春先から夏を中心に全国各地のエリアで目にすることのできるマイクロベイト。
その中でも代表的なハクはシーバス攻略において欠かせないシーズナブルパターンで、こうした状況にマッチしたルアーを用意しておくことで今まで以上に釣果を上げることができるはずです。
そこで今回は、ハクパターンでおすすめしたい高実績ルアーを厳選してご紹介していくのでぜひ参考にしてみてください。
ハクパターンとは
「ハク」とは、体長2〜5cm程度のボラの稚魚を指し、シーバスフィッシングにおいて難易度の高いパターンとして有名。
一般的な大きさのベイトフィッシュに比べて遊泳力がなく、普段は群れで集まって漂っているのが特徴です。
夜は光量のある場所や浅瀬に集まって微生物などを餌にしたり、日中は護岸際やストラクチャー際など影があり流れの緩慢な場所でフィッシュイーターから逃れていることが多いです。
狙い方
ハクを捕食するシーバス攻略では、小さいルアーで波動を小さくして狙うことが基本となります。
どのカテゴリーのルアーでも釣れますが、とくに有効なのはリップレスミノーやシンキングペンシル、日中はバイブレーションプラグやスピンテール等がおすすめですね。
巻き速度はデッドスローを軸に一定のレンジを漂わせながらストラクチャー周りや明暗付近をトレースさせ、日中や常夜灯付近では速巻きやロッドアクションなどでリアクションバイトを狙うのが有効です。
おすすめルアー
ブルーブルー「ラザミン90」
サイズ | 90mm |
ウエイト | 8g |
タイプ | フローティング |
レンジ | 0〜10cm |
フック | #8 |
リング | #2 |
水面直下ギリギリを漂うI字系微波動アクションのフローティングミノー。
デッドスローやドリフトでのアプローチと相性が良く、根掛かりスポットや激浅ポイントでも使える利便性が持ち味。
重心移動システムと水平姿勢により離れたボイルも射程に収められ、無風時のべた凪にめっぽう強いのが特徴で、表層で起こるハクボイルにはとくに有効なルアーとなります。
アイマ「コモモⅡ65」
サイズ | 65mm |
ウエイト | 6g |
タイプ | フローティング |
レンジ | 0〜20cm |
フック | #10 |
リング | #2 |
水噛みの良いヘッドで水面直下を攻略する小型ウェイク系ミノーは、ワンサイズ大きいルアーで見切られる際の切り札に最適です。
「コモモⅡ65」は、デッドスローではゆらゆらと引き波を起こし、速巻きではレンジを入れてブリブリと強いアクションで誘える幅の広さが特徴。
岸際でベイトを追い込む高活性なシーバスやボイルはあっても食わせきれないときに非常に効果的で、ただ巻きだけで使えるお手軽さも併せ持っている誰でも扱いやすいルアーです。
アイマ「モルモ80」
サイズ | 80mm |
ウエイト | 12g |
タイプ | フローティング |
レンジ | 0〜20cm |
フック | #6 |
リング | #3 |
初夏のハクからイナッコパターンで主力になるファットボディのウェイク系ミノー。
サーキットボードを使用した楕円リップによって、リップレスや細身系ルアーが苦手な人でも巻き心地を感じることができ、表層ギリギリをレンジキープしやすいのも大きな魅力です。
ハクパターンにおいては引き波を起こしながらデッドスローで誘うのがおすすめで、リトリーブ速度やロッド角度によって任意のレンジ調整も可能です。
バレーヒル「スーサン」
サイズ | 75mm |
ウエイト | 7g |
タイプ | スローシンキング |
レンジ | 40〜50cm |
フック | #10 |
リング | #2 |
超タイトピッチローリングアクションが特徴の定番リップレスミノー。
水平姿勢でフラフラと泳ぐ独特の浮遊感は弱った小魚を捕食するシーバスに抜群の効果を発揮し、とくにシャローエリアの近距離戦ではトップクラスの実績があります。
ただ巻きはもちろん、トゥイッチやシェイクを織り交ぜたアプローチも効果的で、小規模河川や干潟にくわえて明暗や護岸といったピン撃ちでも有効なデイ・ナイト使える利便性も兼ね備えています。
シマノ「エンバー60SP FB」
サイズ | 60mm |
ウエイト | 6g |
タイプ | サスペンド |
レンジ | Max 1.5m |
フック | #8 |
リング | – |
バス用ブランドとして有名なバンタムの超小型シャッドプラグ。
フラッシュブーストとスケールブーストにより、強烈なフラッシング効果と頑丈さを兼ね備えたピン撃ちゲームの強い味方。
