスフリー設計。
独特のデザインによって着水時やフォール時、さらにロッドアクション時に起こりやすい糸絡みを軽減し、リトリーブ中は引き重りを感じない軽い引き心地から、誰でも投げ続けられる良さがあります。
また、安定したスイムから生まれる見切られにくい水平姿勢と浮き上がりにくい仕様から、狙ったレンジを的確にアプローチできるのが大きな強みでしょう。
15gモデルは、シャローエリアで使いやすいスペックと軽快な操作感が魅力といえます。
インプレ
プレビュー
ブルーブルーではわりと初期に発売されたルアーながら、SNS等の影響から根強い人気のあるトレイシー。
サイズは、公式には記載されていませんが実寸で全長64mm程度でした。
イルカが水面を跳ねるドルフィン的な形状に、ウェイトはヘッド〜ベリー部分、さらにその後方に至るほどかなり低重心を意識したバランス設計が特徴です。
というわけで、そんな個性的なデザインに惹かれた人も多いであろうメタルバイブを早速レビューしていきます。
レビュー
飛距離はPE1号で65m程度。
頭からかっ飛んでいく飛行姿勢の良さから飛距離も毎回安定しやすいのが特徴で、一般的な15g前後の鉄板よりスムーズにキャストできます。
着水後は、やや頭下がりor水平に近い姿勢でフォール。
このとき、フリーフォール、テンションフォールそれぞれで、フックが糸に干渉しにくいよう上手く設計されていますね。
着底感度は、及第点といったところ。
立ち上がりは遅めで、アクションまでにはしっかり初速をつける必要があります。
アクションは、水平スイム姿勢に近いハイピッチなタイトローリング。
鉄板バイブの中でも控えめなアピール力、常に安定した波動とスイムが印象的。
巻き感は、そこそこ軽快で平均以上といったところ。
アクション域は、ファスト〜ミディアムで早巻きに向いた速度域です。
ロッドアクションも無難にこなせるほど操作性が良く、大きめのリフト&フォールやロングジャークと相性が良いですね。
スロー気味に落ちるテンションフォールは食わせる間を作れるので、ここを長めに取るのもおすすめです。

シンプルな早巻きでヒット。
時短釣行では、ヒットしてもバラしてしまえば意味がないのでね。
ってことで、暴れすぎず姿勢が良いトレイシーを選択。
ランディングはどうしても個々の技量によるところが大きいけれど、フッキングを少しでも手助けしてくれるルアーは大きなアドバンテージになります。
良い点
快適性と安定性に優れたメタルバイブレーション。
個人的には、流れの効いたダウンクロスで入れても軽く引けるだけでなくタイトなローリングで一定のレンジをキープできるのが嬉しい点。
他のバイブだとアクションが暴れて警戒されたり、引き重りによって疲れるだけでなくリトリーブやティップがブレる原因にもなります。
また、安定した飛行姿勢やフッキングの良さ、糸絡みの少なさも優秀で、コンセプト通りの非常に使いやすいアイテムです。
快適性+安定性
気になる点
価格と人気が高く、やや手に入れにくいルアーです。
また、最近ではめちゃくちゃ軽快に引けてトラブルレスな鉄板バイブも多く出てきたため、このへんの優位性は年々薄れたかなという印象。
汎用性+価格+希少性
使いどころ
中規模な河川・河口・干潟・港湾など、シャローエリアをメインに使いやすいです。
とくに、流れのある河川や流れ込みを引いてくる際におすすめで、短い高活性時の時合い中にもテンポよくアプローチできてタイムロスやバラしも減らしやすいでしょう。
尖った早巻きタイプのバイブレーションなので、バランスの良い王道系、高レスポンスや強波動のバイブと組み合わせると攻略の幅が広がります。
河川/河口/干潟/港湾
総評
今回は、ブルーブルーの「トレイシー15」を紹介しました。
強いアピール力や立ち上がりの良さでは劣るものの、安定した飛行とタイトアクションでテンポ良く探れる高速型メタルバイブ。
手持ちのバイブレーションの穴を埋める存在として、いざというときにあると非常に便利なアイテムです。
おすすめ度
:3.5
その他おすすめルアー
邪道「冷音(14g)」
近い形状・スペック(62mm/14g)・使用感ながら、アクションは控えめなウォブリング仕様のメタルバイブ。
2つのホールアイを使い分けることで低速〜高速域まで無難に対応し、特筆すべきは軽快なダートアクションとトラブルレス性能。
アピア「ビットブイ12」
ブルーブルー代表の村岡昌憲氏がかつて監修した、真逆の特性を持つ低速系・高レスポンスなメタルバイブ。
浮き上がりの良い低比重な亜鉛素材を使用しており、従来のメタルバイブとは異なる独特な波動も魅力。


