【サスケ SF-95】インプレ/シリーズ原点の名作リップレスミノー

ミノー

リップレスミノーといえば「サスケ」と言われるほど、今やシーバスアングラーにとっては定番シリーズ。

様々なアプローチが可能ながら、クセのないスタンダードな性能を備えたルアーとして欠かすことのできない人も多いのではないでしょうか。

そこで、今回は2001年にアイマからリリースされたミノー「サスケSF-95」を紹介します。

スペック

サイズ95mm
ウエイト8g
タイプフローティング
レンジ10〜60cm
フック#6
リング#3

特徴

アムズデザインのソルトルアーブランドが手掛けるロングセラーミノー。

「水面下をふらふらと泳ぐ小型ベイトフィッシュ」をモチーフに、ただ巻きのみで表層レンジを艶かしいウォブンロールアクションで誘えるシンプル設計。

サスケ特有の「レードルリップ」は、空気抵抗を受けにくい安定した飛距離と水中でのレンジキープ力を発揮。

さらに、泳ぎ出しの良いフローティング設計と細身のシルエットは、低活性時やスレたシーバスに対しても高い実績があります。

“シーバスの餌”と呼ばれるサスケシリーズの中でも、「サスケSS-95」と並んでシャローゲームの中核を担う元祖モデルです。

インプレ

プレビュー

これまで何度も使い込まれてきた名作ルアー。

お馴染みの三日月シルエットと独特のヘッド形状である「レードルリップ」がサスケの代名詞。

その後の「サスケ120裂波」や「サスケ130剛力」など、フィールドやターゲットに適したモデルが発売されましたが、95サイズは最もベーシックかつ初心者にも使いやすいタイプのミノーでしょう。

レビュー

飛距離はPE1号で35m程度。

ウェイトボールが1個搭載された重心移動式でキャストは軽快。

細身ゆえに空気抵抗も少なく8gでここまで飛ぶなら及第点。

細いラインの方が飛びますが、昨今の新世代系ミノーと比較すれば劣っているのは致し方ありません。

着水後は、ウェイトを戻すためロッドを軽く下に煽るアクションが必要。

泳ぎ出しはかなり軽快で即座に反応。

アクションはロール主体のウォブンロール。

ファストではキビキビとしたウォブリング、スローではゆらゆらと誘うローリング主体の動き。

水を往なすように滑らかな水平姿勢でスイムしながらも「サスケSS-95」と比べればメリハリのある小気味の良さが特徴です。

軽い巻き感が印象的とはいえ、巻きスピードに比例して程よくヌルヌルとアクションが伝わるところが素晴らしいですね。

ファスト〜デッドスローまでアクション域がかなり広く、巻く・止めるといった可変的なリトリーブにも柔軟に追従します。

さらに、ジャークやトゥイッチといったイレギュラーな誘いも可能。

足場の低いポイントであれば様々なアプローチを織り交ぜることができます。

アピール力が弱くなりがちなので、着水後にジャークを数発入れてシーバスに気づかせるorスイッチを入れるといった仕掛けもおすすめです。

良い点

特筆すべきは、95mmながら高レスポンスという点。

そして、ただ巻き、ドリフト、トゥイッチなど多彩なアプローチが可能なリップレスミノーです。

また、水面直下のレンジキープ力にも優れていて、流れの効いた場所でも安定したスイムを見せてくれます。

程よい巻き心地がありながらスレやタフな状況でも結果を出しやすいので、リップレスミノーが苦手な人にもおすすめです。

高レスポンス+操作性

気になる点

荒天時は全く勝負にならないほど飛距離やアキュラシーが減衰します。

シーバスにも気づいてもらいにくく足場の高い場所でも使いにくさがあるため、釣り場やシーンに合わせて投入するのがおすすめ。

良くも悪くも芸達者でスレに強いので、フィネスやスケールの小さいアプローチで粘って時間を浪費してしまうことにも注意。

汎用性+スケール感

使いどころ

小〜中規模の河川や河口、干潟、港湾におすすめな近距離戦向けのフローティングミノーです。

レンジを下げる、アクションを変える、シルエットを細くするなど、ルアーローテーションの合間に挟みやすいのもサスケの利点。

オールシーズン多様なベイトフィッシュに合わせやすく、稚鮎、サヨリ、バチといった細身のベイトにも実績があります。

シンキングタイプである「サスケSS-95」との使い分けとして、レンジの違いはもちろん浮力とレスポンスの良さを活かせるため、根掛かりスポットや止水域でも一定のアクションでスローにアプローチできるのも魅力でしょう。

どちらかで迷ったら、ただ巻きメインで使いやすくロストもしにくい「サスケSF-95」がおすすめです。

おすすめ:河川/河口/干潟/港湾

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まとめ

というわけで、今回はアイマの「サスケSF-95」を紹介しました。

旧式タイプの軽量級ルアーなので不安定な飛距離や着水後のワンアクションなど、使っていて惜しいと感じる点はありますね。

とはいえ、まだまだ現役のアクションと快適かつ万能な操作性は使い手を選ばない王道リップレスミノーといえます。