シリーズ愛好者なら試さずにはいられないのが、お気に入りルアーの「新作モデル」や「新作バージョン」ですね。
今回は、2017年にダイワからリリースされたシンキングペンシル「モアザン スイッチヒッター85S-LV」をご紹介します。
スペック
サイズ | 85mm |
ウエイト | 13.3g |
タイプ | スローシンキング |
レンジ | 5〜50cm |
フック | #6 |
リング | #3 |
特徴
職業・釣り師「オヌマン」こと小沼正弥氏監修のスイッチヒッターシリーズ。
「飛んで、よく泳いで、激流に強いシンキングペンシル」をコンセプトに、これまでに多くのサイズやタイプがリリースされてきました。
その中でも、このルアーは文字通り「Light Version」となっており過去のシリーズとは一線を画すような軽量化と高浮力化によって一枚上のレンジを通せるシンペンとして登場。
さらにシンキングタイプの85Sと比較するとこちらはスローシンキングタイプとなり、アクションもキビキビとしたS字を描くワイドスラロームとなっています。
現在では、その実績とラインナップからシンキングペンシルの定番として幅広いアングラーから支持されています。
インプレ
初心者にも使いやすく、ぶっ飛びシンペンの名作と謳われる「スイッチヒッター」。
しかし、85S-LVの初めの所感としては、あの他を圧倒するほど飛距離もなければ、手元に伝わる重みもなくなってしまっている…。
これが、ライトバージョン。
まぁいいやと思い再びキャスト。
結局、小規模河川や干潟をメインに使用しましたが、可もなく不可もなくといった感じで安定した釣果を残してくれました。
しかし、選択肢を広げればこれ以外にも似たようなスペックのルアーがあり、筆者的には唯一無二と言えるほどのインパクトは感じられませんでした。
もしかしたら、自分はこのルアーの魅力をまだまだ引き出せていないのかもしれません。
ただ、それでも釣れるときは釣れます。
巻いても流しても良しな浅いレンジを引けるスイッチヒッター。
そして、ライト寄りのタックルでも小場所でも快適に扱えるスイッチヒッター。
もちろん、同シリーズにおいては唯一無二と言えます。
使いどころさえ押さえておけば、シーズン通して必ず一定以上の釣果を残してくれます。
良い点
先述したように、高浮力かつスローシンキング化したことで、85Sと比べて流れの緩い河川やシャローの干潟でもゆっくり表層をアプローチできる利点があり、水面直下の激アツなレンジを流せるのが最大の強みでしょう。
従来の「固定重心」から着水後の泳ぎ出しもかなり優秀で、ドリフトの操作性や巻き出しの軽快さも良好です。
また、大手・ダイワの人気シリーズだけに流通量も多く誰でも手に入れやすい点もグッド。
キャスト後にロッドを立てて巻くだけという、初心者でも扱いやすい小沼さんの理念が活かされたシンキングペンシルとなっていますね。
アクションやレンジの違いから、従来のスイッチヒッターにはできなかったポイント攻略も可。
気になる点
先述したように、飛距離はそこそこで横風や向かい風に弱い。
そして、何と言っても少し尻下がりな姿勢が気になります…。
この点が、食わせのシンペンとして考えると非常に惜しい。
筆者的には、シリーズ本来の強みである飛距離や巻き心地を前面に出したスイッチヒッターが好みなので、85S-LVは他のシンペンの代打要因として活用してます。
外見は従来の「スイッチヒッター85S」とほぼ同じなので、初めて購入する際は充分チェックしてから購入しましょう。
少し尻下がり。
使いどころ
中〜小規模河川やシャローの干潟といったシーバスとの間合いが近い状況でおすすめです。
とくに流れの緩い河川や明暗でシーバスのボイルや気配があったときなどは、そこを狙ってドリフトするとドンッとバイトしてくれることが多かったですね。
春先のハクパターンや初夏から秋にかけてのイナッコパターンでシーバスが表層を意識しているポイント、シャローエリアのハゼなどを追っているときにも真価を発揮します。
シャローレンジをスローに誘えるスイッチヒッターとして考えればアリな一本かもしれません。
おすすめエリア:河川、河口、干潟
おすすめカラー
【レーザーマイワシ】
【ピンクヘッドクリアチャート】
【マットチャート】
まとめ
というわけで、今回はダイワの「モアザン スイッチヒッター85S-LV」をご紹介しました。
従来のスイッチヒッターの穴を補うような特性を持っており、バイブレーションやミノーでスレきった状況、あるいは根がかりの多いシャローエリアなどで活躍できる機会があります。
シリーズの使い分けとしてみると非常に差別化が図られているので、スイッチヒッター愛好者はぜひこちらの「85S-LV」も駆使してシャローレンジを攻略してみてはいかがでしょうか。