【シーバス初心者向け】ロッドポジションや角度の違いについて

セレクション

ルアーフィッシングにおいてリトリーブスピードを意識することは多々あれど、意外とロッドポジションに気を配ることは少ないかもしれません。

ビギナー時代にはあまり考えずに漠然と構えたり、どっちが良いのか迷いながらロッドを頻繁に上げ下げしてしまうことも多いはず。

そこで、今回はシーバス釣りでのロッドポジションおける主な特徴やメリット・デメリットについて書いていこうと思います。

ロッドの構え方

リールを左手で巻く場合は、ロッドを右手で受けるように下から支え、リールフットを中指と薬指で挟むようにして握ります。(ツーフィンガー)

このとき、人によっては人差し指と中指(ワンフィンガー)、薬指と小指(スリーフィンガー)など自身の握りやすさやロッドアクション時で使い分けるなど様々なので、試しながらしっくりくる握り方で初めてみてください。

基本は長時間釣りができるポジションが望ましいため、ロッドを脇に挟み竿先が目線よりやや上の45度を目安にして構えます。(上段ポジション)

ショートレングスロッドの場合は、握った掌を支点にグリップエンドを腕に添える感じで当てておくとロッドがブレにくく安定します。

ロッドの構え方については、タックルや個人の体格・筋肉量によっても感覚が違ってくるので、まずは一番しっくりくるポジションを探りながら試してみましょう。

各ロッドポジションの特徴

上段

ティップを目線よりも上にしてグリップエンドを脇に挟んで固定するスタイルで、シーバス釣りをする上で最初に覚えておきたいオーソドックスな構えです。

リトリーブ時でもロッドが安定しやすいことから魚に違和感を与えにくく、ロッドとラインに角度がつくことでテンションがかかりトラブルも少なくなります。

また、空中に出ているラインも多いことからルアーの位置を特定しやすいのも利点でしょう。

ルアーにおいても泳ぐレンジが高くなり、アクションは控えめに、浮き上がりも早くなります。

干潟やサーフといった水深が浅く足場の低いポイントと相性が良く、根掛かりが気になるところでは一投目で様子を探りたいときにもおすすめで、とりわけ9ft以上のロッドを扱う際には負荷を軽減しやすく長時間の釣行でも恩恵があります。

デメリットとしては、フッキングが決まりにくかったり強風時にラインスラック(糸ふけ)が出やすいなどがあります。

  • レンジが上がる
  • アクションが小さくなる
  • 浮き上がりが早くなる
  • ロッドが安定する
  • 感度が上がる
  • ゴミを拾いにくい
  • 疲れにくい

中段

ロッドを目線より低く水平気味に構えるスタイルで、こちらもシーバス釣りにおいてはよく目にするポジションです。

角度を下げることでルアーのレンジやアクションが多少変わることから、水面が荒れた状況でベイトのレンジが下がったときやルアーが水面を割ってしまうときなどに効果的で、バイトがあれば瞬時にアワセを入れやすいメリットもあります。

ロッドを脇に挟むことで負荷も軽減できることにくわえて、ただ巻き以外にもリフト&フォールやジャーキングなどにも移行しやすく、ティップを視界に入れやすいため視認性の低いナイトゲームのドリフトなどでも役立ちます。

  • レンジが下がる
  • アクションが大きくなる
  • 浮き上がりが遅くなる
  • ロッドが安定する
  • ティップを視界に入れやすい
  • アワセを入れやすい
  • 疲れにくい

下段

ロッドを水平以下のポジションにしてアプローチする構え方で、シーバスゲームにおいては港湾など足場の高いエリアで多用されます。

脇に挟むことなく握り手を支点にして操作するためライトタックルや先重りのタックルと相性が良く、キャスト時の手返しの良さはもちろん、ただ巻きにジャークやトゥイッチを織り交ぜた臨機応変でテクニカルな釣りにも最適です。

また、足元までしっかりレンジが入ることでトレースコースを長く確保できるだけでなく、他のアングラーが見落としがちなポイントの魚も狙いやすくなります。

デメリットとしては、ロッドのブレやすさにくわえて手前でバイトが起きやすく魚をバラしやすいケースもあるのでドラグ設定やアワセは緩めにするなどの対策も必要です。

  • レンジが下がる
  • アクションが大きくなる
  • 浮き上がりが遅くなる
  • 操作性が上がる
  • 手返しが良い
  • トレースコースが長くなる

まとめ

というわけで、今回は各ロッドポジションの特徴についてご紹介しました。

ロッドの角度には、それぞれストロングポイントとウィークポイントがあるため、状況に応じてうまく活かすことができればこれまで以上に釣果アップにつながります。

ここで紹介したポイント以外にもまだまだ応用できる部分がたくさんあるので、ぜひ各シチュエーションの中で試行錯誤しながらシーバスゲームを楽しんでみてくださいね。