これまでに多くの人気シーバスルアーを輩出してきたメガバスから新たな鉄板バイブが登場。
発売から瞬く間に話題となり、幅広いアングラーから支持を集めるのがこのルアー。
そこで、今回は2022年にメガバスからリリースされたメタルバイブレーション「鬼丸(12g)」をご紹介します。
スペック
サイズ | 62mm |
ウエイト | 12g |
タイプ | シンキング |
レンジ | – |
フック | #12 |
リング | – |
特徴
海洋魚類の行動学に則り、小魚をイミテートしたメガバスのメタルバイブレーションが「鬼丸(オニマル)」。
使い手を選ばない最良のバランス設計により充分な飛距離と巻き心地の軽さを実現し、これまでバイブレーションの弱点とされてきた部分を徹底的に排除したスペックの高さが特徴です。
リーリング時は水平姿勢なハイピッチアクションでファスト〜スローまであらゆる巻き速度に対応でき、ハイアピールと食わせのバランスを高いレベルで両立。
最大の特徴はフロントフックにスイベルアイを搭載したことによるバラしの少なさで、シーバスゲームでありがちなエラ洗いや柔らかいバイトにもしっかりと対応できる設計はもちろん、最適なボディとフックポジションによってテーリングなど糸絡みの少なさも魅力。
サイズやカラーバリエーションも豊富で、青物やフラットフィッシュなど幅広い魚種に対応したハイシーズンの強い味方です。
インプレ
研究と開発を繰り返しメガバスが”メタルバイブの最終回答”としてリリースしたのがこの鬼丸。
その自信から、同メーカーのメタルバイブの新しい顔ともいえるでしょう。
今回は12gサイズを使ってみましたが、全体的に申し分なしという印象。
キャスト感は軽いながらも飛距離や飛行姿勢は非常に良好で、鉄板ながらアキュラシーも出やすいので爆風時のピン撃ちにも有効です。
フリーフォール時は平打ちしながらスムーズに沈下し、テンションをかければやや前傾姿勢でゆったりと沈んでいきます。
12gということもありポイントや状況によっては着底が感じ取りにくいですが、泳ぎだしの良さはかなり良いですね。
そして、驚いたのが巻きの軽さ。
水平に近い前傾姿勢で泳ぐため抵抗や波動も強くなりすぎず、見切られやすい状況でも釣れそうな感じがひしひしと伝わってきますね。
例えば、子供や女性、長時間のデイゲームのメインルアーとしてはもちろん、他の鉄板では難しかった超高速巻きでのリアクション狙いで重宝するかもしれません。
また、スイベルアイにくわえて純正フックも非常に質が良く、実際に使っていても多少のバラしにくさを感じることができたことから、魚を掛けてからのファイトが苦手な人でもしっかりとフォローしてくれるはずです。
良い点
鬼丸は空中や水中の姿勢の良さはもちろんですが、なんと言ってもくるくると回転するフロントのスイベルフックが特徴。
通常のルアーなら魚が暴れるとスプリットリングが引っかるようになってしまいバラしのきっかけにも繋がりますが、うまく追従してくれる設計は鬼丸ならではの魅力でしょう。
くわえて、巻き抵抗の軽さや高〜低速でのアクションも非常に優秀なので、バラしや巻き疲れしにくいバイブレーションを探している人にはかなりおすすめですね。
こうした鉄板バイブの弱点を克服しながら価格も抑えられているのでコストパフォーマンスの面でもトップクラスに優秀です。
汎用性も高くコスパも良好
気になる点
トラブル率に関してはやや気がかりで、メーカーが謳うほど特段優れたものではない印象でした。
フリーフォール時や強風時などは結構ラインに絡みやすいので、しっかりサミングしつつテンションをつけることを意識しながら使う方が無駄なキャストもかなり抑えられます。
基本はただ巻きやストップ&ゴー、リフト&フォールなどシンプルな操作で充分な気がするので、イレギュラーなロッドアクションには不向きですね。
また、フックサイズが#12なので大型よりも活性の高いセイゴ〜フッコクラスを確実に釣っていく方がおすすめです。
不意の大型サイズが弱点
使いどころ
干潟、河川、河口、港湾などオープンエリアを中心に幅広く使えるメタルバイブで、ハイシーズンだけでなく夏や冬のタフな状況でも表層やボトムをファスト〜スローで探れるのも魅力。
サーチベイトや数釣り狙いはもちろん、引き抵抗の軽さを活かしたダウンクロスからのアプローチやピンに着く活性の高いシーバスを狙うなどワンポイント的に投入できるのも12gモデルの特徴です。
鬼丸にはスタンダードタイプの他にサワラチューンなど様々なラインナップがありますが、シーバスゲームにおいては12g、20gがおすすめで、デイ・ナイト問わずシャローエリアでとくに使い勝手が良いのが12gモデルでしょう。
おすすめ:干潟/河川/河口/港湾
まとめ
というわけで、今回はメガバスの「鬼丸(12g)」をご紹介しました。
比較的新しいルアーながら人気に裏打ちされた性能の高さを感じることができ、筆者としても今後あらゆる状況で出番のありそうなルアーとなりました。
価格は抑えたいけどしっかり飛んで釣れるルアーが欲しい人にこそ最適なピースとなるはずです。