言わずと知れた人気シリーズの最小モデル。モアザンブランドを冠したスイッチヒッターは、昨今のシーバスシーンにおいても圧倒的な人気を博していますね。
そこで、今回は2016年にダイワからリリースされた人気シンキングペンシル「スイッチヒッター65S」をご紹介します。
スペック
| サイズ | 65mm |
| ウエイト | 13.4g |
| タイプ | シンキング |
| レンジ | 20〜80cm |
| フック | #10 |
| リング | #2 |
特徴
数々の人気ルアーを世に送り出してきた小沼正弥氏監修の定番シンキングペンシルといえばこれですね。
「飛んで、よく泳いで、激流に強いシンキングペンシル」がシリーズのコンセプト。
こちらのスイッチヒッター65Sは、シリーズ最小サイズと固定重心ながらも圧巻の飛距離は受け継がれており、ライトタックルでも扱いやすい設計になっています。
リーリング時はワイドなS字アクションで誘いながらも、流れの変化に当たれば食わせの間を自動で演出してくれる「不規則スラローム」。
投げて巻くだけのシンプルな操作でポテンシャルを充分に発揮し、浮力と強度のあるボーン素材からハードなボトムのシャローエリアでも安心して投げ続けられるのが特徴です。
デイ・ナイト問わず活躍でき、アデルカラーも含めてカラーバリエーションが豊富なところも魅力といえますね。
インプレ
スイッチヒッターといえばぶっ飛びシンペン。
当時、その特筆すべき特徴に加えて小粒なシルエットから、筆者が通う汽水湖のオープンエリアで有効ではと思い購入。
シャローエリアにおいては、水面直下〜ボトム付近をスローに引けるため非常にありがたい存在ですね。
まず、キャストフィールはめちゃくちゃ良好。
風の中でも弾丸のようにまっすぐ飛ぶし、毎回のように安定した飛行姿勢も嬉しいポイント。
正直、これほど気持ちよく飛ぶかというほどで、孤独なナイトゲームにおいてノーバイトでもフルキャスしているだけで心が躍り出しますね。
泳ぎ出しはぶっ飛びシンペンらしいゆっくりとした立ち上がりで姿勢はやや尻下がり。
ですが、ワイドなスラロームアクションは手元にも伝わってくるので、ここにも”よく泳ぐ”というコンセプトがしっかりと反映されてます。
流れの変化にもかなり敏感で、わずかなヨレやダウンに入れた瞬間に明確にアクションが変わりやすいのも特徴の一つといえます。
基本はただ巻きメインですが、ロッドの角度を変えながらレンジコントロールしたり、ショートピッチのリフト&フォールもおすすめで、飛距離を活かして河川のドリフトや岸から離れたブレイクなどへピンポイントで通したいときにもかなり有効でしょう。
筆者のよく行く汽水湖エリアは中層〜ボトムに定位するシーバスが多いため、1m前後のボトム付近をデッドスローで通すことが多く、甲殻類やハゼ、ハクやアミがメインとなる真冬〜春を中心に活躍してくれるルアーの一つです。
良い点
前述したように、大きいサイズのルアーでは食わないときや離れたポイントへアプローチしたいときはもちろん、バイブレーションや他のシンペンでは底を擦る、でもスローに巻きたいときにうってつけの小型シンペンです。
飛距離や飛行姿勢、アクションやレンジの広さを活かして手持ちのルアーではカバーしきれなかった部分を補える要素もありながら、誰でも飛ばせてただ巻きだけで使える操作性も魅力といえますね。
とくにアップクロスからのドリフトやブレイク際をデッドスローで誘ったときにヒット率が多く、流れの変化で不意に起きるアクションの緩急が効いているのかな？と筆者は勝手に想像してますね。
さらに、ロッドを立ててシェイクすればトップウォータープラグとしても活用でき、足場が高ければ遠目からでも水面を引いて誘える優れものです。
シャローエリアではこれ1本で広大な射程範囲とレンジをカバー
気になる点
とても使いやすいぶっ飛び系シンペンですが、流れを受ければ思ったよりも浮き上がるので、速巻きや流れの強いポイント、水面が荒れた状況は不向きといえます。
ドリフト時のレンジコントロールとあわせて、水面を割ったり動きが破綻しやすい点に注意です。
シャローエリアではボトムを丹念にアプローチできるため、シーバス以外も釣れやすいのがこのルアーの特徴です。
チヌやマゴチ、ソイといった外道の釣果率も高め
使いどころ
干潟や河川、河口をはじめとしたシャローエリアでかなり汎用的に使えるものの、浮き上がりが早いため足元のディープレンジ攻略などは不向きといえます。
また、広範囲へアプローチ可能とはいえ手返しが悪く魚を寄せる力も劣るため、ある程度ポイントを絞ってルアーを通す方が効率的で結果が早いかもしれません。
パイロットルアーとしてももちろんありですが、遠目のピンに着く魚に対して警戒心を与えることなくアプローチできるため、シーバスの目の前へルアーを送り込むような飛び道具としての活用もおすすめです。
おすすめエリア：干潟、河川、河口、港湾、サーフ
おすすめカラー
【カタクチレッドベリー】
【ゴールドレインボー】
【ライムチャートコノシロ】
まとめ
というわけで、今回はダイワの「モアザン スイッチヒッター65S」をご紹介しました。
水深の浅いエリアでは広いレンジと飛距離をカバーできるアドバンテージを有し、流れに対する機微なアクション性は食わせにおいても力を発揮してくれます。
筆者も長らく愛用しており、よく飛んでしっかり泳ぐ初心者にもおすすめ度の高いルアーです。
