【邪道】「冷音(レイン)14g」の特徴とインプレ/2way仕様のダーティングマスター

バイブレーション

シーバスルアーのなかでも欠かすことの出来ない「バイブレーション」ですが、その特徴も様々で近年では個性豊かなものが登場していますね。

今回は、2012年にリリースされた邪道のメタルバイブレーション「冷音(レイン)14g」をご紹介します。

スペック

サイズ62mm
ウエイト14g
タイプシンキング
レンジ
フック#8
リング#1

特徴

藤澤周郷氏が監修した邪道の「冷音」は、現在で14g、24gのラインナップが発売されており、ダウンサイズモデルに10gの「Tiny 冷音(チビレイン)」が存在しますが、最もバーサタイルに使用できるのが14gサイズとなります。

冷音の最大の特徴はボディの背中にある2つのラインアイで、状況に応じて2種類のアプローチを選択できる魅力があります。

前方の「テクニカルホール」は、シーバスに見切られにくい水平姿勢からファストリトリーブやリフト&フォール、ダーティングにも対応可能。

後方の「イージーホール」は、やや前傾姿勢にはなるもののスローなリトリーブスピードに対応しつつ、ボトムアプローチもしやすい浮き上がりを抑えた設計になっています。

また、小刻みなダート中でもフックなどにラインが絡みにくいよう工夫されており、抜群の飛距離とあわせて快適かつ遊び心のある鉄板バイブとして人気があります。

インプレ

筆者が釣りをはじめて間もない頃、見た目と名前の格好良さからついつい買ってしまった邪道「冷音(レイン)」。

ホールが2つ付いている以外に他のバイブレーションと何が違うのか……。

???

それがよくわからず最初はあまり出番がなかったルアーです。

しかし、ようやく自分が冷音の気持ちになったとき、はじめてこれはおもしろいルアーだなと思いました。

14gなので比較的どんなロッドでも投げられる汎用性があり、ウォブリングもバタバタはしますが巻き心地は思ったより控えめで軽めな印象。

もちろんただ巻きだけでも使えますが、そこは邪道のルアーだけあってアングラー側が使い慣れていけばかなりおもしろいルアーだと感じましたね。

基本となるテクニカルホールでの早巻きとロッドアクション、状況に応じてイージーホールでボトムをゆっくりネチネチ探る…など。

もしかしたら、巻き心地の軽さも操作性を重視した結果たどり着いたバランスなのかもしれません。

そんな、ミステリアスな冷音についてもう少し深掘りしていきます。

良い点

まずは、「テクニカルホール」について。

これは、浮き上がりの良さからシャローでも手返しよく巻いていける点が良く、リフト&フォールもスムーズに行えます。

こちらの方が巻き心地が軽いため、断然速巻きでおすすめです。

アクションを加える場合は、ロッドを大きくゆったり煽ると綺麗にロングダートし、小刻みにフワッ、フワッと動かしても反応が良く、フォール中にドンッと引ったくるバイトは爽快ですね。

続いて、「イージーホール」について。

こちらは巻き心地が少し重くなりバタバタしますが、前傾姿勢で根がかりしにくいのがメリット。

シャローの干潟で使うことが多く、ボトムに当てた際の平打ちでリアクションバイトも有効です。

荒れて濁りが効いていたり、流れの緩い場所でもおすすめですね。

個人的にはテクニカルホールが好みですが、どちらも使いこなせたらさらにポテンシャルを発揮してくれそうです。

また、価格も安く手に入りやすいため、10gの「Tiny 冷音」とあわせて揃えておくと根がかりが気になるシャローエリアでは非常に役立つかもしれません。

ただ巻きだけにフォーカスすれば他にもたくさんの鉄板系があるものの、状況に応じて2つの特徴を使い分ける奥深さや”動かす釣り”の楽しさを味わうなら間違いなく「冷音(レイン)」を使ってみてほしいです。

2Way仕様、操作性の高さ、価格の安さ。

気になる点

バイブレーションの弱点である「エビりやすさ」は冷音にも当てはまります。

ただ巻き以外でのアクションも多いので、このルアーのロッド操作に慣れることはもちろん、風の強い日はキャスト後のフェザリングやラインスラッグの回収もとくに注意が必要ですね。

とはいえ、トラブルは比較的少なめです。

初心者にはやや不向きなルアーです。

使いどころ

港湾や漁港、磯など水深があるポイントをはじめ、干潟や河川のシャローエリアでも機会があります。

飛距離も申し分ないので、シャローエリアはテクニカルホールでテンポよく広く探り、ディープエリアではイージーホールで足元までしっかり探るのがおすすめです。

デイゲーム中心に、ただ巻き、ダートからのフォール、ボトムノックと多彩なアプローチを展開できるのが冷音の魅力といえますね。

「tiny冷音」も合わせて冷音シリーズには10g、14g、24gの選択肢があり、狙うレンジやベイトサイズに合わせて使い分けができるとさらに効率よく釣りが展開できます。

もし迷った場合は、最も汎用性のある14gを持っておけば間違いないでしょう。

おすすめエリア:港湾、漁港、サーフ、磯、干潟、河川

おすすめカラー

【花火】

【ぎこっちゃ】

【ふらっしーSC】

まとめ

というわけで、今回は邪道の「冷音(レイン)14g」をご紹介しました。

”ダーティングマスター”の名の通り、邪道ならではの遊び心が詰まったルアーをぜひ多くのエリアで投げて・動かしてみてはいかがでしょうか?

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