【メガバス】「マリンギャング 空海120S」の特徴とインプレ/空を泳ぐ軽量エアマスター

ミノー

多くのルアーメーカーからリリースされるスタンダードミノー。

シーバスフィッシングにおいてはあらゆる釣り場で使える汎用性の高いカテゴリーでもあり、年々ハイスペックな新製品が登場していますね。

そこで、今回は2023年にメガバスからリリースされたシンキングミノー「マリンギャング 空海(クーカイ)120S」をご紹介します。

スペック

サイズ120mm
ウエイト22g
タイプシンキング
レンジ0〜1.4m
フック#4
リング

特徴

メガバスの長距離ミノー「マリンギャング 空海120F/120S」は、従来の140mmから新しくダウンサイジングモデルとしてリリースされました。

得意とするソルトのビッグゲームに限らず幅広いフィールドで使えるサイズ感に仕上がっており、ウォブンロールアクションと独自の重心移動システム「LBOⅡ」を活かして広範囲を探るパイロットルアーとしても活躍できます。

また、3フックから2フック仕様になったものの、サイズは140mm同様に#4を搭載したことで不意の青物にも対応可能。

さらに小さい90mmサイズと使い分けることで、荒れた状況でも臆せず投げ続けられるのが空海シリーズです。

インプレ

ファットな見た目からは想像できないほど良く飛んでくれるルアーです。

それこそ、真冬2月。

こんな時期でも釣りに行きたくなるアングラーの方もいらっしゃるかもしれませんが、筆者ももれなくシーバスを狙いに行きます。

しかし、想像以上に寒いし風強い。

…。

その日は6時間やってもアタリがなく、最後の望みで漁港エリアへ移動。

やや向かい風ですが、そんなときこそ「空海120S」。

「カタッ」という音と共に重心移動すると遥か彼方まで飛んでくれます。

ちょっとやって反応なければ帰るつもりで、堤防からジャーキングで手っ取り早く広範囲を探ります。

「ド」

確かに当たった。

もう1回…2回と同じようにキャスト。

「ドンッ」

「!」

結局、この日は諦めかけた最後の最後にダメもとで投げた空海が無双し、シーバス×4とサゴシ×3というなんとも記憶に残る釣行でした。

それでは、以下で詳しく書いていきます。

良い点

「空海120S」の特筆に値する点は「LBOⅡ」による圧倒的な飛距離といっていいでしょう。

飛ばずして空海シリーズと言えないほど不可欠な要素ですが、この120Sもオリジナルの140mmサイズと遜色ない遠投性能を誇り、ベイトライクな見た目だけでなく内部構造にも徹底してこだわり、デザイン性と機能性を高いレベルで兼ね備えるメガバスらしさが感じられます。

着水後の泳ぎ出しも良好で、ただ巻きだけで簡単に重心が戻る設計も良いですね。

加えて、120mmサイズの良い点は22gの軽量さであり、タックルを選ばず使える汎用性の高さにあると思います。

初場所や複雑なポイントでの釣行、あるいは小型ミノーも使いたい場面なんてのは結構あったりしますが、とりあえずの86ftのMLでも非常に投げやすいです。

ただ巻きでは柔らかいウォブンロールアクションで泳ぎますが、ジャーキングでは大きなボディで左右へ強烈にダート。

個人的にはこのジャークの入れやすさとトラブルの少なさをとても気に入っていて、風にも負けずしっかり飛んで広範囲に存在をアピールできるのがいいです。

タイプ的にはシマノの「サイレントアサシン」やダイワの「バーティス」と似ていますが、ファットなデザインやジャーキングのアクション・手軽さ等も含めて筆者は「空海120S」が好みです。

遠距離や広範囲に散ったシーバスへ効率よくアプローチ可能。

気になる点

よく飛んでタックルを選ばない優秀なスタンダードミノーですが、唯一気になる点が壊れやすいところでしょう。

メガバスのルアーの欠点とも言えますが、とくにリップが薄く仕上がっているため一度ぶつけただけで破損する確率が高いです。

筆者も「空海」や「X-80SW」を誤ってぶつけて壊してしまった経験がありますが、他のルアーであればここまで簡単に壊れてしまうことは少ないです。

デザインも含めてとても魅力的なルアーではあるものの、この点を考えると初心者にとってはサイレントアサシンやバーティスの方が扱いやすいと思います。

取り扱いにさえ注意すれば非常に満足度の高いルアー。

使いどころ

サーフや磯、港湾といった風の影響を受けやすい大場所でおすすめですが、それ以外にも河川、河口、干潟エリアでも使い勝手の良いバーサタイル仕様になっています。

スレに弱く見切られやすいシルエットなため、回遊シーバスをメインに広範囲をサーチしていく釣りに向いていますが、遠くの流心や橋脚へ撃つ際にもいざというときに役立つかもしれません。

トラブルも少なく幅広いリトリーブスピードに対応したルアーなので、デイ・ナイト問わず荒れた状況でこそ輝くミノーです。

おすすめエリア:サーフ、磯、港湾、河口、干潟

おすすめカラー

【GG BORA】

【HT SHIRASU】

【GG AKAKIN】

まとめ

というわけで、今回はメガバスの「マリンギャング 空海120S」をご紹介しました。

手持ちのルアーでは飛距離不足、あるいはライトなタックルでもジャーキングで広範囲にアピールしたいときにぴったりなルアーだと感じます。

ぜひ、使い勝手の良い一本として試してみてください。

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