”ストレスフリーでガンガン使える特攻系メタルバイブ”。
そんな、アングラーにとってはとても響きの良い言葉で今や定番となったシリーズ。
今回は、ジャクソンからリリースされたバイブレーション「鉄PAN Vib(14g)」をご紹介します。
スペック
サイズ | 55mm |
ウエイト | 14g |
タイプ | シンキング |
レンジ | – |
フック | #12 |
リング | – |
特徴
定番ソルトルアーを多く展開するジャクソンのコストパフォーマンスに優れたメタル製バイブレーション。
飛距離、レスポンス、アピール力など、メタルバイブに求められる要素を高いレベルで備えたスタンダードモデルで、リアクションバイトを誘発させるファストリトリーブにもしっかり対応。
背中のバランサースリットによってスイム&フォール姿勢を維持しライントラブルを軽減し、前面のボトムバンパーはバイブレーションにありがちなヘッドの損傷を防ぐ効果があります。
青物への対応も考慮した大き目のフック搭載で、幅広いソルトシーンで快適に使える定番バイブレーションです。
インプレ
安価で使い勝手の良いメタルバイブレーションでお馴染みのTPシリーズ。
なかでもシーバスアングラーのメインフィールドで使いやすい「TP-14」は、サイズ、ウェイトともにかなりスタンダードです。
僕がルアーフィッシングを本格的にはじめた頃ずいぶんとお世話になったルアーですが、今回セールになってたので久々に購入してみました。
TPといえば、バランサースリット(背面の空洞)とスナップがおまけに付属してること。
初心者の頃は適合するスナップを持っていなかったり、どこに糸を通せばいいのかわからないこともあるからとてもありがたいことだったりします。
改めて使ってみると良し悪しのはっきりしたルアーという印象でした。
飛距離はPE1号で65m程度。
飛行姿勢の安定性にはやや欠けるものの、スリットのおかげで空気抵抗を軽減してくれるので大幅に飛距離が減衰することは少なかったです。
着水後は素早く沈下し、巻き出しのレスポンスはメタルバイブながらとても良きです。
引き抵抗はかなり強めで55mmながらブルブルと手元に伝わり、同サイズのメタルバイブと比較してもハイアピール系。
スイムは前傾姿勢で速巻きになるほど根掛かり回避もしやすい。
アクション域はファスト〜ミディアムまでですが、超速巻きにもしっかり即応する性能がありリアクション狙いには最適な一本です。
ただ、長時間巻き続けると疲労感もあり、慣れない人はティップやリトリーブを安定させるのにちょっと苦労するかもしれません。
実釣においては、フレッシュで活性が高いタイミングを狙ってのゴンッ!

ガンガン使える特攻系は”釣れたら”ストレスフリーですね。
でも、こいつはすごく怒ってたので迅速かつ丁寧にリリース。
ジャクソンの鉄PANシリーズは、2014年で累計販売数100万個を突破したらしいです。
良い点
飛距離、沈下速度、泳ぎ出し、引き抵抗など、メタルバイブレーションとしての基本性能をしっかり備えており、強波動でアピール力も高く超速巻きにも対応しておりテンポ良くランガンしたいときにも最適。
また、国内のメーカー品ながら安価でセール対象にもなりやすく供給量も豊富なため、気軽に買えて使えるのが大きなアドバンテージです。
とくにビギナー目線で重視したい価格、飛距離、抵抗感に関しては満足度の高いルアーだと感じます。
安価で基本性能完備
気になる点
一つは、テーリング(糸絡み)などのトラブルがやや多いです。
とくに着底時にフックがラインを拾いやすかったので、フェザーリングなどでラインテンションに気を配りながらの使用が大事ですね。また、細かなロッドアクションも入れにくいです。
最近ではトラブルレス設計なバイブレーションも多いため、これらと比較してしまうと”ストレスフリー”というほど快適な操作性ではないですね。
どうしても気になるならテンションフォール→ただ巻きオンリーで使うのがおすすめ。
また、長時間の使用による巻き疲れ、アクションのスレやすさや見切られやすさ、さらにルアーの塗装も剥げやすいのでいろんな意味で割り切って使のが良いです。
トラブル率
使いどころ
河川、河口、干潟、港湾など、シャローからディープエリアまで多くの場所で使える汎用性があります。
飛距離とアピール力を活かしたオープンエリアの回遊待ちやランガン、雨後やマズメ時などの高活性時はとくにおすすめ。
また、初場所のサーチや気になるブレイクなどを果敢に攻めたいときにも何かと便利だったりします。
デイゲームやハイシーズンを中心に、シーバス以外にも他魚種を狙いたい人にはコスパの良いルアーだと思います。
おすすめ:河川/河口/干潟/港湾/サーフ/磯
まとめ
というわけで、今回はジャクソンの「鉄PAN Vib(14g)」をご紹介しました。
基本性能を損なうことなくガンガン使える攻撃型メタルバイブは、気軽に投げられる安価さも大きな魅力。
高価なルアーでは攻められないポイントこそ出番となるかもしれません。