【コアマン】「VJ-16」の特徴とインプレ/飛んで誘って釣れる人気シリーズの筆頭

バイブレーション

”バイブレーションするジグヘッドワーム”という釣れる要素を詰め込んだ、大人気「VJ(ブイジェイ)シリーズ」。

今回は、2015年にコアマンからリリースされたバイブレーションジグヘッド「VJ-16」をご紹介します。

スペック

サイズ90mm
ウエイト16g
タイプシンキング
レンジ3m前後
フック#10
リング#1

特徴

コアマン代表の泉裕文氏が考案した「VJ-16」は、シリーズの中で最も人気の高いバーサタイルモデル。

ジグヘッドワームにバイブレーション的要素を融合させた革新的なルアーとして「シーバスのえさ」と形容されるほど高い実績があります。

メタル系バイブレーションにも劣らない飛距離に加え、軟らかいワームシャッドを活かしたナチュラルかつ微細なウォブリングからシーバス以外の魚種にも非常に良好で、港湾やサーフエリアを中心に他のルアーを圧倒する釣果を叩き出すこともあります。

また、フッキングを重視しつつも魚をできるだけ傷つけないためにがまかつの#10フックを採用し、1パッケージにスペア用ワーム(CA-02 アルカリシャッド)が1本同封されているところも安心です。

ヘッドとワームシャッドは瞬時に着脱可能で手返しよく簡単に扱えるのもポイントで、これらの特徴からアワセやファイトの苦手な初心者にとっても釣果を上げやすいルアーと言えるでしょう。

現在、「VJシリーズ」には12g、16g、22g、28gのラインナップがあり、フィールドやベイト状況に応じて使い分けることでそれぞれの強みを発揮してくれるのではないでしょうか。

インプレ

よく飛んで、よく釣れる。コアマンを代表するルアーという印象です。

おそらく、シーバスメインで釣りをしている人の多くが一度は使ったことのあるもはや説明不要なルアーかもしれません。

ファスト〜スローまで幅広いリトリーブスピードに対応し、着水後のカウントダウンや巻きスピードによってボトムから表層付近まで探れるレンジの広さも魅力。

ただ巻きはもちろんストップ&ゴーやリフト&フォールも効果的で、シーバス以外にも狙うターゲットに合わせたレンジやアクションで釣果を上げやすいのもVJの特徴ですね。

筆者もシーバスだけでなく、サゴシ、カマス、ヒラメ、マゴチ、チヌ、キビレ、さらにはアオリイカなど様々な魚種を釣り上げることができました。

以下で、もう少し深掘りした感想を書いていきます。

良い点

まず、VJの強みといえばジグヘッドを活かした圧倒的飛距離でしょう。

60m近く飛ぶため、他のプラグ系ルアーにはできなかった遠くの潮目さえも狙える良さがあり、多少の風なんてものは全く苦にならないほどかっ飛んでいきます。

そして、ただ巻きだけでナチュラルな波動のワームが小刻みに振動し広範囲にアピールすることに加え、一瞬のフラつき「千鳥アクション」が自動で発動。

もうシーバスからしたら反則レベルでしょう。

やっぱり、テールを振りがら悠々と泳いでるやつが急にフラついたらそりゃ反応しちゃいますよね。

おすすめは、着水後の即巻きで表層を探るパターン。

もう一つは、着底からのボトムドリフトやボトムをふわふわと舐めるように探るのも好反応です。

とはいえ、ただ巻きだけで充分なほど性能を発揮してくれるのがVJ-16なので、まずは使いながら自身の引き出しを増やしてみてください。

バイブレーションするジグヘッドワームが自動で「チドる」反則ルアー。

気になる点

とても優秀なVJですが、ジグヘッドワームならではの繊細さもあります。

最大のアクセントとなる「千鳥アクション」を出すにはワームの姿勢が重要で、ジグヘッドへ差し込んだときにワームが縦や横に曲がっているとうまく出ない場合があります。これはシーバスから見ても不自然なシルエットに見えるのでガクッと反応も悪くなります。

とにかく、ワームを差し込む際は「まっすぐ刺すこと」を意識しましょう。

そして、ボトムに激しく当たったりシーバスとのファイト後はその都度微調整しながらスイムチェックするのがおすすめですね。

わかりにくい場合は、縦・横から見てまっすぐ刺さっているかだけでもチェックしてください。

もう一つ気になるのは、フックがルアーなどに絡みやすい点で、初心者にとっては手返しの悪さがストレスに感じるかもしれません。

トリプルフックを2個搭載したジグヘッドワームなので仕方ないところですが、キャスト技術やフェザリングだけでもかなり低減できますし着水後はテンションフォールで沈めたほうが絡みにくくはなります。

そして、VJのデメリットとして最もよく挙げられるのが価格と入手が困難なところですね。

価格は他のジグヘッドワームに比べると約1.5倍で、なおかつ根がかりしやすいルアーでもあるため泣く泣く再購入したという人も多いかもしれません。加えて人気シーバスルアーの筆頭とも言えるので、機会があればぜひ手に入れておきたいルアーです。

はじめて使う場合は、根がかりしにくい水深のある場所がおすすめです。

使いどころ

港湾や河口、サーフなど水深がある場所ならどこでも使えますが、シャローでも根がかりしにくいポイントならサイズアップ狙いでボトムを攻めるのもおすすめです。

イワシを食っている秋のハイシーズンや朝・夕まずめの活性の高いときに効果的で、着水後すぐに速巻きで引いてくると好反応なことが多かったですが、あまりにも有能なルアーだけに、ポイントによっては青物やフグなどがワームを食いちぎってしまうケースもあるので、その際は即ハードルアーに交換しましょう。

しかし、無から魚の反応を得られたり、ボウズ回避の救世主になったりと、それでも投げ続けたことで筆者もこのルアーにたくさん救われました。

「なぜ、人気なのか?」

最初の1本を釣るまではそんな疑問と闘いながら投げ続けることになりますが、VJ-16ほど納得できたルアーはそうはありません。

おすすめエリア:港湾、漁港、サーフ、磯、河口

おすすめカラー

【#3 シルバーヘッド/沖堤イワシ】

【#64 ピンクヘッド/ケイムラパール】

【#65 チャートヘッド/チャートパール】

交換用ワーム

【CA-02 アルカリシャッド】

まとめ

というわけで、今回はコアマンの「VJ-16」をご紹介しました。

あらゆるシーバスルアーの中でもトップクラスの実績と人気を誇るのがVJシリーズです。

なかなか手に入れるのは難しいですが、これからシーバスフィッシングを始める人にこそぜひ一度は使ってみてほしいルアーの一つです。

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