【ヨイチ99】インプレ/”一矢必中”定番の遠投シンペン

シンキングペンシル

シンキングペンシルにとって基本ともいえる遠投性能は、サーフや磯において欠かすことのできないスペック。

しかし、結局どこでも活躍する汎用性のあるルアーこそ定番として愛用されるはずです。

今回は、2017年にアイマ(アムズデザイン)からリリースされた「ヨイチ99」を紹介します。

スペック

サイズ99mm
ウエイト28g
タイプシンキング
レンジ10〜60cm
フック#3
リング#4

特徴

飛ぶ・巻く・流す・動かすのあらゆるアクションに応えてくれるアイマのぶっ飛び系シンキングペンシル。

荒天時に強いヘビーウェイトならではの安定感にくわえ、広大なエリアとレンジをカバーできるスケール感が魅力。

ヘッドの形状を活かした抵抗感のあるワイドスラロームと浮き上がりやすさから、遠浅のサーフやシャローの干潟でも使いやすい設計になっています。

飛距離を出したいシーンはもちろん、タフな状況でもフォールやトゥイッチを織り交ぜることでさらなる釣果を引き出すことができるでしょう。

#3フックを搭載したことで、ヒラメやヒラスズキにも難なく対応できるオールマイティなソルト用シンキングペンシルです。

インプレ

プレビュー

”彼方を射抜く忍びのワザ”をキャッチフレーズに、弓矢の名手「那須与一」の名を冠したぶっ飛び系シンペン。

斜めにカットされたカップ型ヘッドにハンプバックな背中が印象的な重厚感のあるボディです。

表面は凹凸のないシンプルなデザインで、極力空気抵抗を受けにくくしたこだわりも感じますね。

ヨイチといえば「飛ぶ」というイメージが強いかもしれませんが、今回はさらに深掘りできればと思います。

レビュー

飛距離はPE1.2号で70m程度。

タックルによって差異はありますが、非常に安定した飛行姿勢と風の影響を受けにくい点は大きな強み。

ロッドはMLでもOKですが、やはりM以上がおすすめです。

着水後は水平姿勢のローリングアクションで沈下。

テンションフォールでゆっくり落として食わせるのもおすすめです。

着底感度も充分なので荒天時でも使いやすいでしょう。

立ち上がりはやや重さを感じるものの、固定重心+ヘッドによりスムーズかつしっかりと水を受けて泳いでくれます。

アクションはやや尻下がりのゆったりとしたワイドスラローム。

同サイズのシンペンと比較してもアピール力は高めです。

シンペンながら抵抗感やアクションも感じ取りやすく、ビギナーにとってもかなり使いやすいタイプでしょう。

巻きスピードはミディアム〜スローがおすすめで、スピードを上げるにつれてバタバタとワイドにアピールしてくれます。

また、浮き上がりやすいため巻けば浅いレンジを引き波を出しながら泳ぎますが、ロッドを下げたり沈めて流すことで1.5m前後をアプローチすることも可能。

ロッドアクションも効果的で、リフト&フォールはもちろんトゥイッチやロッドを立ててのシェイクで緩急をつけた”奥の手”があるのもヨイチの魅力です。

無邪気なバイト。

いわゆる、”ドリフトの術”に反応してくれましたね。

良い点

優れた飛距離と安定性にくわえてリトリーブ中の抵抗感やアピール力など、使い手を選ばず大場所でも悪天候でも無難に対応してくれる良さがあります。

また、ヘビーウェイトながら浮き上がりやすいのもポイントで、即浮上させるか、あるいは沈めたまま流すのかを明確に分けることも可能。

スレや低活性に強いタイプではないけど、遠くの表〜中層を多彩にアプローチできるのも隠れた魅力です。

飛距離+汎用性

気になる点

浮き上がりやすさから流速の変化等で任意のレンジから外れてしまいやすく、僕が通うフィールドではかなり苦戦しました。

また、シンペンとはいえ水押しやアピール力もあるため、これらを嫌うシーバスやボトムを丁寧に引いたりナチュラルなアプローチにはやや苦手。

くわえて、飛距離も出てスローな展開になりがちなので手返しの悪さも考慮しておきたいです。

とはいえ、これら特性を理解しておけばさほど気になる点はないかなと思います。

レンジコントロール

使いどころ

サーフ・磯・河川・河口・干潟など、シャローエリアを中心に中〜大場所エリアに適しており、流れが緩めのサーフや河口はちょうど良いレンジを引きやすくおすすめ。

広範囲のサーチはもちろん、遠くのサラシやブレイクをスローに攻略する際も役立ちます。

基本は巻くかリフト&フォールで充分ですが、その特性を活かして沈める・動かすといったアプローチも可能で、さらに必要なら「ヨイチライト」や「ヨイチバリスタ」を検討するのもいいかもしれません。

おすすめ:河川/河口/干潟/港湾/サーフ/磯

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まとめ

というわけで、今回はアイマの「ヨイチ99」を紹介しました。

抜群の飛距離にくわえて汎用性と手元に伝わる操作感が魅力ながら、その浮き上がりやすさから従来の沈んでしまうぶっ飛び系とは異なる強みを持ったシンキングペンシルです。