シーバスデイゲームに旋風を巻き起こしたコアマンから、IPハイ&ローシリーズの新たなモデルが登場。
今回は、2024年にコアマンからリリースされた「IP-16 IRONPLATE HIGH&LOW」を紹介します。
スペック

| サイズ | 47mm |
| ウエイト | 16g |
| タイプ | シンキング |
| レンジ | – |
| フック | #10 |
| リング | #2 |
特徴
「IP-16 HIGH&LOW」は、ショアキャスティングにおける王道モデル。
不変となるアイピー型ヘッドデザインにプレートカットを施した極小デザイン、さらに16gの重さによって同ウェイトのルアーではトップクラスの飛距離を実現。
充分な水噛みによる高レスポンス・強波動・強フラッシングを兼ね備えて、広範囲のターゲットを寄せて食わせる見切られにくさも特徴。
表層(HIGH)と底層(LOW)を主戦場にした設計で、シーバスの反応を得にくい夏・冬を得意としたメタルバイブです。
インプレ
プレビュー
長かった髪をスッキリとカットしたようなハイアンドローシリーズ。
見た目がコンパクトになりながらもしっくりと重みは感じられ、遠投性においてもかなり期待が持てます。
購入時にはコアマンのクイックスナップ(#0)が付属している親切さも嬉しいポイントですね。
レビュー
飛距離はPE1号で70m程度といったところ。
「IP-18」よりも振り抜きやすく向い風だろうが関係なしにかっ飛んでくれるのが素晴らしいです。
シュボ!っという着水から速やかにフォールし着底感度が高いのも特徴。
立ち上がりは非常に良好で、巻き出しから早い段階でブルブルと泳ぎ出しますね。
アクションは、前傾姿勢によるワイドで強烈なバイブレーション。
16gモデルはIPよりも強アピールなだけでなく、HLシリーズの中でもより低速を意識した設計から、ゆっくり巻いても強い抵抗感と水噛みの良さで任意のレンジをキープしやすいのが魅力です。
そのため、基本はミディアム〜スローでのアプローチがおすすめで、早巻きではイマイチ反応がないときにも丁寧に引いてくることのできるアイテム。
また、ロッドアクションにも瞬時に反応します。
リフト&フォールなどは、前に進みやすく軽快なIPよりも短い間隔で多くの食わせの間を入れられるのもポイント。
おまけに、フックの糸絡みといったトラブルも少ない印象でした。
HIGH(表層)・LOW(底層)のコンセプト通り、着水後のカウントやロッドの高さを調節することで上と下のレンジを的確に攻略できるぶっ飛び系極小バイブです。

アップクロスからボトム付近をゆっくり引いてきての鈍いあたり。
上をスピードまかせに探っていてもダメなんだと。
彼らの目線に合わせるんだと。
そしたら、食うんだと。
結局、荒天時や時合い中にも使用しましたが、離れたベイトや鳥の動向にも臨機応変に対応できる抜群の飛距離。
そして、バイブレーションにありがちなバラしが少なかったのも嬉しいポイントでした。
今後もリピートしようか悩ましいほど強みを持った良いルアーだと思います。
良い点
飛距離・レスポンス重視の中〜低速アプローチに優れたメタルバイブレーションです。
とにかく小粒なので、空気抵抗を受けにくく見切られにくいのもありながら、シーバスが丸のみすればバレることもほぼありません。
なかでも、この「IP-16HL」は汎用性に優れたモデルでマイクロベイトにも最適なサイズ感です。
飛距離+レスポンス
気になる点
長時間使用していると少し疲れてしまう巻き重り感がネック。
スピーディーにテンポ良く探るには不向きなので、他のバイブとローテしながら投げていくのがおすすめです。
また、メタルバイブとしては価格がやや高めなのも注意点です。
巻き重り
使いどころ
大規模なシャローの河川・河口や流れの緩い汽水湖など、飛距離やアピール力が必要な状況やマイクロベイトパターンで最適です。
僕のホームエリアでもかなり使い勝手が良く、高活性時や回遊狙いにはこの安定した飛行性と小ささが非常にマッチしましたね。
「IP-10HL」よりも飛ばしてボトムをタイトに攻めたいときや、早巻きに向いた従来のバイブレーションと使い分けることで幅が広がるはずです。
おすすめ:河川/河口/干潟/港湾
まとめ
というわけで、今回はコアマンの「IP-16 HIGH&LOW」を紹介しました。
やや高価でボトムアプローチがメインになりがちなためロストには注意ですが、極小ながら圧巻の飛距離・高アピール・高レスポンスを兼ね備えた優秀なメタルバイブです。
その他おすすめルアー
アピア「ビットブイ12」
こちらもしっかり飛んで水受けが強く、浅いレンジを中〜低速で攻略しやすい超小型の亜鉛製バイブで、安価でガンガン使える点も魅力なポイントです。




