数あるルアーの中でも尖った性能を持つことで注目を集める特化型ルアー。
そんな狭いニーズにも応えるべく大手メーカーから発売されたソルトシーンで使える大型ミノー。
今回は、2020年にダイワからリリースされたシンキングペンシル「ダーティンZ 140S」を紹介します。
スペック
サイズ | 140mm |
ウエイト | 24.5g |
タイプ | シンキング |
レンジ | 0.5〜1.5m |
フック | #4 |
リング | #3 |
特徴
かつて存在したダイワのジャークベイト「ダーティンZ」の名を冠し、ジャーク専用機としてリリースされた大型サイズのミノー。
スリムボディに充分なウェイトを搭載したダーティンZは、軽くロッドを煽るだけで左右に大きくダートさせることが可能。
広範囲のターゲットに激しくアピールし、強制的にリアクションバイトを誘発させます。
また、#4フックを3本搭載したことでシーバス、サワラ、太刀魚など多くの魚種に対応でき、ショア、オフショアなどフィールドを選ばない飛距離も特徴。
リアルな見た目と艶やかな輝きを放つ「ADEL(アデル)カラー」もラインナップし、デイゲームではこれまで以上に威力を発揮します。
インプレ
プレビュー
フラットなスリムボディと厚みのあるリップが特徴で、フックやリングサイズも含めて申し分ないスケール感があります。
一時は人気で品薄だった「ブローウィン」の代用機として需要があり注目されていました。
レビュー
飛距離はPE1号で60m程度。
姿勢良くまっすぐ飛ばすにはコツがいるため、正直慣れないとかなり扱いにくいルアーだと感じます。
ボディ形状からなのか、同サイズのジャークベイトと比べてもやや風に影響されやすい方ですね。
着水後は深いレンジへスピーディーに沈下。
泳ぎ出しにはウェイトボールを戻すためロッドを煽る必要がありますが、その後はレスポンス良くアクションを開始し程よい抵抗感が伝わります。
アクションは、キレのある強烈な直線系ダート。
ジャーキング時の疲労はそこまで感じないものの、抜けの良いジャークベイトと比べれば軽快というほどではないです。
シーバスはバラしちゃいましたが、サゴシを数本キャッチ。

良い点
直線的かつワイドなダートアクションが持ち味で、フラットサイドボディの平打ちから強烈なフラッシング効果を発揮します。
スピーディーな沈下で広いレンジを探れ、なおかつアピール力や視覚効果は充分なのでジグ並みにテンポ良くアプローチできるのも魅力。
比較的浮き上がりにくくボディやリップも頑丈なので、足場の高い堤防や岩場でガンガン使えるのもポイントです。
ダイナミックダート+平打ち
気になる点
飛行姿勢や天候に左右されやすく、毎回飛距離にバラつきが見られました。
回転してしまうと大きく失速するので、まっすぐ飛ばすためにはキャストを意識する必要があります。
また、テーリングなどのトラブルも多め。
キャスト、ジャーク、リーリングまで常に気を遣う必要があり、控えめに言っても使ってて辛いです。
ある程度キャリアのあるアングラーをターゲットにしたルアーだと思いますが、やはり快適に使えるものでないとまた使いたいと思えない。
飛距離+トラブル率
使いどころ
港湾部や磯場のショア、ボートゲームのオフショアなどのソルトシーンでおすすめ。
ただし、安定感に欠けるため強風などでの飛距離の減衰やスラックによるテーリングが起こりやすい点に注意です。
ハイシーズンをメインに青物や回遊シーバス、ただ巻きでは食わない際の候補として機会がありそうです。
タイミングによってはセール対象になっていることも多いので、ジャークベイトのお試しや代用ルアーとして検討してみるのもおすすめです。
おすすめ:港湾/サーフ/磯
まとめ
というわけで、今回はダイワの「ダーティンZ 140S」を紹介しました。
ジャーキング専用機ならではの容易なダートアクションとフラッシング効果が魅力ながら、ところどころ安定性や快適さで残念なルアーでした。
ある意味、この「ダーティンZ」で強烈バイトを味わいたいアングラー専用機と言えそうです。