釣果やスペックの高さはもちろん、誰でもどこでも使える汎用性を兼ね備えたルアーは今でも根強い人気を誇ります。
今回は、1996年にラッキークラフトからリリースされた「ビーフリーズ78S」をご紹介します。
スペック

サイズ | 78mm |
ウエイト | 10.2g |
タイプ | シンキング |
レンジ | 1〜1.2m |
フック | #6 |
リング | – |
特徴
バスフィッシング界で有名な加藤誠司氏と下野正希氏によって監修された「ビーフリーズ」。
今やロングセラーミノーの代表格として支持されており、ラッキークラフトの中では「ワンダー」と双璧を成す名作ミノーといっても差し支えありません。
ただ巻きからジャークまで幅広く使えるローリングアクションミノーは、後に様々な派生モデルが誕生し、湾奥やベイエリアといったフィールドを中心にシーバスを攻略できるバーサタイルミノーとしてシリーズ化されました。
元祖「78SP(サスペンド)」からソルト向けに改良された「78S」はシーバスアングラーから高い人気を得ており、おかっぱりからでも使いやすい潜行レンジとなっています。
インプレ
プレビュー
港湾シャッドの中でも指折りの名作「ビーフリーズ78S」。
今のルアーと比較すれば時代を感じるデザインとはいえ、実力も実績も充分なルアー。
肉厚なリップと堅牢なボディが特徴で、実際これまでストラクチャーに当てても壊れたことがありません。
ビーフリーズには、前方のラインアイに楕円形のスプリットリングが付いており、ここにスナップを装着します。
外しても釣れますがバランスを考慮すると付けたままの方がいいでしょう。
6ft〜8ft台の柔らかめのロッドが操作性も良くおすすめですが、多少長めのロッドでも問題なく使えると思います。
レビュー
飛距離はPE1号で35〜40m程度。
風の影響を受けやすく、後半に飛距離が減衰しやすいです。
着水はおとなしめで警戒心を与えにくく、ローリングしながらスローに沈下していきます。
立ち上がりはレスポンスが抜群で、巻いたときに瞬時にアクションへ移行。
ビーフリーズは、キビキビとした強めのウォブンロールアクションが特徴。
ファスト〜スローまで幅広い速度に追従し、巻く・止めるなどクイックな操作にも早めに反応してくれます。
ビーフリーズといえば、ロッドアクションにおける平打ちアクション。
ただ巻き中もそうですが、水流の変化でフラッとバランスを崩して体が傾く瞬間にバイトを誘発するきっかけを作ることができます。
このとき、ボディ側面から放つフラッシング効果や一瞬のステイする間がポイント。
これを意図的に連続して起こすジャークやトゥイッチは低重心設計のビーフリーズと非常に好相性。
ただ巻きと織り交ぜながら使うとめちゃくちゃ楽しいのでぜひ試してみてほしいです。
「X-80SW」よりも頑丈なので、僕は穴撃ちや護岸際のアプローチで使うことが多いです。
居着きシーバスがいそうな穴へビーフリーズを送り込み。
じっくり沈めてから…、トゥイッチ開始。
こういうゲーム性の高い釣りは大好きです。
コツン

おはようございます。
毎回、強引に引っ張り出してホント申し訳ないけど、真剣勝負なんでね。
昔、友達に勧められて買ったビーフリーズ。流石ですわ。
もちろん、シーバス以外にも青物とかフラットフィッシュとか色々釣れます。
良い点
あらゆるスピードに対応するウォブンロールとダイナミックな平打ちアクションは素晴らしく、巻いたときにも軽快さやレンポンスの良さにくわえアクションや抵抗感もバランス良く伝わるので誰でも使いやすいのが特徴です。
また、”ストラクチャー撃ちに”と謳っているルアーでもぶつけてしまえば簡単にヒビが入ったりリップが欠けてしまうものもあるように、”釣れるだけ”では本当に良いとも言い切れません。
その点、ビーフリーズはかなり頑丈で、ハードなストラクチャーがある港湾部においてもさほど気を遣うことなく使用できると思います。
この点は非常にコスパが良く、さらにシリーズのレンジバリエーションやカラーラインナップも豊富で初心者にも非常におすすめしたいポイントです。
操作性+堅牢性
気になる点
唯一気になるのは飛距離や汎用性。
固定重心のシャッドプラグならではの弱点ですが、強風時はほぼ出番がないといっても差し支えありません。
向き不向きのあるルアーなので使いどころがポイントです。
汎用性
使いどころ
港湾はもちろん橋脚の明暗付近や常夜灯周りにおすすめです。
基本はデイゲーム中心になりますが、ナイトゲームでも見切られてしまう状況で頼りになるルアーです。
近距離戦や一発勝負にはとくに強く、フックサイズも申し分ないので特定のスポットに着いているシーバスを引きずり出す際にはかなりおすすめです。
逆に、広大なオープンエリアや流れのはやいポイントでの使用、あるいはスレたシーバス対しては反応を得にくいので注意です。
おすすめ:港湾/河川/干潟
まとめ
というわけで、今回はラッキークラフトの「ビーフリーズ78S」を紹介しました。
歴史のあるルアーだけに弱点もありますが、今なお多くのアングラーが使いやすいと感じるお馴染みのアクションと操作性の良さはビーフリーズならではの魅力だと思います。