「飛ばない」「疲れる」「絡みやすい」など、メタルバイブを長く使うほど出てくる気になる部分。
しかし、デイゲームの主役だからこそ性能の良いアイテムを使うことでタイムロスを減らし釣りに集中できればさらに釣果を伸ばせるはずです。
今回は、2014年にダイワ(モアザン)からリリースされた「モアザン リアルスティール(18g)」を紹介します。
スペック

| サイズ | 60mm |
| ウエイト | 18g |
| タイプ | シンキング |
| レンジ | – |
| フック | #10 |
| リング | – |
特徴
ダイワのシーバスブランド・モアザンの名を冠した王道メタルバイブレーション。
鉄板系の基本ともいえる抜群の飛距離、スピーディーな沈下、強いアピール力は当然ながら、長時間の使用にもストレスを感じない快適性と2ウェイラインアイの使い分けによる2種類のアクションが特徴。
とくに、フォール中の糸絡みを軽減した「前傾フォール姿勢」と着底時の感度を高めた「タングステンセンサーボール」でスピーディーかつ明確な情報をアングラーへ伝えます。
また、抵抗の少ない薄型ボディや後方にブレード/フェザーの取り付けもできるマルチリアアイ搭載など、使い手の自由なアレンジでさらに釣果を伸ばすことも可能です。
18gモデルはシーバスゲームにおいて多くのエリアに対応しやすく、基本をおさえながらアングラーを高いレベルでサポートする性能がプラスされた汎用性抜群のメタルバイブです。
インプレ
プレビュー
シャープで曲線的なテールには小さなフィンと水抜けを意識した3つのホールがあり、飛行中やスイム中でも抵抗を受けにくいようなデザインになっています。
ヘッド下部には高比重のTGボールが突き出すように埋め込まれており、この凸部分で着底を知らせ根掛かりを回避しやすい設計。
また、購入時はスナップが付属しており、背中にある2つのラインアイはフロント/リアのそれぞれでアクションが異なるので、釣行時はぜひスナップを付け替えながら試してみてください。
レビュー
飛距離はPE1号で70m程度。
9ft前後のMLロッドならかなり振り抜きやすくキャストフィールも抜群です。
飛行姿勢も安定しやすくストレートに飛べば逆風時でも問題なくかっ飛びます。
「スポッ」っと着水したら頭下がりでスピーディーにフォール。
着底時は「トッ」とわかりやすく手元に伝わる感覚があります。
立ち上がりも悪くなく、巻き出しの軽さは同サイズのメタルバイブと比較してもかなり軽い。
アクションは、フロントアイ時も明確なシェイプでアピールし、リアアイ時はさらにハイアピールなワイドバイブレーションへと変化。
基本は、フロントアイが軽快で抵抗の少ないファスト向き、リアアイがレスポンス重視のミディアム〜スローリトリーブ向きです。
とはいえ、どちらも低抵抗でアクションも極端に変化しないため、他の2wayタイプのバイブと比べても変化が少ない印象でした。
ロッドアクションにもしっかり追従します。
リフト&フォールやロングジャークなど軽快に行えるだけでなくトラブルが少ないのも好印象。
ショートピッチで動かせば絡まりやすくなるくらいで、メタルバイブのカテゴリーとしてみれば充分でしょう。


ダウンクロスに入っても暴れすぎず、少しロッドを下げてボトムをゆっくり引いて…。
ドン。
おはようございます。
発売から10年以上、毎年のように新しいメタルバイブは出るけどやっぱりイイ。
バランスも良く疲れにくいし絡まりにくい、個人的にはすごく好みのメタルバイブです。
良い点
飛ぶ・沈む・軽快。
使い手や場所を選ばず、デイゲームに欠かせない要素をしっかり詰め込んだメタルバイブという印象です。
くわえて、ロッドワークを活かしたり2つのアイでアクションを変えてみたりとフィールドや状況の変化に臨機応変に対応でき、後方のアイにフェザーを付けてアクション抑えるといったアレンジもアリ。
安価なメタルバイブに使いにくさを感じていた人ほど、その違いがはっきりわかると思います。
また、ボトム感知がわかりやすく地形の把握や狙ったスポットを攻略する際におすすめで、軽快さと高感度を活かしたダウンクロスのボトム攻略はかなりやりやすかったです。
流通量も多く目当てのカラーなど手に入れやすい点もプラス要素ですね。
総合力+着底感度
気になる点
得意・不得意はあるものの、使用感において気になる部分はなかったですね。
ただ、今となってはビギナーが惹かれにくいというか、本格派でちょっと地味なポジションになっちゃってます。
今後リニューアルするかわかりませんが、個人的には現行のリアルスティールがすごく好きですね。
–
使いどころ
河川、河口、干潟などシャローエリアをはじめ様々なフィールドで使える汎用性があります。
得意なのはサクサク行うランガンや時合いなど、スピード重視で行うデイゲームでも疲れにくく広い範囲を探れるので非常におすすめ。
ダウンクロスではフロントアイ、止水域やアップクロスならリアアイが効果的ですが、どちらも軽快で手元にアクションが伝わりやすいのであまり気にしすぎなくてもOKです。
リアルスティールには「TG(タングステン)」も含めて豊富なラインナップがありますが、特定のシーンを想定してなければ汎用性のある18gモデルがおすすめです。
おすすめ:河川/河口/干潟/港湾/サーフ
まとめ
というわけで、今回はダイワの「モアザン リアルスティール(18g)」を紹介しました。
大きな弱点もなくかなり高評価なルアーで、メタルバイブとしての総合力はもちろん使いやすさにもこだわっており、手に入れやすく初心者から上級者まで幅広いシーンで使えるメタルバイブです。
その他おすすめルアー
ゴートゥーナイン「クランビット(15g)」
スナップの着脱さえ気にならなければ快適性ではトップクラスのメタルバイブです。
幅広いシーンで使える充分な飛距離と汎用性にくわえて、2つのラインアイを搭載と軽快な巻心地が特徴。
徹底したトラブルの少なさやキャスト後の使いやすさを求める人におすすめです。



