ボトムに張り付く低活性や居着きシーバスに高い実績がある「カンナ15」。
そんな立ち上がり抜群なメタルバイブに早くもウェイトアップモデルが登場しました。
今回は、2025年にポップシークルー(PSC)からリリースされた「カンナ18」を紹介します。
スペック

| サイズ | 62mm |
| ウエイト | 18g |
| タイプ | シンキング |
| レンジ | – |
| フック | #8 |
| リング | #2 |
特徴
「3Passing water hole」とV字型ボトム形状により、ボトムの”ヒラ打ちドリフト”や根掛かり回避を可能にするメタルバイブレーション。
前作同様に動き出しの良さをしっかり継承しつつ、引き抵抗を軽減したことで18gながら使い心地の快適さも追求。
ただ巻き時は高速〜低速域まで対応しながら、ロッドを煽ることで上下左右にダートさせることもできます。
遠くの食い渋る魚も的確に食わせる飛距離と引き出しの多さで、幅広いエリアを対象にしたウェイトアップモデルです。
インプレ
プレビュー
15gモデルとそっくりな見た目ながら4mm+3gスケールアップした2つ目のカンナ。
水流抵抗を軽くする3つのホールとワイドなボトムデザインはそのままに、フックは#10から#8にアップ。

非常にそっくりなので、購入時はパッケージやテール部に印字されている「CANNA18」を要チェックです。
レビュー
飛距離はPE1号で65m程度。
充分ながら、より薄い鉄板と比べるとのあと一歩って印象です。
大きめのラインアイの恩恵で飛行姿勢もそこそこ安定し、多少風が強くても問題ないくらい飛んでくれます。
着水後は頭下がりでスピーディーに沈下し着底感度が素晴らしい。
立ち上がりは抜群で、18gのメタルバイブながら低速域からしっかりとアクションするレスポンスの良さを発揮。
アクションはやや前傾姿勢での強めのバイブレーションですが、「カンナ15」ほど派手なアクションではないです。
巻き感は軽快とはいかないまでも重さを痛感するほどではなく、男性アングラーなら長時間の使用でも許容範囲でしょう。
ファスト〜スローまで広いリトリーブ速度に対応できますが、基本は中速〜低速域のアプローチが最もおすすめ。
ロッドアクション時は、リフト&フォールやダートなど。
ダート幅はワイドとは言えないまでもレスポンスの良さを活かして瞬時に反応してくれます。
そして、真骨頂であるボトムの”ヒラ打ちドリフト”。
ラインが張った状態からティップを軽く上下して仕掛けてもOKですが、ボディ底がV字で倒れやすくなっているため自動で傾きやすいというメリットがあります。
止水域ではストップ&ゴーに近いイメージで、張る・抜くをリトリーブと並行して行うのもおすすめです。

ボトムをスローに引いてのドン。
いやあ、こいつはイケメンですわ。
ボトムレンジはサイズも狙いやすく、障害物で見切られにくいという利点もあります。

良い点
着底感度、立ち上がり、平打ちの操作感など、ボトムアプローチの必要要素を高いレベルで備えるメタルバイブ。
そんな、特化性能ながら、普通に投げて巻くだけでもレスポンスの良いメタルバイブとして優秀。
個人的に、前作は少し巻き重りが気になっていたので「カンナ18」の引き抵抗の軽減化は嬉しいポイントでした。
あくまで体感レベルですが、テーリングも気にならず、さらに飛ばせて快適になったことでシーンを選ばないモデルだと思います。
操作性+汎用性UP
気になる点
特性からして中〜上級者向けのメタルバイブで、地形把握や着底感知が苦手な場合ロストの確率も高くなります。
価格もやや高めで、ガンガン使えるバイブの方がコスパも汎用性も高いでしょう。
中〜上級者向け
使いどころ
河川、河口、干潟をはじめとしたシャローエリアや港湾エリアでおすすめ。
樹脂製バイブでは届かないボトムゾーンをゆっくり攻めることも可能ながら、広範囲をサーチしていくときにも重宝します。
甲殻類やボトムフィッシュを捕食している際でも細かいロッド操作に「ブルッ、ブルッ」とタイトに反応してくれるので、低速系メタルバイブならではのレスポンスの良さを活かせます。
おすすめ:河川/河口/干潟/港湾
まとめ
というわけで、今回はポップシークルーの「カンナ18」を紹介しました。
ボトムの”ヒラ撃ちドリフト”で真価を発揮するだけでなく、より飛んでただ巻きでも引きやすくなった快適さが魅力のメタルバイブです。

