全国各地のあらゆる場所に生息し、身近な場所でも大型サイズが釣れることで人気のシーバスフィッシング。
エサ釣りはもちろん、昨今ではルアーを用いて手軽に釣りを楽しむことができるのも魅力の一つですが、最初の頃はなかなか釣果を上げにくいのもルアーフィッシングの難しいところですね。
そこで今回は、日頃シーバス釣りを嗜む筆者が初心者におすすめしたい”釣果を挙げやすい釣り場(ポイント)”を厳選してご紹介していきます。
シーバスは毎年3桁以上の数を釣ってますが、それと同様に釣れない経験もしてきたので、できるだけ初心者目線に沿ってわかりやすい・見つけやすい場所をメインにしてみたのでぜひ参考にしてください。
ポイント選びの重要性
釣り場のポイント選びはシーバスを釣る上でかなり大事な要素とも言えます。
ポイントを変えるだけで釣果に雲泥の差が出ることは多々あり、それが日によって異なるのも釣りの難しいところ。
必ずしも正解はありませんが、釣行を重ねることでシーバスの傾向や釣りやすい場所・タイミングなどがわかってきます。
例えば、人間と同じようにシーバスにも居心地の良い場所があり、身を隠しやすくエサが豊富で食べやすい場所を好みます。
シーバスが釣れる代表的な要素が「流れ」「地形変化(ストラクチャー)」「影(シェード)」があるポイントですね。
釣り場に着いたら、必ず人間目線とあわせてシーバス目線で考えるクセをつけていきましょう。
ハイシーズンや雨後がおすすめ
シーバスを効率よく釣るにはベイトが豊富で水温が下がる秋のハイシーズンがおすすめ。
地域やポイントによっても異なりますが、9月下旬〜12月初旬頃までは全国的に釣りやすく大型サイズが釣れる可能性も高いです。
次いで春〜初夏もシーバスの活性が良く、梅雨シーズンは爆発力もあるのでいろいろなポイントにエントリーしてみると今後の経験につながるはずです。
というわけで、上記の要素やシーズンを加味した上でポイントを厳選してみたのでぜひ参考にしてみてください。
おすすめの釣り場ポイント
橋脚
シーバスの人気スポットとしてもっとも代表的なのが河川の橋脚ポイントです。
下げ潮時は濁りや水の流れが生まれやすく、橋げたの下は影ができるので流れてくるベイトを待ち受けるシーバスにとっては非常に居心地の良い場所になります。
また、ストラクチャーとなる橋脚周りは流れの変化も生まれやすいので、この周囲にシーバスが付いている可能性が高いですね。
シーバスに対する人的プレッシャーも高いですが、時間帯や場所によってはエントリーできるところもあるので根気強く探せば穴場が見つかるかもしれません。
ただし、初めのうちは人通りの多い市街地や人気スポットはトラブルの原因になるので避けるのが無難です。
ミノー、シンキングペンシル、ジグヘッドワーム
水門
梅雨シーズンやまとまった雨後で爆発力があるのが排水時の水門周り。
濁りが効いた水が大量に排水されることで流れが生まれ、シーバスの警戒心や見切りがかなり甘くなります。
排水が強い場合は、流れの両端や反転流になっているポイントで待ち伏せていることもあり、ここに大型が付いていることも多いです。
排水時間にもよりますが、局所的で一瞬で時合いが終わるパターンもあるので、バイブレーションや強波動ミノーで手返しよくアピールするのが効果的ですね。
水門周りはストラクチャーにもなりやすく、排水時以外も小さいベイトが溜まりやすい傾向にあるので比較的シーバスが付きやすい場所です。
ミノー、バイブレーション
常夜灯
夜間は常夜灯などの明かりに集まったプランクトンを食べにベイトも寄ってくるため、フィッシュイーターであるシーバスも近くに着いている可能性があります。
離れた明暗の境目や足元にできた影の下に潜んでいることもあるので積極的に狙ってみましょう。
明るいゾーンになるにつれてルアーも見切られやすくなるので、スローなアプローチで食わない場合はミノーやバイブレーションの速巻きも効果的です。
海に近い港湾エリアなどは、足場もよく通年シーバスが釣れる可能性もあるので、安定した釣果が見込めるケースが多いです。
ミノー、シンキングペンシル、バイブレーション、ジグヘッドワーム
干潟
ハイシーズンを中心におすすめなのが、水深が浅くシーバスがベイトを捕食しやすい干潟エリアです。
こうした場所ではエサを追ってきた高活性な個体が多く、魚の挙動もわかりやすいメリットがあり、さらにはレンジも合わせやすいためルアーローテーションで困ることも少ないでしょう。
基本はウェイク系やシャローランナー系ミノーで表層アプローチがおすすめですが、シーズンや状況に応じて軽めのバイブレーションやシンキングペンシルでボトムを探るのも効果的です。
水深は50cm以上あれば充分ですが、干満差があったり根掛かりしやすいエリアは日中に下調べしておくのがおすすめです。
ミノー、シンキングペンシル、バイブレーション
小規模河川
夏場でも比較的水温が安定していてサイズアップも期待できるのが河川エリアです。
こうした場所は流れや地形変化があるため比較的シーバスの位置が絞りやすく、ここに橋脚や常夜灯が絡めばかなりイージーに釣果を得ることもできます。
とくに川幅が50m以下の小規模河川は、流心やブレイクゾーンまで充分にルアーが届くのでバイトゾーンをトレースしやすいのもメリットでしょう。
欠点としては、個体数が少なめなことや場荒れしやすいこと、アングラーの挙動が伝わりやすいなどがあるので慎重にアプローチするなどの工夫が必要です。
流れの中でもナチュラルに誘えるリップレスミノーやスレにくいシンキングペンシルを中心に組み立てていくのがおすすめです。
ミノー、シンキングペンシル、ジグヘッドワーム
効率の良いアプローチ方法
上記のポイントは初心者にとっても比較的釣果を上げやすく足場の良いポイントです。
こうした釣り場に到着したら、ベイトの有無と一緒にさらに細かい視点で「流れ」「地形変化」「明暗」が生まれたポイントを探してみましょう。
漠然とキャストするよりも、バイトゾーンになりそうな流速変化や明暗の境目などを的確に狙うほうが断然効率も良くなりますね。
加えて「水位」「濁り」「風」など、天候や潮汐によってもシーバスの活性が上がり見切りが甘くなるので、釣れる要素が絡み合ったタイミングで釣行に出かけるのも釣果アップのコツです。
まとめ
というわけで、今回は初心者におすすめのシーバスポイントをご紹介しました。
最初の頃はどんな場所へ行ってどこへルアーを投げていいかわからないものですが、釣れる要素や小さな変化を見つけたら積極的にアプローチしてみましょう。
ハイシーズンを中心に何度も釣り場へアクセスすれば必ず良い結果が得られるはずです。