全国各地に点在する護岸や岸壁際といったポイントはシーバスが身を潜める絶好の場所であり、アングラーが釣果を上げるうえでも非常におすすめでゲーム性の高さも魅力ですね。
そんな「壁撃ち」は、際どいコースを的確に狙いながらシーバスたちの反応も窺える面白さがあり、スリリングながらも繊細で丁寧なアプローチとルアーが必要不可欠。
そこで、今回はそうした護岸や岸壁際で確実かつ安定した釣果を上げるためのおすすめのルアーを紹介していきます。
壁撃ちについて
護岸や岸壁を狙う釣りは、場所によっては誰でもサクッとカジュアルにできるのが魅力で慣れればシーズンを通して安定した釣果を上げやすいのが特徴です。
また、足元にいる警戒心の高い居着きシーバスを相手にすることも多く、至近距離での反応やバイトを感じ取れるゲーム性の高さも魅力でしょう。
厳選ポイント
操作性
壁際はもちろん、ときには極端に狭いポイントや小場所を撃つことになるため高いアキュラシー性とテクニカルな釣りにも対応した高レスポンスなルアーはとても重宝します。
とくに固定重心ルアーは立ち上がりも良く、瞬時にアクションへ移行しやすいことからシーバスへ違和感を与えることなくアプローチできるのも特徴。
また、ただ巻きで反応しない居着きシーバスも多いため高速〜低速リトリーブやロッドアクションを入れた際にも優れたアクションを発揮してくれるルアーなら多彩な攻めが可能でしょう。
見切られにくさ
小型でスリムなシルエットほどルアーと見切られずにバイトへ持ち込めるだけでなく、ライトタックルでも扱いやすいためビギナーや長時間の釣行にもおすすめです。
消波ブロックや橋脚などマンメイドストラクチャーが入り組んだ狭いコースをトレースする際にも使いやすく、サイズや魚種を問わず数釣りもしやすいので一個あればなにかと楽しめるのも魅力でしょう。
また、壁撃ちは手前でのバイトやピックアップ中のバラしも多いので、一口サイズならシーバスが丸呑みした時点でバラす確率を大幅に軽減できます。
小場所のシーバスはスレやすくストック数も少ないため、より釣果を上げるならフッキング率の高さもポイントですね。
堅牢性
壁撃ちはコンクリート沿いやその周囲をひたすら狙うため、ある程度ボディが頑丈でないとすぐに破損してしまいます。
キャストに自信がない人はとくに重視したいポイントですが、魚をバラした瞬間にぶつけて破損したり荒天時やアングラーからは死角になったポイントへ撃ち込んで破損など、様々なケースを想定するとやはり長持ちするルアーはコスパ面でも優秀です。
とくに釣れていたルアーがロストや破損するケースは釣り人のあるあるなので、意外と釣果とメンタルおまけに財布にも影響が大きいです。
壁撃ちおすすめルアー
というわけで、以下では上記で挙げたポイントを重視しつつ筆者がこれまでに使ったルアーのなかでもとりわけおすすめしたいものを厳選してみました。
ラッキークラフト「ビーフリーズ78S」
| サイズ | 78mm |
| ウエイト | 10.2g |
| タイプ | シンキング |
| レンジ | 1〜1.2m |
| フック | #6 |
| リング | – |
名作として名高いシーバスルアーは高い釣果実績と堅牢性においてコスパ抜群。
固定重心による素早い泳ぎだしから、ただ巻きでのタイトローリングアクションとジャーク時の平打ちアクションは垂涎の一品。
大物にも対応できるフック(#6)を採用し、肉厚なリップとボディによってちょっとやそっとでは壊れない頑丈さも特筆です。
もっともスタンダードな78Sは汎用性も高く様々なベイトパターンに対応します。
ブルーブルー「クミホン70S」
| サイズ | 70mm |
| ウエイト | 9g |
| タイプ | シンキング |
| レンジ | 0.5〜1m |
| フック | #8 |
| リング | #3 |
小型ながら移動重心による飛距離の良さと堅牢性が魅力のシャッドプラグ。
デイゲームにおけるマイクロベイトや小型ベイトパターンと好相性で、高速〜低速リトリーブに対応したハイピッチタイトロールアクションが魅力。
ロッドワークにも追従しながら荒天時のラインスラックが出やすい状況下でさえフックが絡みにくいトラブルレス設計も長所です。
アピア「バグラチオン」
| サイズ | 80mm |
| ウエイト | 13g |
| タイプ | シンキング |
| レンジ | – |
| フック | #6 |
| リング | – |
シーバスの捕食スイッチを強制的に入れる強烈なローリングと平打ちアクションが魅力のジャークベイト。
かつて東京湾奥を中心に流行した明暗際のただ巻きによる”バグる”メソッド、着水後や連続ジャーク時のシミーフォールなど、ターゲットを刺激する手札を多く持ち合わせるルアーです。
アキュラシーは劣るものの飛距離やアピール力は申し分ないため、広範囲を探るサーチルアーとしても優秀です。
