【フィックスミノー70S】インプレ/シーバスゲームをよりシンプルに楽む一本

ミノー

ストラクチャーが点在する複雑なフィールドを攻略する上で欠かせないのが小型ジャークベイト。

しかし、高スペックながら高価なルアーも多く存在するため、できるだけ手頃に使えて釣果が望める一本が欲しいという人も少なくないはず。

そこで、今回は2022年にデュエルからリリースされたミノー「L-ブルー フィックスミノー70S」をご紹介します。

スペック

サイズ70mm
ウエイト8g
タイプシンキング
レンジ80cm
フック#8
リング#3

特徴

ソルトルアーを豊富に扱うデュエルからラインナップされた70mmサイズの軽量ミノー。

最大の特徴は、凸レンズの鮮やかなインナーホログラムシートをルアー内部に搭載した「レンズフィニッシュ(L-BLUE)」で、わずかな光も逃さず反射するフラッシングでシーバスの捕食スイッチを強制的に入れる役割を果たします。

リーリング時は安定したハイピッチローリングアクションを主体に、ロッドワークによって左右にキレのある平打ちを演出可能。

また、固定重心による泳ぎだしの良さと、ただ巻き、ジャーク、トゥイッチといった多彩なアクションにも驚異的なレスポンスを発揮します。

デイゲームにおける見切られやすさを徹底的に排除したサイズ感と鋭いアクション性、さらに強烈なフラッシング性能を搭載したアピール効果抜群の切り札となります。

インプレ

シャローの小場所ストラクチャー用にと思い購入したのが今回の「フィックスミノー70S」。

レンジ設定は80cmとジャークベイトとしては浅めなことにくわえて、違和感を与えにくいクリアカラーと強烈なフラッシング効果を期待しての新戦力。

「レンズフィニッシュ」の良さはルアー内部あることで損傷がなく、通常の塗装に比べて立体的な凸レンズの方がかなり反射効果も高い印象を受けました。

いざ、投げてみると表記通り(35m)飛ばない。

そして、風の影響もかなり受けやすいです。

想定内とはいえ、昨今のジャークベイトも飛距離が上がってきているだけにとりわけ残念なポイントです。

しかし、着水後の立ち上がりはかなり良好。

引き抵抗も軽く、止める・動かす、ファスト〜スローまでただ巻きにおいては申し分ない反応の良さ。

ロッドアクションを入れればボディをぐりっと捻るような平打ち。

この点は固定重心による恩恵が大きく、小粒ながらしっかりボディが倒れることで得られるフラッシングはディープレンジのシーバスにも効果が高そうです。

筆者は夏に穴撃ちや護岸撃ちの使用でセイゴクラスばかりのキャッチでしたが、今後の活躍次第ではタックルボックスに入れてもありかなという一本でした。

良い点

小場所のピン撃ちにおいて重要なレスポンスと操作性は抜群に良いです。

また、平打ちの質も面白いので左右にダートするルアーと併用しながら使ってみるのも良いかもしれません。

見切られにくいせいか、小型のシーバスならいれば食うというシーンがかなり多かったように思いますね。

ただ巻きだけでも使えて供給量や価格面でも手に入れやすいので、小場所をテンポよく探りたいときやお試しジャークベイトとしてもおすすめです。

ビギナー向けのお手軽さ

気になる点

飛距離や飛行姿勢に関しては無論で、使えるシーンやポイントが限られるのが残念なところ。

堅牢性についてもリップが薄く割れやすいです。

また、着水後やや沈みにくく泳ぎだしから任意のレンジに潜るまで一定の距離が必要ですが、飛距離が稼ぎにくい分アプローチもやや難しいです。

クリア系のみのカラーラインナップ

使いどころ

干潟、河川、港湾など風の影響を受けにくいシャロー〜ディープエリアがおすすめです。

また、止水域ポイントや流れの緩やかなゾーンに溜まる小型のベイトフィッシュがいれば好反応でした。

消波ブロックやマンメイドストラクチャーでのピン撃ちも有効ですが衝撃に強い方ではなく、近距離専用なのでアプローチの際は人的プレッシャーやミスキャストなど注意が必要です。

おすすめ:干潟、河川、港湾

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まとめ

というわけで、今回はデュエルの「L-ブルー フィックスミノー70S」をご紹介しました。

市街地の河川や運河、汽水湖といった身近な場所に遡上したシーバスに対してサクッと手軽にアプローチできるので、他のルアーでは攻めきれない場所にもうってつけの小型ミノーではないでしょうか。