シーバスルアーフィッシングでも有効なメソッドとなったジャーキング。
近年でも多くのジャークベイトが発売される中、ただ巻きだけでなく高いジャーキング性能で脚光を浴びたのが「ブローウィン140S」。
そんな「ブローウィン×ジャーキング」をさらに追求して生まれた新しいモデルが後を追うようにして発売されました。
そこで、今回は2021年にブルーブルーからリリースされたシンキングミノー「ブローウィン140J Jerking Edition」をご紹介します。
スペック
サイズ | 140mm |
ウエイト | 26g |
タイプ | シンキング |
レンジ | 1.2〜1.5m |
フック | #4 |
リング | #3 |
特徴
シーバス業界の中でもとりわけ人気のブルーブルーが注目したのはジャーキング専用ルアー。
ブローウィンシリーズの中でも特に有効だった140Sモデルをさらにジャーキング仕様へと改良したのが、今回の”Jerking Edition”となる「ブローウィン140J」。
タングステン球3個を搭載した重心移動システムを採用するシリーズ屈指のぶっ飛び性能が持ち味。
従来のジャーキングアクションの良さを損なうことなくウェイトを3g増加させたことで、飛距離アップはもちろん素早い沈下で一枚下のレンジをアプローチ可能となりました。
強風下や荒波、サラシの中でもしっかりと泳ぎながらターゲットへ激しくアピールできることから、これまで以上に「遠く」「深く」に届く大型ミノーです。
外観は似ているものの、ブルーアイの「140S」レッドアイの「140J」で見分けることができます。
インプレ
多くのアングラーの要望により誕生した人気作「ブローウィン」のジャーキングエディション。
筆者も、高価ながら過去の実績やネームバリューに惹かれてつい購入。
アングラーそれぞれで求める要素は多少異なると思うけど、僕は飛距離はもちろん沈みやすさと120cm以下のレンジ攻略です。
手に持った感じはしっかりと重みがあり、ラインアイにはスプリットリングが付いてます。
これは外しても釣れるんだけど、どっちかといえばルアーのバランス上外さない方がおすすめです。
飛距離に関してはもうひと伸びほしいけど充分。
雑感ですが、同じ140mmクラスだと「サイレントアサシン140S」「空海140S」よりは少し劣るけど「ダーティンZ140S」よりも毎回安定して遠くへ届きますね。
着水後ですが、ウェイト効果もあり尻下がりでストレートに直滑降してくれるので沈下速度も速い。
水深があってもスピーディーかつテンポよく探れるのは素晴らしいですね。
アクションは「ブローウィン140S」を想定していたけど、こちらの方がやや縦方向にダートしつつ平打ちします。
もちろん、スケールもあり強烈なアクションなのでアピール力は絶大。
実際、サワラゲームにも効果的なのでダートの質としても140Sと少し異なりますね。
ブルーブルー代表の村岡さんの指摘にもあるように、140Sと違いジャーク時もステイせずに沈むのが特徴みたい。
とりわけ、堤防や磯場などでは足元までディープレンジを引けるのもメリットで、飛距離やレンジに加えてこういった点でも差別化できそうですね。
さらに、140Jは縦ジャークもしやすくおすすめ。
投げる・沈める・ジャークというある意味単調な中にもアクセントとして入れてみるのもいいかもです。
基本はダウンクロスで入れるけど、流れの受け方や塩分濃度によってダートの沈み具合も若干異なるので、手持ちのルアーと合わせながら投入してみるのもアリですね。
ちなみに、ただ巻きではシンペンのような不規則スラロームでフラフラ泳ぎますが、ブローウィンらしいウォブンロールはみられませんでした。ただ、ジャークを織り交ぜてのドリフトは結構おすすめです。
ロッドは8ftクラス(ML)でもいけますが、9ftクラス(M〜MH)くらいが投げやすく快適に操作できますね。
良い点
「ジャーキング”も”できる」とは異なる特化型ジャーベイトということで、オフショアでの使用はもちろん足場の高いポイントでも水面を割りにくくウェイトの戻りもスムーズでアクションも非常に安定してます。
特筆すべきは、ミッドダイバー並みの潜行レンジながら入力が容易で飛距離も出せる点。
自分も使いこなしたとまではいきませんが、さらに下のレンジをアプローチできたことで引っ張り出せた魚もいたので今後も一層頼りになるルアーです。
遠く深いゾーンをテンポよく誘える大型ジャークベイト
気になる点
基本的にジャーキングしかできないので、王道系ルアーに比べて使う機会が少ないにも関わらず価格も高めで入手困難なルアーの一つ。
おまけにスレやすいという欠点もあり、アーバンサイドやハイプレッシャーな釣り場だとスレたシーバスだけでなく周りのアングラーからも嫌がられる可能性があるので注意が必要です。
また、シーバスを狙いたいのに青物や外道にラインを切られて終了というケースもあるので、フィールドによってはあらかじめ強めのタックルにして挑むのがおすすめです。
スレやすく使いどころも限定的
使いどころ
大規模な河川、河口、港湾、磯などの荒れて水がクリアなときにハマりやすく、広く水深のあるポイントの方が特性を活かしやすいです。
また、ナブラ撃ちでの回遊シーバスやただ巻きの直進的な動きにスレたシーバスにも効果的で、いれば即バイトというケースがほとんど。
おすすめの使い方として、基本はダウンクロス方向へキャスト。
着水後にラインを張らずフリーフォールで即落とし、任意のレンジでウェイトを戻してから縦or横ジャークでテンポよくアクションさせます。
とにかくスレやすいので、フレッシュなフィールドをランガンしつつ時短でサクッと探りたいときや、最後にジャークで反応を見るというのがベターかもしれません。
おすすめ:河川/河口/港湾/磯/サーフ
まとめ
というわけで、今回はブルーブルーの「ブローウィン140J」をご紹介しました。
シリーズの良さである飛距離を損なうことなく、140Sでは引っ張り出せないディープなシーバスを攻略できる超攻撃的モデル。
これまでのシリーズに新しいスパイスを加えるジャーキングエディションは、アクティブに釣る楽しさを存分に味わえるデイゲームの頼もしい味方です。