【アイマ】「ライキリ70」の特徴とインプレ/夜を駆ける、カミナリダートと浮遊感

バイブレーション

「サスケ」や「コモモ」といった名作ミノーで有名なアイマ。

もちろん定番ルアーも魅力的ですが、コンスタントに新作ルアーも発表されており、筆者もかねてから気になっていたバイブレーションがありました。

それが、「コウメ」ではないダートで遊べる方のやつ。

というわけで、今回は2020年にアイマ(アムズデザイン)からリリースされたバイブレーション「ライキリ70」をご紹介します。

スペック

サイズ70mm
ウエイト15g
タイプシンキング
レンジ0.5m〜2m
フック#6
リング#3

特徴

アイマ初のダート特化型バイブレーションプラグ。

「誰でも簡単な操作でダートさせることができるバイブレーション」をコンセプトに、左右にキレのあるダートでシーバスを魅了します。

ロッドアクションによって2種類のダートを演出可能ながら、テーリングなどのトラブルが少ないのも大きな特徴で、デイゲームのランガンや視覚の効かないナイトゲームでも手返しよくキャストし続けられます。

また、キャスト時には空気抵抗を極力排除したバランスの良い飛行姿勢によって、港湾からオープンなシャローエリアまでを幅広く網羅したオールシーズン対応のルアー。

誰でも使いやすいダート系バイブレーションとして、初心者から上級者まで満足度の高いスペックに仕上がっています。

インプレ

公式では”バイブレーション界にカミナリが落ちる”とまで記載されているとんでもないルアー。

カミナリのようなキレキレダートが特徴ということで、最近はこういった特化型ルアーを多く見かけるようになりました。

従来からある「コウメ」とはしっかり差別化された印象で、ただ巻き時はコウメより控えめな微波動アクション。

しかし、これも充分に釣れる。

飛距離については60m程度とそこそこですが、何よりも飛行姿勢が安定しているのはとてもありがたいポイントでした。

個人的なハイライトは、ハイシーズンの激戦区エリアでの釣行。

その日もすでに橋脚サイドは先行者が占めていたため、少し離れたところにイン。

キレキレダートな気分だったので、第二明暗と流れの変化があるブレイク沿いをライキリに託します…。

…ズ

…ズズ

…ズズズゥ

ボトムの藻を掠めたのかと思う淡い手応え。

シーバスのバイト。

この日も幸先よくスタートし、その後12本キャッチで終了。

途中、他のルアーを投入するも、その日のMVPは「ライキリ70」。

いやあ、甘く見てました。

まだタフな状況下での実績が少ないですが、ひとまずこのルアーの良さを僅かばかり引き出せたんじゃないかと思っております。

良い点

ライキリを紹介する上で欠かないのが「操作性」で、とにかく簡単にダートアクションしてくれる。

ヘッドがシャープなフラット形状になっていることで横方向へダートが発動しやすいように設計されており、サイズの割に微細なロッドアクションにも敏感です。

筆者的にも、軽くロッドアクションを入れた時に単純にブルっと上下へ動くのか、あるいは明確に3Dダートしているのかはアプローチにかなりの違いがあると思っていて、多少ラインが緩んだ状態からでも入力が可能な点はライキリの最大の強みと言えるでしょう。

これらの優れた操作性とトラブルレス設計から、初心者のダート入門ルアーとしても非常におすすめ。

次点で挙げたいのが「軽さ」です。

サイズ感の割に引き抵抗が軽かったので長時間の巻き疲れも気になりませんでした。

加えて、水の抵抗を受けやすい浮力のあるボディからタイプ的にはスローシンキングに近いかな。

フォール時にはこのライキリならではの浮遊感が活かされ、シーバスに対してスローにアプローチできるのが良いところ。

例えば、シャローエリアで中層レンジに絞ってダートしたい時でもタイトな幅で長くルアーを見せることができるので、鉄板やスリムシェイプなバイブレーションでは難しい”食わせ間”も作りやすくなります。

ロッドポジションや巻きスピードを調節すれば細かくレンジを刻んでいけるので、これ一個でダートによるレンジ攻略もかなり捗るのではないでしょうか。

こうしたルアーの操作性や軽さに関してはパッケージからではわかりにくいので、実際にライキリを使ってみることでこのルアーの魅力や楽しさが存分に味わえるはずです。

スローな展開におすすめなダート系バイブレーション

気になる点

飛行姿勢は良いですが風の影響を受けやすいので、天候や場所次第で性能を発揮しづらくなります。

高い遠投性能とフォールスピードに強波動が一般的なバイブレーションの特徴ですが、ライキリはこの点で少し劣るので鉄板系やソリッド系バイブと併せて持っておくと釣果が安定するはずです。

その分かなりトラブルは少ないですが、フリーフォールでボトムまで落すとボディが横に傾いた時にフックがリーダーを拾いやすいので通常のバイブレーション同様にここは気をつけて使うのがおすすめですね。

価格が高めなのも気になるところですが、流通量は多いので比較的手に入れやすい部類のルアーです。

ライキリ単体ではやや力不足

使いどころ

シャローエリアや港湾向きの特化型バイブレーションです。

ただ巻きで無反応、沈みすぎる、スローにアプローチしたい時などに有効で、通常のバイブレーションのフォロー役としておすすめ。

微波動アクションなので、ダウンサイズ版の「ライキリ60」同様にマイクロベイトパターンにも実績があり、橋脚や常夜灯の明暗部やピンに着いたシーバスに対しても積極的に投げていきたいですね。

ダート①:トゥイッチor強めにロッドを煽る

ダート②:緩いリフト&フォール

2種類のダートが特徴ですが、シェイクやドリフトなど緩急自在に攻めていけるのも強みなので、デイ・ナイト問わず活躍してくれます。

おすすめエリア:干潟、港湾、河川

まとめ

というわけで、今回はアイマの「ライキリ70」をご紹介しました。

コンセプト通り、誰でもダートしやすい操作性とライトウエイト設計なので、オールシーズン通してシャローエリアで使ってみようかなと悩んでいる人には特におすすめですね。

筆者的にはナイトゲームやマイクロベイトパターンで特性を活かしやすいなと感じましたが、使う度に魅力が引き出されるルアーだと思います。

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