現代のショアゲームでより重要度を増す飛距離という要素。
この「飛ぶ」に徹底しながらもその先で高い釣果をもたらせる極小バイブが誕生。
今回は、2025年にロンジンからリリースされた「トッティ」を紹介します。
スペック

| サイズ | 45mm |
| ウエイト | 18g |
| タイプ | シンキング |
| レンジ | – |
| フック | #6/#8 |
| リング | #2 |
特徴
極小ボディ+ヘビーウェイトを実現した完全鉛製の”小さな巨人”。
空気抵抗の少ない安定した飛行姿勢でトップクラスの飛距離を叩き出しながら、巻いては膨らみのあるボディで程よい抵抗を感じられる快適さが持ち味。
ベリー部分の凹みに見られる独自設計「スーパーホールドシステム」は、フロントフックの可動域を制限しバイブレーションにありがちなバラしや糸絡みを大幅軽減。
小型バイブながら安心のフックサイズ(前#6/後#8)であらゆるフィールドのシーバスを視野に入れることができ、同社の「キックビート」や「ファンキーダート」とは異なる特長を持つかっ飛び系メタルバイブです。
インプレ
プレビュー
手のひらに収まるというより指でつまめるくらいで、シーバスにとってもまさに”おつまみ”程度でパクッと食えてしまうサイズ感。
パッと見はわかりにくいですが、フロントアイを覆うように凹みを作った設計により腹部は膨らんだようなデザインが特徴です。
しかし、背中やフィンにかけては薄めに仕上がっており、使用感のバランスを保つ上でも重要なポイントといえそうですね。
コンパクトでも18gなのでしっくり重さも感じられ、いかにも飛びそう。
期待せずにはいられません。
レビュー
飛距離はPE1号で70m程度。
キャストフィールも軽快かつ飛行姿勢も安定しており、これまで使ってきた小型バイブレーションの中でも白眉の出来といえます。
また、4〜6mの向かい風でも何度か使用しましたが荒天時でも影響されにくく、素早い沈下から着底感度も良好です。
立ち上がりはゆっくりな印象ですが、バイブレーションにありがちな巻きの重さは少なく軽快です。
アクションは少しマイルドなハイピッチバイブレーション。
スイム姿勢は前傾気味で、アクション域はファスト〜ミディアムに特化しておりデイゲーム向け。
小粒かつ水受け・抜けのバランスも良いので巻き続けても疲労は感じにくかったです。
フロントフックの可動域を抑えた設計からか、テーリングも少なめでリフト&フォールなどにも無難に対応しますが、僕の場合はただ巻きかストップ&ゴーで反応を得られることがほとんどでした。

アップクロスから、ギリギリアクションするゆっくりめのスピードでバイト。

限られた時合いのさなか、遠くのブレイクまで届いてスピーディーに探りたいときにも重宝してくれました。
良い点
極小かつ飛距離や飛行姿勢にも優れた空中戦ならもってこいのルアーです。
操作感も軽すぎず重すぎず、動かしてもテーリングが少ないので、同サイズのメタルバイブと比較して快適さに優れているのも好印象でした。
僕の釣行エリアでは小型ベイトが多いため、このサイズ感や汎用性もあってなかなかの釣果を出してくれました。
しっかり飛んで巻けるオートマチックなバイブレーションを求めるなら非常におすすめです。
飛行性能+快適性
気になる点
立ち上がりや低速でのアクションは不安定です。
また、極小サイズなので前後のフック同士が絡みやすいのも少し気になりました。
シングルフックなどに交換すればかなり干渉しなくなるので、使い手の裁量次第で調整するのもいいかもしれません。
フックの干渉
使いどころ
中〜大規模な河川・河口・干潟・港湾・サーフなどほぼ全域で使え、天候にも左右されにくい汎用性を備えたメタルバイブです。
サイズ的に小場所やピン撃ちでも使えてしまえそうなほどアキュラシーも悪くなく、リップラップが絡むシャローエリアもコツコツと回避しながら泳いでくれました。
基本は早巻きやリフト&フォールでの広域サーチ、流れのあるポイントではクロス〜ダウンクロスでのアプローチがおすすめです。
マイクロベイトや稚鮎といったシーバスでもメインとなりやすいパターンで最適なバイブレーションでしょう。
おすすめ:河川/河口/干潟/港湾/サーフ
まとめ
今回は、ロンジンの「トッティ」を紹介しました。
デイゲームのスピーディーな展開にマッチしやすい小さくても抜群の遠投性能が魅力の極小ヘビーバイブ。
使い手や場所を選ばない汎用性も備えたロンジンのニューフェイスです。
その他おすすめルアー
アピア「ビットブイ12」
こちらもしっかり飛んで広範囲をサーチ可能ながら、より水受けが強く中〜低速向きの特徴を持った超小型の亜鉛製メタルバイブです。


