数あるミノーの中でもロングセラーを記録する名作シリーズ。
今回は、ジャクソンからリリースされたシンキングミノー「アスリート12SS」を紹介します。
スペック
サイズ | 12mm |
ウエイト | 21g |
タイプ | シンキング |
レンジ | – |
フック | #5 |
リング | – |
特徴
”定番ミノーのド真ん中!”を謳うジャクソンのスタンダードミノー。
アクションの独自性、キャスト時の追随性など、求められるすべてにハイポテンシャルを発揮するアイテムです。
ラフなコンディションでも安定した飛距離を出せるよう重心移動システムを搭載し、「クランク形状&オリジナル形状設計(一番後ろのウェイトがテールへ滑る現象を防止)」によってキャストから泳ぎ出しまでの安定性が向上。
フッキング率を高めた3フック(#5)仕様で、河口、サーフ、磯などに潜む幅広いターゲットを狙うことが可能です。
インプレ
プレビュー
「アスリートミノー」から長い歴史を持つスタンダードタイプのミノー。
ソルト全般に対応しつつも、とりわけヒラメやシーバス、北は海アメ・海サクラの実績が高いことで有名です。
ややスリムな形状やシンプルなデザインも含めて当時の”完成形”とも言える王道ミノーでしょう。
レビュー
飛距離はPE1.2号で60m程度。
向かい風でどれだけ安定して飛ぶかは未検証ながら、平時ならばシンペン並みにぶっ飛びます。
内部には高比重タングステンウェイトボールが搭載されており、飛行姿勢やウェイトの移動もスムーズで良好。
着水後はロール気味にフォール。
立ち上がりはウェイトを戻す必要がありますが、泳ぎ出しもまあまあスムーズです。
アクションは派手目なウォブンロールで、リトリーブ速度を上げることでウォブリング、下げることでローリングの要素がより効いてきます。
レンジはリトリーブやロッドに応じて1m前後を泳ぐ印象。
また、アクセント的に使えるジャークも持ち味で、キレのある直線的な動きとレスポンスの良さが特徴です。
想像以上に軽快な巻き感と抜群の飛距離にくわえて、巻く・止める・動かすといった操作性もバランスよく兼ね備えたスペックの高さが感じられました。
この日は港湾部でジャーク中心にアプローチ。
遠くのナブラさえも射程圏内となるアスリートはやはり優秀。
大きめにジャークを入れていると「ゴンッ!」とヒット。
うーむ、やはりこれは…。

というわけで、こいつを「シーバス」と名付けました。
このルアーはまだまだ使い込めてませんが、機会があればまた実釣で試したいと思います。
良い点
アスリートの代名詞とも言える飛距離は、昨今の同タイプのミノーと比べてもトップクラス。
キャストフィールや飛行中の安定感など、空中戦においては間違いなく優れた一本だと思います。
スリムでシャープなボディからレスポンスの良さもあり、ファスト〜デッドスローまで常に安定したアクションで泳ぎ切ってくれます。
くわえて、ロッドワークを織り交ぜた多彩な攻めができる引き出しの多さも利点でしょう。
ビギナーからベテランアングラーまで、時間帯や場所を問わず多くの人が使いやすい汎用ミノーです。
総合力
気になる点
後発の人気ルアーと比べても遜色ない印象で、使っていて特別気になる点はなかったですね。
ただ、価格が高め+生産の少なさからやや手に入れにくいミノーなので、セールなどを狙って購入できればお買い得かもしれません。
価格+流通量
使いどころ
河口、港湾、サーフ、磯といった中〜大場所エリアに適しており、激浅ポイントや小場所以外でなら通年使い倒せるくらいバーサタイルなルアー。
飛距離を活かしたサーチや離れた潮目・橋脚狙いで、ただ巻き、ドリフト、ジャークなどもそつなくこなせます。
おすすめ:河口/港湾/サーフ/磯
まとめ
というわけで、今回はジャクソンの「アスリート12SS」を紹介しました。
往年の定番ミノーとはいえ、文字通りまだまだ現役でいけるアスリート能力に長けた逸品です。