シンキングペンシル

【ワンダー80】インプレ/名作にして元祖シンキングペンシル

”シンキングペンシル”という概念が生まれてから四半世紀以上。

全国各地のフィールドで使い込まれ、その歴史と共に歩んできた名作ルアーが存在します。

今回は、ラッキークラフトからリリースされた「ワンダー80」を紹介します。

スペック

サイズ80mm
ウェイト11.5g
タイプシンキング
レンジ10〜30cm
フック#8
リング-

特徴

発売以降、多くの釣り人から愛される”元祖・シンキングペンシル”。

当初はバス用ルアーとしてリリースされたものの、そのナチュラルで唯一無二のアクションから瞬く間にソルトシーンで人気となりました。

抜群の遠投力はもちろん絶妙な浮力設計から、水流変化によって自然とバランスを崩しやすいのが最大の特徴。

使い方はシンプルで、ただひたすらにゆっくりただ巻きすること。

さらに、時折ストップを入れることでゆらゆら揺れ動きながら落ちる”ワンダリングフォール”が食わせの間を作ります。

これら究極のバランス設計とアクションによって、数多のハイプレッシャーゲームでも結果を残し続けてきたのが「ワンダー80」です。

インプレ

プレビュー

現在でも各社から様々なシンペンがリリースされながら、今なお第一線で活躍するワンダー80。

当時は、リップの付いてない固定重心式のシンキングルアーとして非常に革命的な設計でした。

曲線的でやや細長いシンプルなシルエットはサイズの割に軽量。

また、ラインアイに通称”ラッキーリング”と呼ばれる段差のない楕円形のスプリットリングが付いており、本来はここに直接ラインを結びつけます。

(とはいえ、ルアー交換が面倒なので極端にバランスが崩れないならリングを外したりスナップを装着してもOK。)

というわけで、今さらながら改めてこの名作ルアーをレビューしていこうと思います。

レビュー

飛距離はPE1号で45m程度。

後方重心寄りで、細めのラインと相性が良く飛行姿勢も安定。

キャストも軽快で、無風時であればスポットを狙えるアキュラシーの高さも魅力。

やや静かな着水から、スロー気味に沈下。

このとき、水平姿勢でゆらゆらとローリングアクションで沈んでいくのがワンダー特有の”ワンダリングフォール”。

着底感度は低め。

立ち上がりのスピードは平均的ですが、巻き出しの軽さが印象的です。

アクションは、やや尻下がりの微細なスラローム+テールスイング。

同スペックのシンペンと比較すればスイングはワイドでアピールも高め。

水馴染みの良くしっかりお尻を振って泳いでくれますね。

巻き感はシンペンらしく低抵抗な感じです。

アクション域は、ミディアム〜デッドスローの範囲内が良好。

ただ巻き以外には、リフト&フォールはもちろんショートトゥイッチなどにも対応。

ロッドを立てて巻けば引き波を起こすことも可能で、表層イナッコパターンや高活性なバチ抜け時に効果的です。

テーリングなどはたまにありますが気になるほどではないです。

というわけで、実釣。

この日は一本出た後、すっかり水面直下で反応がなくなったのでレンジをやや下へ。

浅いから根掛かりには注意しつつルアーをローテ。

うーむ、ただ巻きも無。

「ワンダリングフォールしかないかぁ…(適当)」

ほんと、これをやりたいがためにボックスに忍ばせておいた。

ゆ〜っくり、リフト&フォール。

ゆ〜っっくり。

ゆ〜っっっくりぃ…。

からのただ巻き。

ドン!

!?

ワンダー 君は太陽。

良い点

シンペンとしての基本性能をバランス良く備えつつ、誰でもタックルに合わせやすく手に入れやすいルアーです。

昨今では、ど真ん中を敢えて外した特化型ルアーも多いなか、ワンダーはシンペンの元祖にして使い方もシンプルな超本格派。

(何より、良いルアーはメーカー以上にユーザーが支えてくれます。)

さらに、水平なローリングフォールが素晴らしく、巻く・止める・流すといったシンペンの基本的なアプローチで高いポテンシャルを発揮します。

  • バランスの良い性能
  • 優れた"ワンダリングフォール"
  • 投げやすく巻き疲れしにくい
  • 汎用的な8〜9ft(L〜ML)ロッドに最適
  • 流通量・カラーラインナップが豊富

バランスの良い性能から、シンキングペンシルそのものの特性を理解しやすいため入門機としては非常におすすめです。

”ワンダリングフォール”+手に入れやすさ

気になる点

ビギナーは、使っていて「何をしているかわからない」状態に陥りやすいのがワンダーの欠点。

風・波・流れの強いラフめなコンディションだと、飛距離やアキュラシーが極端に落ちるだけでなく狙ったトレースコースやレンジを外しやすい点にも注意です。

そんな、軽めのシンペンらしいシンペンなので、使いどころを見極めながら根気強く投げ続けることがポイントでしょう。

また、ワンダーの純正フックは錆びやすく脆弱なので、交換用には「OWNER(オーナー) ST31 #8」がおすすめです。

操作性+フック

使いどころ

小〜中規模な河川・河口・干潟・港湾など、シーバスゲームのあらゆるフィールドで使いやすいシンペンです。

とくに、凪いだ水深の浅いシャローエリアはワンダーとの相性も良く、表層系のミノーよりもアクションやシルエットを抑えたい時におすすめ。

サイズ的な汎用性が高いので、天候が安定しやすい春〜秋をメインに、ハク、イナッコ、稚鮎、バチなど様々なベイトパターンに幅広く対応可能です。

逆に、デイゲーム、大規模エリア、荒天時は良さを活かしにくいので、”穏やかな夜のシャローゲーム”がベターでしょう。

河川/河口/干潟/港湾

総評

今回は、ラッキークラフトの「ワンダー80」を紹介しました。

それぞれ細かい点においては最新のルアーに劣るものの、綺麗な水平フォールにくわえて手頃に買える再現性の高さも魅力の名作ルアーです。

変わらぬ使用感とその実力の高さで、今後も多くの人に愛されるルアーでしょう。

おすすめ度

:4.5

その他おすすめルアー

ラッキークラフト「ビーフリーズ78S」

ワンダー80と双璧を成す同社の名作ミノー。

「デイのビーフリーズ、ナイトのワンダー」とそれぞれの特徴を活かすことであらゆるシーンに対応できてしまいます。

  • この記事を書いた人

Yuki

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