数年前、SNSをきっかけに”釣れるルアー”として一躍人気となったシンキングペンシル。
しばらく廃盤となっていたものの、再販されたことで今や定番ともいえる高実績ルアーです。
今回は、2017年にエクリプスからリリースされた「バロール130」を紹介します。
スペック
| サイズ | 130mm |
| ウェイト | 20g |
| タイプ | シンキング |
| レンジ | 0〜40cm |
| フック | #6 |
| リング | #3 |
特徴
エクリプスから「バロール90」に続くロングサイズモデルとして生産された前田泰久氏監修の細身シンキングペンシル。
後方重心+スリムボディから生まれるクラス最大級の飛距離が特徴で、これまで届かなかったポイントにもアプローチできるスケール感が魅力。
また、バロールらしい逆反りシルエットから浮き上がりやすさを継承し、ナチュラルなロールアクションで”表層をスローに通せる”シンキングペンシルです。
水面付近を意識したシーバスはもちろん、その形状から長バチ、サヨリ、イナッコなど、幅広いベイトパターンで通用。
大型サイズながらウェイトは20gなため、タックルを選ばずシャローエリアを攻略できるのも大きな強みでしょう。
インプレ
プレビュー
東京湾奥を中心にバチパターンで釣れると話題になった人気シンペン。
数年前はどこへ行っても売ってない超希少ルアーでしたね。
僕も落ち着いたタイミングで入手できようやく使い込めました。
手にしてみると、過去に使っていた「バロール90」よりもかなり長い、でも軽いってのが第一印象。
そして、横から見るとテールがしっかり反り返ってるのが特徴で、ヘッドも少し角度がついたように水受けを意識して設計されてます。

希少性はもちろん、この独特なシルエットにくわえ「飛ぶ・表層スロー・引き波」。
シーバスのみならず、アングラー心をも刺激してくれます。
レビュー
飛距離はPE1号で70m程度。
キャストフィールはめちゃくちゃ軽快で、同じバチ系ルアーである「マニック」のようにスコーンと抜けるように飛んでくれます。
風にもそこそこ強く、後方寄りの固定重心タイプで飛行姿勢も安定。
着水後は、ゆっくり尻下がりにスローフォール。
立ち上がりもスムーズで、巻き出しのレスポンスも悪くないです。
アクションは、尻下がりなローリング+テールライド。
ここはパタパタとテールスライドして泳ぐ「バロール90」と異なり、抵抗感は少ないながら流れを受けるとしっかりアクションが感じられるのも印象的でした。
そして、ロッドを立てて巻けば水面に引き波を起こしながら、よりスローに巻けばローリング主体のアクションへと変化します。
アクション域は、ミディアム〜デッドスロー。
アクセントとして軽いトゥイッチも可能ですが、足場の高いポイントでの使用や早巻きになると水面を割りやすいので注意が必要です。

年間通して使えます。
僕は春の河バチや秋のサヨリパターンで出番が多かったですね。
良い点
同サイズの中でもトップクラスの飛距離とキャスタビリティにくわえて浮き上がりやすさが魅力で、バロールらしい”表層をスローに攻められるシンキングペンシル”のコンセプトもしっかり継承。
ロッドの調節によってある程度レンジコントロールも可能で、引き波アクションをはじめ水面直下を広くカバーしてくれます。
また、バイトのきっかけにもなるテールスライドを感じ取りやすいのも特徴。
流れの強さや水を受けるヘッドの角度で、このアクションをより派手に起こせるのもポイントです。
ローリングでナチュラルに、あるいはテールスライドで変化を加えるのも楽しい
飛距離+浮き上がりやすさ
気になる点
シルエットが大きくスイム姿勢が尻下がりということもあり、ルアーを見切られやすい状況で結果を出すのは厳しかったです。
また、シンキングながら巻けば浮き上がるという特性や使いどころのシチュエーションも考慮すると、やや中〜上級者向けのルアーでしょうか。
まあ、価格は高めですが一時期に比べればかなり手に入れやすくなりましたね。
価格
使いどころ
中〜大規模な河川、河口、干潟がおすすめ。
バチではサイズの大きい河バチシーズンに最適で、アピール力があるので時合いの序盤や先発サーチに向いてます。
水面を割らない程度の少し波立ったときや荒天時に強く、シーバスの見切りが甘くなった状況でサイズアップを狙うのも効果的でしょう。
河川/河口/干潟
まとめ
というわけで、今回はエクリプスの「バロール130」を紹介しました。
遠く離れたスポットの表層もスローに攻められる、ロールアクションと時折見せるテールスライドが特徴のシンペン。
価格はやや高めですが、使いどころを見極めれば特定のベイトパターンで非常に頼れるアイテムですね。