発売から四半世紀以上に渡って愛され続けている「レンジバイブ」。
現在、そんな王道シリーズには豊富なモデルが展開されており、バス、シーバスだけでなくライトゲームでも多く使われるのが小型サイズです。
そこで、今回はバスデイからリリースされたバイブレーションプラグ「レンジバイブ55ES」をご紹介します。
スペック
サイズ | 55mm |
ウエイト | 10g |
タイプ | エクストラシンキング |
レンジ | – |
フック | #8 |
リング | #2 |
特徴
バスデイを代表する名作バイブレーションであらゆる魚種で実績の高い小型モデル。
現代のバイブレーションに大きな影響を与えた同社オリジナルの「ナイフエッジ構造」により、従来通りのアクションの良さはもちろん、コンパクトサイズならではの軽快な引き心地と魚に対する見切られにくさが特徴。
よく飛んで狙ったレンジに素早く沈む、複雑な操作のいらないただ巻きのみでビギナーの最初の一本にぴったりなルアーです。
インプレ
いわゆる”釣れるルアー”でお馴染み「レンジバイブ」の小型モデルである55ES。
シーバスゲームにおいては春先から初夏にかけて出番の多いサイズ感で、70ESと同様に愛用している人も多いのではないでしょうか。
そんな今作もデザインやフォルム、背中が鋭くシェイプしたナイフエッジ構造などしっかりとレンジバイブらしさを継承。
使用感としては、同サイズのルアーで比べると飛距離(40m程度)と飛行姿勢が優れてます。
また、柔らかめのロッドであれば非常に扱いやすく、小場所のピン撃ちで重要なアキュラシー性も高い。
着水後、エクストラシンキングなだけあって沈下も速いほうで、テンションフリーのスパイラルフォールは非常に有効。
カウント次第で任意のレンジをテンポ良く探れます。
巻き心地は軽めですがしっかりと手に伝わる感覚があり、前傾姿勢から繰り出すアクションはハイピッチウォブリングで小型ながらアピール力は高め。
性能的にただ巻きだけでも充分ですがロッドアクションを入れたアプローチもおすすめで、リフト&フォールやシェイクリトリーブなどの平打ちでリアクションバイトを狙うのも効果的。
スタンダードな70ESよりもトリッキーな誘いが可能だけど、激しく動かしすぎるとテーリングしてしまうのでアクセントとして使うくらいが良きです。

こちらはただ巻きの際に手前でヒット。
70UPでしたが、フックが小さいにも関わらずしっかり口にへばり付いてくれました。
栄枯盛衰なシーバスルアー界の中でも、残り続けるだけの確かな実力がある小型バイブの筆頭候補です。
良い点
「ナイフエッジ構造」と呼ばれる水を流す設計から、軽快かつ安定したスイミングが再現されている点はレンジバイブ独自の強み。
くわえて、操作性に優れた55ESは見切られにくいシルエットでバイトに持ち込みやすいのが利点です。
小型ながら、飛ぶ、沈む、ただ巻きのみでOKな簡単仕様で、活性が高いときは釣れすぎて逆に使わなくなるというくらい魚を寄せて食わせる力のあるバイブレーションです。
総合力の高さ
気になる点
ルアーの前傾姿勢を見切ってくるシビアなシーバスやクリアウォーター時のタフな状況はやや苦手な部類で、他の小型バイブと比較してもスレるスピードが早い印象がしました。
また、ハードなストラクチャーなどにぶつけると壊れやすく、バイブレーションながら価格がそこそこ高めなのもハードルが高いポイントです。
高値
使いどころ
河川、河口、干潟、港湾など多くのフィールドで使いやすく、小〜中規模エリアではとくに有効なルアーです。
他の小型バイブでは飛ばない・浮きすぎるといったシーンでも使いやすく、汎用性や操作性もそこそこあるので小型ベイトがいるエリアのサーチとしてもおすすめ。
広いレンジをカバーできるだけでなく、高速〜低速までリトリーブしても安定した泳ぎを見せるのでデイ・ナイト問わず活躍できるでしょう。
ランガンや活性の高いタイミングでサクサク探っていくのが効率的ですね。
おすすめ:河川/河口/干潟/港湾
まとめ
というわけで、今回はバスデイの「レンジバイブ55ES」をご紹介しました。
価格は高めですが、それに見劣りしない満足度の高さとバランスの良いスペックを備えており、明確に特化した点がないからこそ誰でも使いやすい小型バイブレーションプラグですね。
「レンジバイブ70ES」と併せて非常におすすめの一本です。