日中、深場に潜むシーバスにも口を使わせるキレのあるアクションとシルエットの小ささが魅力で、ハクが溜まりやすい港湾や小場所などではとくにおすすめのミノーです。
ダイワ「ガルバスリム80S」
サイズ | 80mm |
ウエイト | 10g |
タイプ | シンキング |
レンジ | 0〜20cm |
フック | #10 |
リング | #2 |
モアザンの人気シリーズ「ガルバ」をスリム化したリップ付き細身シンキングペンシル。
コンパクトながら重心移動による充分な飛距離とリップを活かしたレンジキープ力が持ち味で、ローリングを交えたタイトなスイングアクションでスレたシーバスを誘います。
表層はもちろん、水面が波立ってベイトが下のレンジに移行したときや流れのあるポイントでのドリフトにもおすすめで、バチや小型のサヨリパターンにもマッチします。
マングローブスタジオ「マリブ78」
サイズ | 78mm |
ウエイト | 11.8g |
タイプ | シンキング |
レンジ | 0cm〜80cm |
フック | #6 |
リング | – |
元祖リップ付きシンキングペンシルとして根強い人気を持つ名作ルアー。
従来のシンキングペンシルにありがちなレンジの浮き沈みや巻き感の弱さをリップによってカバーし、誰でも一定のレンジをトレースできる強みがあります。
固定重心による抜群の泳ぎ出しの良さですぐにアクションに移行しつつ、表層のさらに一枚下を攻略可能な設定。
ダウンサイズ版の「マリブ68」もハクパターンにマッチしやすく、オールシーズン実績の高いシリーズといえます。
ブルーブルー「スネコン90S」
サイズ | 90mm |
ウエイト | 15g |
タイプ | シンキング |
レンジ | 20cm |
フック | #6 |
リング | #3 |
流れの中で起こす不規則な超ワイドS字アクションが、スレたシーバスや低活性な個体にも抜群の効果を発揮する唯一無二のシンキングペンシル。
デッドスローやドリフトでは圧倒的な強みを発揮し、釣れない状況を打開する切り札として愛用者も多い人気シリーズです。
ハクやイナッコにくわえてハゼパターンにもおすすめで、巻きの緩急やジャークといった引き出しの多さもある食わせ力の高さも魅力です。
ダイワ「スイッチヒッター65S」
サイズ | 65mm |
ウエイト | 13.4g |
タイプ | シンキング |
レンジ | 20cm〜80cm |
フック | #10 |
リング | #2 |
小粒ながら約65mのアベレージ飛距離を売りにする人気のシンキングペンシル。
離れた流心やさらに遠くの橋脚などへのアプローチ、シャローエリアではボトムを広く丹念にサーチしたいときにおすすめで、マイクロベイトに限らずハゼや甲殻類が豊富なポイントでは非常に使い勝手の良いルアーです。
ドリフトはもちろんのこと、ただ巻きだけでもオールシーズン幅広いポイントで使える汎用性の高さも魅力でしょう。
ダイワ「ミニエント57S」
サイズ | 57mm |
ウエイト | 11.5g |
タイプ | シンキング |
レンジ | – |
フック | #10 |
リング | #2 |
ロッドワークを活かした「3Dダート」が売りの小型バイブレーションプラグ。
シャローエリアを難なく引ける軽快さにダートアクションを織り交ぜた多彩なアプローチもできる抜群の操作性がありながら、糸絡みしにくいトラブルの少なさも人気の理由となっています。
ハクパターンにおいては、表層〜中層をダートやシェイクさせたりボトム付近をスローに巻くといったアプローチで、オープンエリアはもちろん橋脚の明暗やストラクチャー際といったピンに着くシーバスにも有効なデイ・ナイト問わず汎用性の高いルアーです。
おすすめカラー
クリア系
早春や上げ潮が絡む時間帯などは水が澄んでいることが多く見切られやすいことから透明に近いクリアカラーがおすすめです。
わずかな光があれば乱反射しながらハクをイミテートできるため、デイ・ナイト問わず安定した釣果を上げやすいのも特徴でしょう。
ホロ系
ホログラムやメッキ、シルバー系のようなアピール力のあるカラーも効果的。
真っ暗なポイントよりも光のある橋脚明暗部や常夜灯付近などにハクが溜まりやすくフラッシング効果も活かしやすいです。
クリアカラーで反応がないときにもおすすめです。
まとめ
というわけで、今回はハクパターン攻略におすすめなルアーをご紹介しました。
難易度の高いパターンではありますが、シャローエリアや橋脚付近、河川のブレイクラインなどポイントを絞っていくことで釣果を上げやすいのもハクパターンの醍醐味といえますね。
ぜひ、このシーズンの切り札になるルアーを探してみてください。