ダイワ「ベイソールミノー73S」
| サイズ | 73mm |
| ウエイト | 9.3g |
| タイプ | シンキング |
| レンジ | 0.3〜1.2m |
| フック | #8 |
| リング | #2 |
港湾部での新しいシーバスシャッドプラグをコンセプトに開発された壁撃ちに最適な一本。
アングラーによる多彩な仕掛けにも瞬時にアクションする操作性と見切られにくさ、磁着重心移動システムによる飛距離など、壁撃ちにおける必要な要素を高いレベルで備えています。
高速リトリーブでもブレない安定したハイピッチタイトウォブンロールと精度の高いアキュラシー性は、テンポよく探りたいデイゲームや複雑なストラクチャー周りでは非常に頼りになる存在です。
シマノ「エンバー60SP FB」
| サイズ | 60mm |
| ウエイト | 6g |
| タイプ | サスペンド |
| レンジ | Max1.5m |
| フック | #8 |
| リング | – |
大手シマノの高機能テクノロジー「フラッシュブースト」と「スケールブースト」を搭載した超小型シャッドプラグ。
圧倒的なシルエットの小ささとバス用プラグならではの異次元の操作感を活かすことで、さらにギリギリのコースを攻めることが可能。
見切られにくさもピカイチで、通常のバイブレーションやシャッドプラグでは食わない状況でこそ投入したい切り札はサイズを問わずなんとか一本釣りたいときにも有効です。
バレーヒル「スーサン」
| サイズ | 75mm |
| ウエイト | 7g |
| タイプ | スローシンキング |
| レンジ | 40〜50cm |
| フック | #10 |
| リング | #2 |
デイ・ナイト問わずシャローエリアの近距離戦においては絶大な強さを発揮するリップレスミノー。
スレたシーバスに対するデッドスローアプローチは効果的で、デイゲームにおいてはトゥイッチによる平打ちアクションがおすすめ。
河川や小場所の流れ込みエリアなど、緩やかな流れがある場所ほどハマりやすいです。
ダイワ「ミニエント57S」
| サイズ | 57mm |
| ウエイト | 11.5g |
| タイプ | シンキング |
| レンジ | – |
| フック | #10 |
| リング | – |
変幻自在の操作性と上下左右の動きで誘う「3Dダート」で人気のバイブレーションプラグ。
ただ巻きはもちろんトゥイッチやシェイクも有効で、バイブレーションながらトラブルが少ないのも特筆すべき点でしょう。
ベイトが小さい春先をメインに、オールシーズン使える汎用性の高さと見切られにくさによる実績の高さは折り紙つき。
ブルーブルー「ナレージ50」
| サイズ | 50mm |
| ウエイト | 12g |
| タイプ | シンキング |
| レンジ | – |
| フック | #10 |
| リング | #2 |
軽快な操作感と食わせの高さが魅力の人気リップ付きバイブレーションプラグ。
スローなただ巻きでも水平姿勢をキープしながらアクションできるのが強み。
トラブルレス設計なため、リアクションバイトに効果的なスパイラルフォールや連続したロッドアクションも果敢に仕掛けていけます。
岸壁に集まるヒイラギや甲殻類、マイクロベイトパターンなどでおすすめ。
邪道「Tiny 冷音」
| サイズ | 55mm |
| ウエイト | 10g |
| タイプ | シンキング |
| レンジ | – |
| フック | #10 |
| リング | #2 |
メタルバイブレーションながら圧倒的なトラブルの少なさとダート性能が売りの”チビレイン”。
特徴でもある2つのアイを使い分けることでアクションを変化できるため、状況に応じて飽きずに使い続けられるのも魅力でしょう。
頑丈かつ高比重なボディと軽やかな引き心地によって、遠くのターゲットをスピーディーかつ多彩な攻めで狙うことが可能です。
コアマン「アルカリ」
| 60mm | 8本入り |
| 70mm | 8本入り |
| 83mm | 6本入り |
岸壁に着いたスレたシーバスやマイクロベイトパターンなどで高い実績を持つコアマンの定番ワーム。
ただ巻きでのフラッタリングアクションとダート時のフラットサイドボディによるフラッシング効果を併せ持ち、デイ・ナイト問わずあらゆるシーンで使えます。
状況に合わせた3つのサイズラインナップにコアマンのジグヘッド「PH(パワーヘッド)」や「ADH(アルカリダートヘッド)」と組み合わせることで多彩なアクションを演出可能。
まとめ
というわけで、今回は壁撃ちシーバスゲームにおけるおすすめルアーをご紹介しました。
それぞれに強みや特徴がありながらも、比較的多くの人が使いやすく安定した釣果も望めるルアーだと思います。
気になったものがあれば、ぜひ目当ての釣り場で試してみてくださいね。
