デイゲームや高活性時など、年間通して経験するこうしたシチュエーションに欠かすことのできないのがバイブレーション。
今回は、2017年にメガバスからリリースされたバイブレーション「カットバイブ55HW」を紹介します。
スペック
サイズ | 55mm |
ウエイト | 13g |
タイプ | シンキング |
レンジ | – |
フック | #10 |
リング | – |
特徴
従来のバイブレーションのウィークポイントを排除した「カットバイブ55」のヘビーウェイトモデル。
小型シルエットに薄く仕上げたボディは、鋭く水をカットする超ハイピッチタイトアクションと軽い巻き心地を実現。
独自のホリゾンタルマウスにより適度な抵抗感と水平姿勢をキープし、ファスト〜スローまで幅広いリトリーブスピードに対応します。
従来のバイブレーションにありがちなキャスト時の回転やテーリング、姿勢やバラしやすさといった点を徹底して克服した画期的バイブレーションです。
インプレ
プレビュー
シリーズの中でも後発となる「カットバイブ55HW」。
今ではこのモデルのみとなってしまいましたが、小型バイブの中ではかなり人気な商品。
ヒイラギのような可愛らしい扁平ボディに反してシャクれた口が最高にクールだったりします。
今では小型バイブレーションも豊富にラインナップがあります。
50mmクラスで代表的なバスデイ「レンジバイブ55ES」。
リップが付きバイブレーションとして類似性のあるブルーブルー「ナレージ50」など、これらの牙城を脅かす存在としてかなり期待しながら使ってみました。
レビュー
飛距離はPE1号で45m程度。
飛行姿勢も悪くなく、ラフな状況でもなければ充分戦力になります。
着水後、ややスロー気味に沈下しじっくりとシーバスへ見せることが可能。
着底はHWなだけあってわかりやすく巻き出しの反応も良好。
一般的な小型バイブに比べると、低速時のレスポンスや抵抗感を明確に感じることができます。
巻きスピードに応じてアクションの質も変化しますが、基本はスロー〜ミディアムがおすすめ。
メガバスの久保田さんも仰るようにスロー域ではスラローム系の動きが入るため、ギリギリ「ブルブル」と感じるスピードが不意に食わせのきっかけを作れます。
また、扁平ボディから繰り出す平打ちアクションも有効で、ショートピッチのリフト&フォールやシェイクリトリーブなどは手動でアクセントを付ける際におすすめ。

どちらかと言えば「ナレージ50」の方が尖っていて、操作性やレスポンス、トラブル率の少なさなども含めて好みですが、このカットバイブも劣らないくらい快適に使えるバイブレーションです。
時折バラしもありますが、従来の樹脂製バイブよりも少ない実感はありますね。
良い点
汎用的なバイブレーションながら、低速域、レンジキープ、水平姿勢といったポイントが強みです。
流れの変化や風の影響など、様々な要因で浮沈しやすい軽量バイブの弱点を補うホリゾンタルマウスは、足元まで一定のレンジを維持しやすいだけでなく、スローでも見切られにくいナチュラルなスイム姿勢でアプローチ可能。
アピール力はあるものの小さいためスレにくく食わせやすいというメリットがあり、速巻きでもなければバラすこともかなり少なかったです。
おまけに、ビギナーをはじめ誰でも使いやすい操作性の良さも含めて、高評価な部分はかなり多かったですね。
見切られ+バラしにくい水平姿勢
気になる点
使っていて特に気になる点はないですね。
メガバス製のルアーはボディの堅牢性に不安を感じますが、カットバイブに関しては今まで大きな損傷はありません。
価格に関してはやや高め。
とはいえ、性能を考えれば充分コストパフォーマンスに優れていると感じます。
価格
使いどころ
河川、河口、干潟、港湾など様々なフィールドで使いやすく、シーバスの他にチヌやロックフィッシュなどで実績があります。
マイクロベイトやボトム攻略、明暗や護岸際などピンポイント狙いにもおすすめ。
小型で足元まで浮き上がりにくくフッキングも良いので、タフな状況はもちろんスレやすい小場所でも有効です。
基本ただ巻きメインで充分ですが、状況に応じてロッドワークを駆使しながら魚の反応を楽しめるのもこのルアーの魅力だと思います。
おすすめ:河川/河口/干潟/港湾
まとめ
というわけで、今回はメガバスの「カットバイブ55HW」を紹介しました。
巻いたときに感じる軽さと抵抗の絶妙なバランス。
さらに、レンジと姿勢をキープしながらバイトゾーンを長くゆっくり、ときにはイレギュラーなアクションで見せることができる非常に優れたバイブレーションです。